鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

秋の深まりに想いをはせながら、日々の暮らしも芸術もあらためて「安寧の世があってこそ」‥

2022-10-29 08:35:30 | 日記

秋もすっかり深まり、毎日のように「今朝、この秋の最低気温を観測しました…」という声がテレビやラジオをとおして伝わってきます。つい先日の早朝も、愛車メガーヌで出かける際の室外温度計はなんと

「この冬はラニーニャ現象の影響もあって、寒くなりそう」との予測があるようですが、たしかに冬の足音がひたひたと忍び寄ってきているように感じます。当地の紅葉はまだ少し先なのに…。

市内では七五三で神社に詣でる若い親子さん達の和服姿がそこかしこで見受けられるようになってきました。鶴岡八幡宮境内での七五三の心温まる光景を撮影したいところなのですが、昨今は個人情報の観点から許可なき撮影という行為が非常に厳しくなってきておりうかつにカメラを向けられません。ならば、ということで、今から60年前のワタシの七五三…。


それは昭和36年、父方の祖父母が住んでいた東京・池袋郊外の家の庭先での一枚ですが、古びたモノクロ写真ということもあってバリバリの昭和モードを醸し出しています。この時、30代なかばだった父は16年前に79歳で亡くなり、若かった母も今では90歳を超えています。そして恐ろしいことにワタシも還暦をとうに超えてしまいました。この写真に漂う可愛げな表情は見る影もありません。まこと、歳月を経る、ということのなんと恐ろしいことか…。

この当時、日本は戦後の好景気を迎えてその後の高度成長へと続き、私が働き盛りの20代後半にはバブル期の高度経済成長を経験してきました。その後しだいに経済成長指数はなだらかに推移し、現在は低成長さえもおぼつかない状況になってきています。

「こんな日本に誰がした…」との思いもいだきつつ、過日10月24日の朝日新聞朝刊をペラペラめくっていたところ、中ほどの紙面見開きで宝島社からのメッセージがド~ンと

鮮やかな青空と延々と広がる麦畑をとらえた一枚の写真を前に、しばし紙面をめくる手を止めてしまいました。これはまぎれもなくウクライナの国旗を意図した構図にほかなりません。おりしもこの広告が掲載された10月24日は、ロシアがウクライナに侵攻した2月24日からちょうど8か月となる節目の日。「世界を敵にまわして、生き残ったヤツはいない。」というキャッチは、あきらかにロシアを意識しているように思います。

反射的に「この広告はマスコミを通じて話題になるかも…」と思ったのですが、テレビやラジオではまったく触れられませんでした。統一教会と自民党のズブズブ関係やコロナと並んで、ウクライナの戦争は日本にとってとても大きな影響を及ぼす事態なのですが、マスコミのこの広告に対する無反応、無関心ぶりはちょっぴり理解ができません…。この国のマスメディアの報道に対するセンスと方向性、先行きがいささか心配…です。

この宝島社の新聞広告といえば、今からちょうど4年前の2018年10月29日のやはり朝日新聞朝刊に掲載された内田裕也・樹木希林夫妻の家族写真の見開き広告が話題となりました。ウチの工房の壁の一隅には、その時の紙面が現在も飾ってあります。

今でも工房にお越しの方々がこの広告紙面を見ながら、裕也・希林夫妻とご一家の話題から始まって皆さんそれぞれに思い描く夢や心の片隅に抱える悩み伝々、静かに語り合ったりしています。いつまでも忘れ去られることないなんとも不思議な写真というか、広告でもあります。

そして時まさに、食欲をはじめ、読書、スポーツ、行楽その他多くの秋が花盛り。ウチの工房では、さしずめ 芸術の秋…真っ盛りというところでしょうか。かのコロナはまだ終息には至っていませんが、陶芸を楽しみにお越しになる方々が徐々に増えてきています。かねてより、工房での体験陶芸は鎌倉市ふるさと寄付返礼品の一つになっていますが、この秋から私どもの陶芸体験紹介ページがグ~ンと充実し、ふるさと寄付陶芸体験のデータとともに会員さんの声や作陶の様子、作品の写真も添えられています。

まずは陶芸体験のご紹介から


続いて工房、ならびに陶芸体験の様子を…




これから年末にかけて、ふるさと寄付をお考えになっている方々に向けまして、返礼品の候補のひとつとして私ども工房の体験陶芸をお考えいただければ幸いです。

ちなみに鎌倉市ふるさと寄付返礼品中には、ウチの同居人さんがブランディングしている「チー坊ノワール」の鎌倉スパイス、鎌倉紅茶等を組み合わせたアイテムもラインアップしています。そちらのほうも、よろしくお願いいたします。
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秋の夜長の3連休、おひさしぶりモードと?マークに包まれながら時は静かに過ぎつつ…

2022-10-09 22:45:00 | 日記

それは先月のはじめ、ご近所のお店仲間「こまめ」さんで開催された落語会の様子をアップして以来、ブログの更新が途絶えていました。ひそかに友人知人たちから「カラダの具合が悪いのか・・・」という感じの連絡が来るかも、と思っていたところ、しっかりと安否を問う連絡が数件ありました。しかもいずれも電話で、というところがなんとも昭和の人間の面目躍如というところです。

まあ、ふるくからの親しい友人たちと電話であれこれ話すのは、なんともひさしぶり・・・。ふとふり返ってみると、この数日間、「ひさしぶり…」ということが次々と。

まずは、かつて今から30数年ほど前にはクルマ好きの男どもはもとより若い女性たちもこぞって注目し、マスメディアでとても頻繁に取り上げられていたモータースポーツのF-1日本グランプリが、この週末、3年ぶりに鈴鹿で開催されています。

悲しいかな、地上波のテレビではまったくと言ってよいほど注目されていません。かの30数年前、セナ、プロスト、マンセル、アレジ、そして中島悟さんはじめ個性あふれるドライバーが群雄割拠しておおいに盛り上がっていたあの「F-1ブーム」とはいったいなんだったのか、と思われるほどです。それはさておき、鈴鹿の秋の週末がコロナ以来3年ぶりに戻ってきたことは嬉しいかぎり。しかしながら、地上波で視聴出来ずに、心ならずも有料チャンネルでの視聴は「なんだかなぁ・・・」との思いがいっぱいでもあります。

そういえば今から2週間ほど前の土曜日の夕刻、BSテレ東で放映されていた「男はつらいよ 第50作 お帰り 寅さん」では、寅さんの甥っ子・満男に扮す吉岡秀隆さんとともに、F-1ドライバーを引退したアレジの奥さんとなっている後藤久美子さんが満男の初恋の人・及川泉役で出演していました。

今から約30年ほど前のシーンから

お 二人ともに、若さがみなぎっています…。
そして3年前の2019年のシーンはこんな感じ

お二人ともにすっかり成長されました…。そして、私も確実に年老いてきたことを自覚する今日この頃…。なんとも、悲しい現実です。

そしてもうひとつの、ひさしぶり。私がなんとなく注目しているプロ野球・横浜DNAベイスターズがクライマックスシリーズに。こちらも鈴鹿同様に3年ぶりにシリーズに登場して、セ・リーグ代表の座をかけて、まずは阪神タイガースと熱い闘いを交わしています。

8日の初戦、大学の後輩・今永投手先発のDNAは惜しくも敗れましたが、9日は勝利して勝負は10日の最終戦に。パ・リーグのクライマックスシリーズも同じ日時で開催されていますが、まったくもって理解不能の感があります。セとパで時間をずらせば野球ファンが2試合をゆっくり観ることができるのに。私はテレビを2画面にして無理やり2試合を同時に観る羽目になってしまいました。興行収益面でみても同時刻試合開始よりもはるかに多くの収入が入るのは確実なハズなのに。久しぶりに、アタマの中に?マークがいっぱいです…。

それにつけても、わが国では三冠王に輝いたヤクルト・村上選手と快速球を武器に快投乱麻?の活躍ぶりを見せたロッテ・佐々木両選手、そして海の向こうではエンゼルス・大谷翔平選手の二刀流にただただあ然とするばかりです。かつて就業していたベースボール・マガジン社の同僚仲間との会話でも、特に「投打両面でメジャーの歴史を塗り替えた大谷選手のメジャーでの活躍ぶりは、なんとも訳が分からない。ほんとに不思議な感じ…」という見解で一致しています。ここでも、?マークがいっぱい。

私自身、今ではクライマックスシリーズが始まったこの頃から、日本のプロ野球は本腰を入れて観始める・・・といった感じです。母校・駒澤大学野球部は東都大学リーグ1部最下位の可能性大で入れ替え戦必至のとても悲しい状況でもあります。せめて横浜DNAだけでも、良い夢見せてほしい…。

そしてこのブログを書き進めながらつい先ほど気がついたのですが、本日10月9日は私がこよなくリスペクトしているビートルズのメンバーの一人であるジョン・レノンの82回目のバースデー、でした。今を去ること42年前の1980年12月8日にニューヨークの自宅マンション・ダコタハウス前で凶弾に倒れてしまったことは、私の中ではまだまだ記憶に新しいことでもあります。ということで? ひさしぶりに昨年デジタルリマスター化された「GET BACK」を紐解き、

あらためてジョン・レノンをはじめとするビートルズのメンバーが演奏するルーフトップライブの模様に見入ってしまいました。

今から約50年前に公開された「LET IT BE」という映画でのビートルズ解散間際の録音収録シーンに較べ、この「GET BACK」は遙かに明るいムードの構成となっています。過去に残された映像をもとにかくも異なる仕上げにコーディネイトできるのか…との思いとともに今宵もしばし、在りし日のビートルズ三昧…。これまた、なんともひさしぶり。

ふと気がつけば、明日10月10日は今から58年前に東京オリンピックが開幕した記念すべき日でもあります。当時、私は小学3年生。ブラウン管テレビを通して、晴天の空の下で今は亡き国立競技場にて繰り広げられるオリンピックの開会式に目を凝らして見入っていた記憶が昨日のように甦ってきます。

聞くところによると、明日は「スポーツの日」なのだとか。ちなみに「大安」でもあります。ここはひとつ、とってもひさしびりに海岸まで軽くジョギングして、つかの間、カラダとココロをリフレッシュ!? してみるのも良いかも。

と思っていたところ、2階でくつろぐウチの同居人さんからひさしぶりのLINEが届き、「何事!?…」とおののきながら恐る恐る開いてみると、ウチの黒猫ノワールの写真が…。

ネコというよりは、言い知れず、人の表情に限りなく近いような…。

明日、ジョギングから戻ったら、ひさしぶりに好物のご飯を買ってきてあげようかなぁ。特段のネコ好きというワケではない私ですが、なんだか、ネコの気持ちが少しは理解したくなるような気持ちになっている今日この頃。

ひさしぶりに、「ネコとは、ホントに不思議な生き物だ…」と感じる秋の宵…。

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