鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

清志郎の面影をテーブルに載せて、温かい時間は静かに熱く燃えるライブとともに…

2016-04-12 08:46:42 | 日記

去る10日 日曜日、ワタシが住む街のサクラも「これで見納め…」との想いを胸に、いつもよりかなり遅い時間に駅周辺をパトロール。 昼間は鎌倉散策の人の波で溢れる小町通りも夜9時過ぎともなれば、人影もまばらです。

常ならばこの時間、この界隈をふらついている時は少しばかり千鳥足なのですが、この時は正真正銘、一滴もお酒は飲んでいません。よって、見える景色も「新鮮!」です。

小町通りを入ってすぐの辻を右に曲がり程なく闇に包まれた若宮大路に佇むと新装なった段葛の若いサクラは葉桜に姿を変えつつあります。



そして、シラフの小町パトロールの目的地はこちら。鎌倉のミュージック・シーンの殿堂 JAZZCLUB DAPHNE。今は亡き忌野清志郎さんとともにバンド活動を行なっていたギタリスト・三宅伸治さんのスペシャル・ライブが開催されていました。


このライブの情報は、ワタシの高校時代からの女友達から知らされました。その瞬間、横浜・青葉台の家具屋さん「ウッデイハート」社長の木村さんの顏が浮かびました。今から約20年近く前に木村さんのお店から購入したダイニングテーブルでお客さまがくつろぎ、そして多くの物語が生まれてきました。いつか、木村さんにテーブルを斡旋してくれたお礼を、と思い続けていたのでした。そして、今回の三宅さんの鎌倉ライブ開催を木村さんに知らせて、ようやく「せめてもの恩返し」…。

ワタシは朝から晩まで生業の陶芸や打ち合わせ等で、肝心のライブには間に合いませんでした。されど「ライブの雰囲気だけでも感じ取れれば…」との思いから、急ぎ足で閉幕後の会場へ…。カウンターのど真ん中、「ウッディハート」の木村さんが鎮座していました。。木村さんは「自分にとって神様のような存在の清志郎さんとともにバンドしていた三宅さんは、やはり、自分の神様なのです。こんな近くに居られて、そして話しも出来て。もう、今夜のことは一生忘れません」と、目がウルウル…といった具合に感じ入っている様子がありあり。三宅さんの後ろ姿でさえも、いとおしいようです。

木村さんと話し込んでいる女性は、ワタシの高校時代からの女友達・イッちゃん。ワタシは若い頃からずっとこの人の「パシリ」してました。そして、今も…!?。このイッちゃんの御主人・アキラくんが今回のライブ実現へ向けて全てをコーディネートしていた影の主役でもあります。

ライブが跳ねたステージには、三宅さんが繰りひろげたパフォーマンスの名残りが…。


つい今しがたまで演じられていたライブの余韻に浸る中、アドリブ・テイスト的に三宅さんの「乾杯!」とともに「打ち上げ」がスタートしました。

ライブをコーディネートしたアキラくんのなんともホッとした姿に、思わず「おつかれさまでした…」とつぶやくワタシがいました。

「忌野清志郎・命! 三宅伸治・命!」の木村さんは、三宅伸治さんとしっかり「ツーショット!」。


「今夜のひとときは、冥途の土産になります…」と感慨深めの表情を浮かべつつ、木村さんは終電間近の横須賀線のホームに消えて行きました。

かく言うワタシはといえば、「酒場放浪記」主演・吉田類さんよろしく「それでは、もう一軒」と街場の飲み屋さんの暖簾をくぐってしまったことは言うまでもありません。

散る桜 残る桜も 散る桜 聴く調べ 共に歌いて 春に散る…



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