闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

何故、日本の企業は本当の顧客視点に立てない?

2014年12月11日 21時13分01秒 | Weblog
今日のダイヤモンドオンラインにちょっと面白い記事が載っていました。
なぜ、日本の技術者たちは「iPhone」を作れないのか?

この記事ででてくるキーワード「ベネフィット」
記事の中では『「ベネフィット」=ありがたみ』と定義しています。
よく記事を読むと、結局、言っている事は「お客様本位」
お客様のありがたみが多い商品ほどよく売れるという事。

「な~んだ」と思われるかもしれませんが、
日本の企業においては、本当の意味での「お客様本位」が
実践できていない事を、この記事は言っています。
いや企業というより、製品をつくる技術者ですね。
全くその通り、私もそう思います。

この記事の中に、技術者が陥る考え方についての例があります。
電動缶切りの話。

『そもそも電動缶詰は、「缶切りで缶詰を切るのは、力がいるし危ない」
 という発想から生まれました。
 そこで技術者は、「手動式が大変ならば電動式にしよう」と
 技術に注目して電動缶詰切りの開発に夢中になってしまう。
 しかし生活者の根本的な思いは、
 缶詰は中身を安全に取り出せればよいのであって、
 プルトップ式の缶が提供された後、
 すべての缶詰はそちらに移行してしまいました』

「技術をもってして問題解決したい」それはよく分かります。
しかし、上の電動缶切りの話は、技術者が目の前の問題しか見えておらず
本当の客のニューズというものが全く見えていませんね。

日本人にありがちなトラップだと思いますよ。
「手段が目的になっている」という事例は沢山ありますね。

私が経験した中で、それに適合する素晴らしい事例があります。
ISOの認証取得です。
例えばISO9001は、製品やサービスの品質保証を通じて
組織の顧客や市場のニーズに応えるために活用できる
品質マネジメントシステムの国際規格です。

つまり誰がつくっても、同じ品質の製品ができるようにするが目的。
ところ、日本の多くの企業は、ISO9001を取得する事が目的に
なっている場合が多い事、多い事。

「同一品質のものをつくる」という本来の目的が形骸化し、
結局、ISO9001の認証を取得したのだが、
まともにそれを運用できず、手かせ足かせだけ増えてしまった
な~んて笑い話は、いっぱい転がっています。

どーも日本人は、目の前の事しか見えていませんね。
まぁそれが島国根性につなっているので仕方ないのかもしれませんが。

特に技術力のあるSonyが苦戦している原因は
正にベネフットを正確にとらえておらず、
技術に溺れているからだと私は思いますけど。


今日目に付いた記事:
 ・<香港>デモ排除、終結へ…激しい衝突は回避
  これで中国も新たな局面に入ったな。

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 素晴らしい技術≠良い製品