鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

桜吹雪が降る前に初夏の陽ざしに包まれて、気分はすっかり虹色モード

2013-03-20 18:33:25 | 日記
本日3月20日はお彼岸の中日。古くから「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、こと今年に限ってはちょっと言葉を言い換えて「暑さ覚めるも弥生から」などと言いたくなるくらい、弥生三月の声を聞くとともに俄然、初夏を思わせる気候の日々が続いています。数日前には過去最速とも思える時期での桜の開花、そして昨日などは当地でも気温25度を越えて鎌倉散策の方々も半そでシャツ姿がぞろぞろと。

つくづく、いい季節になってきました。そしてこのお彼岸の頃だけ、工房の中にはこのような光が差し込んできます。

たぶん、工房に差し込む太陽光が窓ガラスに屈折して虹色の光となって白い壁に映し出されるのだと思いますが、毎年この時期にこの現象を見るたびに「春」を感じます。

ひるがえってみるに寒さは自身の陶芸作業においても、一番の敵。真冬の頃、氷のように冷たい粘土を捏ねるのはホントにツラい。あの苦行からようやく開放されます。作陶においてろくろ作業だけでなく、屋外でのうわぐすりかけ工程においても、暖かくなるこれからはその作業がグーンと楽になります。

一昨日は春の暖かさに包まれた中での、うわぐすりかけ。まずはWBC準決勝でのジャパンの勝利を確かめてから「いざ、開始!」と思ったのですが、グスン・・。

「8回のダブルスチールは無いよなぁ・・」などとひとりブツブツ言いながら。

いざ 気を取り直して、私ひとりで「孤高の!?」うわぐすりかけ。陶芸芸教室の会員さんたちが手がけた作品にうわぐすりをかけていきます。

会員さんたちが選んだ各色のうわぐすりを丹念に溶いて、作品一点一点がどの会員さんの作かをきっちりと確認しつつ・・。手順、そして、かけるうわぐすりの濃度等をジグソーパズルのようにコツコツとアタマの中に組みあげた後、屋外での一発勝負の作業となります。

うわぐすりかけの途中経過。工房のテーブルはこのような状況に。

うわぐすりのかけ方等を記載したノートを見ながら、そして、作品の表面を丁寧にレタッチしたりとの細かい作業が延々と。ゆえにテーブルの上は収拾がつかない様相を呈します。

計50点ほどの作品にうわぐすりをかけ、さらに釜詰めが終了するまで約2日。暖かな日差しに包まれて、桜花に先がけてウチの工房の「陶(すえ)の春」は満開気分です。

春は、人をして戸外へ誘うのか‥。

かねてより、ウチの陶芸教室にかよってきているチビッ子陶芸家さんたちのお母さんたちから「センセイのお宅の裏にある斜面の木、切りましょう!」と声をかけていただいていました。そして過日、ついについに春の日差しに誘われて、お母さんたちと「庭仕事」の一日を。

家の東側にそびえる斜度にして約60度の急斜面は登るだけでも一苦労。


崖に生い茂る竹、竹、竹と格闘すること1時間。切った竹を表に運んで小枝をパチパチと刈り落とすこと延々と。
 
途中、昼食をはさみながら、子育ての悩みや教育談義、そして来るべき春休みの楽しいプランをあれやこれやと。何だか私も「気分はすっかりお母さん」‥。

本日・春分の日の陶芸教室終了後、玄関先に干してあったワカメを見つけて思わず「うわぁ、春の景色‥」とつぶやく会員さん。春風にひらひらとたなびくワカメをお土産に差し上げたことは言うまでもありません。


ご近所の方々からもれ伝わってくるところでは、当地の桜は明後日あたりが見頃だとか。ちなみに昨年の秋以来ずっと心待ちしていた「センバツ高校野球」も明後日から甲子園にて開幕します。

よく言われるように「春はセンバツ」から、そして今年はさらに時を同じくして「春は満開の桜から」。長い間、「センバツ」の春を心待ちしていましたが、その開幕が満開の桜と重なることはついぞ記憶がありません。

みんなにとって、なにかいいことあるかな‥。


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