Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

健さんの死は日本映画の「戦後」の終焉なのだ。

2014-11-20 | Weblog
衆議院解散するだと。
自民党は少々議席を減らしても多数を維持できるからちょっとでも延命したいため解散するだと?
民主党は今のところ候補者を用意することを怠っているから太刀打ちできるわけがないだろうからって?
こんな解散~選挙は税金の無駄遣いだし、違憲である。
憲法違反という審判の下った選挙制度のままやること自体が国民を愚弄している。
というか、憲法を変えるために維新なども取り込み「憲法改悪与党」を作るための再編なのであろう。
許されないことだ。経済的に破綻が目に見えてきている今、戦後の自民党体制維持のつけが回ってきてこうなったこともわかっているはずだ。なぜみんな怒らないのだこの国は。

高倉健さん亡くなる。今の時代を通り抜ける健さんをもう一度観たかったという気はする。残念。時代の変遷を感じるというか、やはり人は死ぬのだなということ。
その訃報報道により衆院解散報道が薄まってしまったのはまた別な話だが残念だ。

健さんの死は日本映画のある意味での「戦後」の終焉なのだ。

邦画と洋画、公開本数は洋画が多いというが、フランス映画社が倒産。シネコン隆盛=映画館のコンビニ化、ネット配信の時代の到来の犠牲だろう。
この会社のスタート以来の歴史は、私が映画を見始めた時代とぴったりシンクロしている。
アンドレイ・タルコフスキー、テオ・アンゲロプロス、エミール・クストリッツァ、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、ロベール・ブレッソン、ジェーン・カンピオン、チャン・イーモウ、アニエス・ヴァルダ、ピーター・グリーナウェイ、アキ・カウリスマキ、ホウ・シャオシエン、フランソワ・トリュフォー、タヴィアーニ兄弟、ビクトル・エリセ、ルイス・ブニュエル、ジャン=ジャック・ベネックス、アラン・レネ、フェデリコ・フェリーニら、そうそうたる監督たちのデビュー作近辺、巨匠陣は後期代表作を配給している。ここが配給したもので映画館で初めて観たのはロベール・ブレッソンの『白夜』。美しい映像だった。もちろん、最高の成果はテオ・アンゲロプロス 『旅芸人の記録』だろう。
しかし韓国・中国映画が多く入ってくる現在、「洋画」という言い方はヘンだな。「西洋」の「洋」でなく「海を渡ってきた」の「洋」ならいいわけか。やはり日本は島国だけに。

流行語大賞。発表された候補の五十語、あんまりテレビ見ないのでよくわからないや。「ダメよーダメダメー」全然面白くない。気色悪いし。「壁ドン」て、かなり大時代的だが。面白いのか? つーか、くさいし。「マイルドヤンキー」矛盾してる。だったらヤンキーじゃねえし。「STAP細胞は、あります」は流行語なんかい? 「号泣」というより泣き叫び会見の元兵庫県議・野々村竜太郎某に流行語大賞? 面白くないし、いじめだよ。いくら何でも。
錦織選手「勝てない相手はもういない」は流行しているのかどうか知らないが、こういう自己暗示が必要な人が多い時代ということなのだろう。

ロシアで隕石が落下? なぜロシアばかりなのだろう。世界中どこにせよ、原発に落ちたらいちころだ。

そんな世の中の趨勢をよそに、場当たり終了。今日はゲネプロ。最新作『8分間』。自分にだけ許す写真公開。
え、本物のブラットホームでしょ?
……はい。そう見えたら嬉しいです。

公演情報は以下の通り。

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燐光群最新作

8分間

作・演出○坂手洋二

11月21日(金)~30日(日) 座・高円寺1

12月5日(金)~7日(日)AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)
12月9日(火) 岡山市立市民文化ホール
12月12日(金)・13日(土)愛知県芸術劇場

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昼間。駅のプラットフォーム。
階段を駆けてきたが目の前で車輌の扉が閉まる。
間一髪、間に合わなかった。
8分間。これから8分間。
次の鈍行を待つ。
この時間帯、鈍行の間隔は、いつも8分間。
8分間を待つ。
ふだんと変わらぬ暮らしの中の一コマのはずだった。

円城寺あや 岡本舞 大島葉子 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 さとうこうじ 
杉山英之 東谷英人 荻野貴継 武山尚史 松岡洋子 樋尾麻衣子 田中結佳 長谷
川千紗 秋定史枝 根兵さやか 桐畑理佳 川崎理沙
鴨川てんし・中山マリ(ダブルキャスト)

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
美術○じょん万次郎
衣裳○大野典子
音楽○太田惠資
振付○矢内原美邦
舞台監督○多和田仁 三津久
テクニカルアドバイザー○森下紀彦
演出助手○城田美樹
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
美術助手○福田陽子
衣裳補佐○ぴんくぱんだー・卯月
イラスト○三田晴代
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 T-ARTIST DULL-COLORED POP (有)スタッフ・テン
制作○古元道広 近藤順子 鈴木菜子

座・高円寺1 開演時間
平日・土曜 19時開演
日曜・祝日 14時開演
※ただし、25日(火)・27日(木)・29(土)は14時の部もあり。

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坂手洋二とゲストによるアフタートーク これからぞくぞくと決定していきます
本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

まず、11/24(月)14時の部のゲストは 竹下景子さんです!
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