鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

夏の終わりのハーモニーは、猛々しい雌ライオンとともに・・・

2016-08-28 20:44:52 | 日記




ついほんの少し前まで「みんな夏休みっだてさ。ボクはさ、リオと甲子園があるから夏休みが無くたって楽しいよ」と強がりを言っていたことも遠い昔!?…。ふと気がつくと、8月もあと数日を残すのみとなりました。そして8月最後の日曜日となった本日の午後、毎年この時期、この番組恒例の「納涼夫婦放談」を聴きながらの陶芸タイムとなります。

不思議なことに毎年この「納涼夫婦放談」オンエアに際しては、陶芸教室の予約が無くて自身の作品作りにいそしんでいるような気がします。すなわち8月最後の週末とは、人をしてなんとなく出控えるようなモードに導くのでしょうか?。本日は市内の街を散策する人の数も、いつもの日曜日に比べてかなり少ないように感じられました。

納涼の「夫婦放談」の締めに流れるお約束の曲「さよなら夏の日」はいつもホントに物悲しい…などと少しばかり感傷に浸っていると、「ねえねえ、明日から台風だから、買い物につき合ってよ」と、2階に住む母がワタシの前にひょこっと現れます。まさに、ありふれた現実に引き戻される一瞬…。

「急いでいるから、紀ノ國屋に行こう。値段が高いけど、たまには良いや」との言葉に従って、母の買い物にお付き合い。

紀ノ国屋の店内はモミジのディスプレイとともに「秋色」の農産品が並び、幾分落ち着いた雰囲気でしたが、価格は庶民にはやはりかなり高め…。

母から「欲しい物があったら、買ってあげるよ。たまにだからね」と言われて「はい」とうなずく還暦のワタシ。なんとも、親不孝の極みここにあり、といった風情でもあります。

紀ノ國屋からの帰り道、いつもなら散策の人で賑わう銭洗弁財天へ向かうこの道も人の姿がまったくありません。

こんなことははじめてかも。これも8月最後の週末だからこその「夏終い」…!?。

我が家に戻って本焼きの窯出し。焼き上がった数多くの作品の中には7月末の「鎌倉 佐助のさんぽ市」の際に近所のチビッ子陶芸家さんが絵付けした3枚のお皿も。

3匹のトンボのうちの1匹は、なんともきれいな赤トンボ。思えば一カ月前、お皿に無邪気にトンボを描いていたあのチビッ子陶芸家さんも、無意識のうちに季節の移ろいを感じ取っていたのでしょうか。なんとも、秋の気配とジャストフィットな赤トンボの到来の一コマでもありました。

そしてワタシも10月の個展に向けて、作品制作も秋に迎える「ハレの日」目指して臨戦態勢の日が続きます。

そして今だ道半ば。個展までに、絵付けの日々は首尾よく終わりを迎えることが出来るのでしょうか…?。

そして明日以降、甚だ気になる台風10号の行方…。報道ではこの「ライオンロック」と呼ばれる台風10号は、まぎれもなく戦後最大級の勢力を持って日本列島をうかがっているのだとか。

地理学を専攻していたワタシから見ても、見事なまでにくっきりとした台風の目とともに、日本海に広がる寒気団が及ぼす豪雨がことさら不気味です。

市内・由比ガ浜海岸の海の家でも、来るべき台風に備えて屋根をはじめ各所の点検を急いでいました。

海水浴客の姿もまばらで、もはや季節は「今はもう秋…!?」。所在無げに駐輪されている自転車が、うら寂しさを助長しているかのようです。

逝く夏と初秋の狭間弄ぶ ライオンロックよ彼方へ向かえ…


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お盆過ぎ夏の気配も和らいで、イチゴショートに胸がキュン…

2016-08-20 11:34:53 | 日記

この夏、連日の暑さとリオから伝わってくるメダルシーンの数々によって、ワタシの友人知人たち、そして日本全国が“熱風”に包まれているかのようです。ワタシ自身、リオは8月11日にサッカー日本チームが敗れて決勝リーグに進めなかったことで「終戦」を迎えたかの気分でした。ところがです、各競技で日本選手が大活躍する様子が次々に伝わってくる中、ワタシもついつい若干の「リオのカーニバル状態」に引き込まれ、一人での作陶時には工房内も堂々の!?「2画面スタジアム」。

ふと気がつくと、パソコンで甲子園の高校野球をリアルタイムで観戦できる時代になっていました…。

作陶時、目と手先はもっぱら粘土に集中するため、耳を通じて「2画面」を楽しむことになりますが、それでもリオと甲子園の熱気がストレートに伝わってきます。

今夏の高校野球では、ワタシの草野球チームの後輩・アズマ君の息子さんも甲子園の土を踏みしめたようです。

東北地方の強豪野球部員のこの息子さんはベンチ入りできなかったものの、試合前のシートノックの際に聖地に降り立ったのでしょうか。このメールからも、球児の父・アズマの喜びが伝わってきます。

蛇足ながら、アズマも息子さんと同じ高校の野球部員として今から約30年前に甲子園に出場しています。そして、その時、偶然にもワタシと妙な縁が…。彼との不思議なつながりはこちらのブログに記したことがあります。

ともにお盆前から始まったリオと甲子園もいよいよ終盤。明日21日、甲子園決勝戦の勝負が決するとともにワタシの夏も終わりを告げます。



それにつけてもこのお盆、午後からの来客、そして夕方からの打ち合わせがホントに毎日のように続きました。そして夜の締めは、駅前のコンビニ通い。巷ではコンビニに働く主人公を描いて芥川賞に輝いた村田沙耶香さんの「コンビニ人間」が話題になっています。そして夜の打ち合わせ後、ウチの同居人さんご一行は実在の「コンビニ人間」?

外部からコンビニの品揃えをチェックするその目はきわめてシビアなようでもあります。とはいうものの、実際に買うものはいつも同じ…。

ともあれ、お盆も過ぎて世の中も通常モードに戻った昨日8月19日。今からちょうど10年前のこの日、ウチの同居人さんが「一身同体」と言ってはばからなかったオスの愛猫・オルカが15歳で逝ったのでした。以来、命日にはオルカの大好物だったイチゴのショートケーキを手向けることを常としています。


以前にもこのブログに記していますが、今から20年ほど前にウチのあの人とオルカが暮らしているところにワタシが転がりこんだような経緯があるために、オルカにとってワタシは「ヨソ者」、そして「召使い」のような存在だったのでしょう。

ワタシが部屋の中を小走りで歩いたりすると、ワタシは足首に飛びつかて大出血。何かの拍子に尻尾をちょっとでも踏んだりすると、胸元あたりめがけて飛びついて二の腕あたりを噛まれてこれまた大出血…。とにかくオルカと暮らし始めた当時、ワタシの手足はしょっちゅう血が吹き出ていました。

東京から神奈川・綾瀬市に転居し、一緒に暮らしているうちになんとなくワタシを認めてくれたようで、特にお願いするまでもなく椅子を並べて写真に納まってくれるようになりました。

オルカと気心が通じるようになるまで、苦節約2年。振り返ってみると、ワタシの結婚生活のスタートは「いかにオルカと上手くやっていくか…」ということに終始していたかのようです。

猫というヤツはなかなか世渡りが上手いようで、昼間 ワタシしか家にいないときはワタシのそばにいて、夜になって同居人さんが仕事から戻ってくるとオルカは彼女にべったりと寄り添いまくっていました。

その後、庭先で黒猫・チー坊を拾い、四者四様の生活を経て、現在の地に移り住む前にオルカはこの世を去っていきました…。

ウチの同居人さんに書いてもらえば、オルカという猫の魅力をもっと端的に表現してくれるのでしょう。されど、彼女は「オルカは私の心の中にいてくれればいい」と言うに決まっています。ゆえにオルカの思い出はここまで…。

追記 ブログを更新しようとしていた矢先、現地時間8月19日のリオから 陸上男子400mリレー日本銀メダルのビッグニュースが!。またひとつ、8月19日のアニバーサリーが増えました…。

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本日は「山の日」。エポックはありませんが、それなりに「ヤマ場」が…

2016-08-11 16:39:53 | 日記

本日8月11日が今年から制定された「山の日」という祝日だということを知ったのはつい先日のこと。聞くところでは、2010年頃からこの「山の日」制定に向けてしっかりと準備を進め、めでたく今年から実施の運びとなったそうです。されど、「山の日」と言われても、なんだかピンと来ません。何をどう祝えば良いのか…、はたまた山好きはそのような「祝日」に関係なく山を愛するだろうし…。

そしてこの8月11日という日がこれまた微妙で。お盆直前に降って湧いてきたような休日のため、昨日夕方の市内の渋滞の度合いは半端ではありませんでした。

普段まったく混雑することのない裏道が地元のクルマで数珠つなぎ。


藤沢方面から我が家への帰り道、市役所通りは常盤の八雲神社前から鎌倉駅西口までの約2キロにわたって対向車が列を成していました。

思わず「なんでこんなに混んでるの」と自らに問いかけ、そして「そうか、ひょっとして世の中は明日からお盆休み!?」と一人で納得。そして、当然のことながら「いいなぁ、みんな…」と軽いタメ息をつく夏の夕暮れでした。

一夜明け はじめての「山の日」、いつもより少々長いお盆休み初日!?。朝6時過ぎには、都心から郊外へ向かう各高速道路は早くも大渋滞を示す赤い帯。

年末年始やゴールデンウイーク、そしてお盆が来るたびにこの交通情報画面を見ながら連休の気分に浸る我が身としては、「渋滞のヤマは午前9時頃かな?」などとつぶやきながら一人静かに夏のドライブを空想します…。

そして郊外へ向かう高速道路の混雑具合だけではなく、遠く南米ブラジルでも、まさに「ヤマ場」が…。グループリーグ最終戦、同時に行なわれているゲームの状況も気になるのでテレビを2画面して2試合同時にウォッチング。

試合途中でリビングに下りてきた同居人さんは「よくまあ2試合同時に見てられますねぇ」と半ばあきれていますが、サッカーも野球もその気になれば2試合同時に観戦できます!

されど2画面同時観戦は残酷です。日本チームがスウェーデン相手にようやく先取点を取ったその直後、他のゲームでコロンビアが試合を決める2点目を挙げて、日本の決勝トーナメント進出は遠い彼方へ。ワタシのリオ五輪も「ヤマ」を越えた瞬間でした。まあ、いいさ。甲子園の「ヤマ場」はまだまだこれから…。

一方、こちらの「ヤマ場」と思われた午前9時。着実に渋滞箇所が増え、千葉、常磐方面も赤い帯でいっぱい。


やはり、このような長いお休みは出かけずに家でじ~ッと籠っているのが最善の策のようにも思われます。時あたかも、裏の里山から響く蝉しぐれを聞きながら、秋の個展に向けて作陶は今が「ヤマ場」。

この「ヤマ登り」は富士山のような単独峰ではなく、日本アルプス縦走の如く何度も「登ったり下りたり」が続きます。

そして「山」という言葉から思い出されるものとして「山の神」なる呼称があります。最近ではお正月に行なわれる箱根駅伝の往路5区・山登り区間を疾風の如く駆け登った順大・今井、東洋大・柏原両選手の代名詞となっています。同時にこの「山の神」は女神として、恐ろしいものの代表として、古くからやかましい妻の呼称のひとつとなっています。で、ウチにもいます…。時として、けっこうコワいです…。

この「山の神」さんはここ数日間の酷暑ゆえ、少々夏バテのようにも見えます。ということで体調回復を祈念して、ご近所のお店仲間「味噌屋 鎌倉 INOUE」さんで売っているソフトクリームを「3時のオヤツ」として進呈…。

この 横浜戸塚小野ファームのソフトクリームがかねがねウチの二人の大好物。我が家から徒歩1分弱のお店でもお手軽に購入できることになるなんて。

このお味噌屋さんでは、このちょっと個性的なお兄さんが全国各地から仕入れたお味噌を紹介してくれます。

ふと気がつくと、夏の太陽もだいぶ西の方に傾いています。今すぐにでも「ビールで乾杯」と行きたいのは山々ですが、作陶の「ヤマ場」をゆるりと登りながらあと1時間ほど我慢。ラジオの夏休み交通情報では今も続く渋滞の様子を伝えています。あらためて、「山の日」って、いったい何なのでしょう…。

「山の日」に 真の山好き 所在無げ…




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暦のうえで「秋」来ても、酷暑、熱戦、そしてシエスタ真っ盛り

2016-08-07 12:46:39 | 日記

今からちょうど一週間前の7月最後の週末に当地で開催された「鎌倉 佐助のさんぽ市」に際しましては、酷暑の中、多くの方々が佐助の街での「さんぽ」をお楽しみいただき、ありがとうございました。

そして「さんぽ市」を経て葉月 8月最初の週末、本日7日は早や「立秋」。そしてワタシが言うまでもなく、地球の裏側ブラジル・リオデジャネイロでは4年に一度のオリンピックがスタートしました。時あたかも、本日から甲子園では全国高校野球野球選手権大会が始まります。ワタシ的には、世界的規模の「スポーツの祭典」よりも、高校球児が「根性」や「郷土愛」を胸にコテコテに闘い合う甲子園の方によりシンパシーを感じてしまいます。なにしろ、今を去ること約48年前、ワタシもコテコテの高校球児でしたから…。

あの当時、夏休みの暑い最中 朝9時から夕方6時まで試合や練習に明け暮れてひたすら白球を追い続けていました。もし今、「もう一度やってみろ!」と言われても、5分と持ちません。あの時の自分はいったい何者だったのでしょうか、本当にワタシだったのでしょうか…。

なんて具合に深まる謎を反芻しつつ、やっぱり気になるリオ五輪のこの競技。

結果はともかく、「参加することに意義あり」…。

前回のロンドン五輪では開会式をたまたま観ていたらポール・マッカートニーが出てきて歌い始めてビックリした記憶があります。今回の開会式は、陶芸教室の時間ということもあってまったく「スルー」することにしました。

思い起こせば今から3年前の2013年9月26日、Japan Times1面において、半世紀前に開催された東京オリンピック開会式の様子を伝える記事が掲載されていました。大会エンブレムもこちらのほうがいい感じ…。

52年前の1964年10月10日、当時ワタシは小学3年生。開会式の模様を伝えるNHKテレビのアナウンサーの方の第1声が「今日の主役は太陽です」と、とても誇らしげな響きだったことを覚えています。

翻って、このところちょっと外を歩くだけで気を失うくらいの酷暑が続き、限りなく「今日も主役は太陽です」…。冷たい飲み物を求めて「セブンイレブン」に立ち寄った折、なんと「サッポロ赤星」を発見、反射的に買い求めていました。

缶には「サッポロビールの歴史は今から140年前の1876年、北海道の開拓使醸造所からスタート。翌年生まれた『札幌ビール』のラベルに掲げられた赤い星は、開拓使のシンボルである北極星です」と記されています。そこはかとなく、歴史とロマンを感じます。思えば52年前に行われた東京五輪のメイン会場・霞ケ丘国立競技場にも歴史とロマンがたっぷり蓄えられているはずなのに、昨年バッサリ取り壊されてしまいました。しっかり残る「赤星」を見習ってほしいかぎりでしたが…。

常日頃、作品撮影やブログ投稿に向けて写真整理はもっぱらワタシが担当、させられています…。今回も「赤星」の写真をブログアップすべく作業を進めていた折、ウチの同居人さんが撮ったと思われる、スパイスにまつわる想いが込められた?大量の写真を発見。

擂り潰す前の色とりどりのスパイスやさまざまなテーブルシーンに合わせた使い方を収めた写真の数々。そこはかとなくスパイスの歴史とロマンが感じられるようにも思います。

されど、いきなり「ペッパ…」と問いかけられても…。


「立秋」を迎えたとはいえ、暑さはまだまだ続くとか。真夏の陽射しが差し込む窓に目を向けると眩しさに幻惑されて、リビングは真っ暗やみ!のように見えます。

ふと気がつくと部屋の傍らには、朝からシエスタ? それとも夏の暑さにダウン?、その真相はともかく、ソファに横たわる人の姿が…。

そして午前10時、やおらスクっと立ち上がり、「水泳ニッポン」を迷解説とともに応援しています。

工房のワタシは、テレビから流れる甲子園の「気配」を感じながらの陶芸作業。

そして今年もまもなく8月15日、終戦記念の日がやってきます。リオで、甲子園で繰り広げられる数々のシーンとともに、平和の尊さを想う「立秋」の朝…。







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