鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

今年も暮れは志らくで決まり。やっぱり談志が降りてきた!?‥

2012-12-02 14:16:22 | エンタメ
思い起こせば、早朝の工房にて石油ストーブの炎と戯れながらお雑煮用のお餅を焼く「初仕事」から始まった私の平成24年も早や年の瀬。この11カ月をふり返って「無事成し得てよかった‥」、「こうしたらよかったなぁ」云々、さまざまな思いが交錯しつつも、心根を新たにリセットして年末までもうひと頑張り‥。

なんて控えめながらも決意を新たにしたその傍から、師走初日の土曜日午後の陶芸教室と作陶は「故」あってとっても久しぶりに思い切って休業することに。

その「故」とは、市内は大船にある鎌倉芸術館小ホールで開催された「立川志らく独演会」。

数カ月前、鎌倉での落語会を切り盛りしている「鎌倉はなし会」さんからチケットを購入して以来、この12月1日午後だけは、申し訳ありませんが教室の予約その他、すべての実作業は「オフ」にさせていただき、鎌倉在住の陶芸教室会員さん2名とともに「落語と陶芸に関する一考察!?」の集いといった次第です。

この日の志らく師匠のトリの演目は、江戸っ子の気風あふれる人情噺「文七元結」。その前の始めの一席は何かなとワクワクしながら、志らく師匠の噺はスタート。

まずは「この秋からNHKの『演芸図鑑』という番組のメイン・パーソナリティを努めてまして。それが日曜の朝5時15分からなんていう時間から始まるもんで、誰も見ちゃぁいないでしょうねぇ?」などとツカミを。

たとえば私が子どもだった頃の昭和30年代の寄席だったら、すかさず客席から「おう、オレは観てるぜぃ」なんて合いの手が入ったところですが、現代の立派なホールスタイルのかしこまった会場となると、そのような「掛け合い」もみられなくなってしまいました。

ちなみに私、師匠の『演芸図鑑』は初回の9月30日放映分から、しっかり楽しませてもらってます!

スペシャル対談、栄えある第1回目のゲストは版画家の山本容子さん。自他ともに「志らくファン」を認める山本さんは、版画家へ至る道程をとっても歯切れよく述解していましたが、とてもパワフルで志らく師匠はもっぱら聞き役。いいゲスト、だったような。



さてさて一席目のツカミは現在の政局にも及び、「私の師匠である談志の親友、石原慎太郎さんは緊張すると目がカメラのフラッシュみたいにパシャパシャ!」、「中年のくたびれた党首ばかりの中に嘉田さんという素敵な女性が出てきて『おおっ!』っと思ったら裏側に小沢さんの顔がくっついて、こりゃ、いけません」てな感じに笑いを誘い。

立川流に関しては、自身の話芸でその「中毒患者」を限りなく増殖させた師匠・談志は「覚せい剤」、兄弟子・志の輔は「針灸」、すぐ上の兄弟子・談春は「青汁」、弟子の談笑は「脱法ハーブ」、そして志らく師匠自身は「マリファナ」なのだとか。その「マリファナ」のココロは「人に害を及ぼすが、覚せい剤ほどはタチが悪くない」、のだそうで。うーん、なかなか的を得ているような、上手いです・・。

この延々20分以上に及んで場内を爆笑のウズに巻きこんだツカミを経て、噺は「時そば」へ。そばをすする時のぎこちないけど派手な仕草が心境地のようにも・・。たぶん、あのツカミは12月23日のクリスマス・イブイブ、東京有楽町「よみうりホール」で「芝浜」を演じる独演会で最高の仕上げを目指しているような気がします。

ともあれ、派手なツカミから「時そば」、そして「文七元結」へと、都合三つの噺を聴いたような充実感いっぱいの師走の独演会でした。

独演会の後は師匠の著書にサインをいただき、記念写真。

師匠は和服が、そして私は髪の毛が、ともにちょっぴりハダケ気味。情けない・・。

そして、この髭の方が「鎌倉はなし会」席亭の秋山真志さん。志らく師匠をはじめ多くの噺家さんの独演会を開催してくれています。

氏の本業は「モノ書き」さん。氏の著書「職業外伝 紅の巻、白の巻」とともに記念撮影。うーん、どうなんでしょ、この写真・・。

それにしても縁とは異なもので、ウチの陶芸教室にかよって来てくれている会員さんの中には、落語好きな方がけっこういます。皆さんが陶芸している最中に落語の話題に話が及ぶこともしばしば。そして立川流に話が流れていった時には私が「芝浜」を10分ほどの超ダイジェストでお噺しすることもありましたっけ。

暮れの「芝浜」、私もひそかに稽古、しよ・・!?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「間もなく師走‥」が合言葉。... | トップ | これからも、楽し美味しく、... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

エンタメ」カテゴリの最新記事