Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る」6日・土曜日開催です。

2016-08-01 | Weblog
「劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る」

故・蜷川幸雄氏のことを、劇作家たちが語るイベントの開催が、いよいよ今秋土曜日に迫った。情報等を加筆再掲する。
八月前半は海外とのからみなどで予定がなかなか決まらず、参加が危ぶまれたのだが、なんとか出られることに決まり安堵した。

私は蜷川さんとの仕事としては、ガルシア・マルケス原作の『エレンディラ』脚色という一本だけの関わりだが、私の知る限りのことを、お話ししようと思う。
戯曲版のメインプロットはセントラルパークからビルの谷間のハドソン川を見て鋭い瞬間的なインスピレーションが来て思いつき、戯曲後半は、オーストラリア滞在中に書いたのを、思い出す。コロンビアに取材に行った。オリジナル音楽作曲のマイケル・ナイマン氏とホリプロのスタジオに数日詰めて、中川晃教君らの歌う曲に日本語の歌詞を載せるための細かい相談をしたのも鮮烈な思い出だ。

司会進行の青木豪さんからは、
「坂手さんと『エレンデ ィラ』というのは、とても意外なカップリングでありました。同じ想いを抱いている観客は 多いかと存じます。ですので、まず『エレンディラ』執筆当時の想いや、蜷川 さん演出をどのように想定されて書かれたのかや、実際に作品をご覧になられてのご感想などを伺い、それから「花園神社の木に登って見られた」という『王女メディア』をはじめ、 坂手さんのお感じになる蜷川幸雄体験など、お話しいただければと考えております」
と言われている。
ただ、私は最初はしばらく、大先輩の福田善之さんと話をすることになっているみたいで、福田さんという巨匠相手にどこまで喋ることができるか不安でもある。
石丸さち子さん、鈴江俊郎さん、前川知大さん、横内謙介さんといった人たちとも一堂に会して、かなり賑やかなことになりそうである。

告知が遅れていて、まだお席には余裕があるみたいですから、土曜の夕方に他に予定のない方、ふらりと高円寺においでください。

以下、開催情報。
日本劇作家協会 戯曲セミナー夏期公開講座 2016 夏のプログラムの一つとして開催されますが、この企画単独でも聴くことができます。

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「劇作家たち、蜷川幸雄氏を語る」

日程: 2016年8月6日(土) 16:00ー18:00
会場: 座・高円寺2 JR中央線 高円寺駅 北口 徒歩5分

蜷川さんが演出した、戯曲を書いた劇作家。
蜷川さんの舞台を見て、この世界を志した劇作家。
蜷川さんの存在に、絶えず刺激を受けていた劇作家。
そして、蜷川さんの演出をつぶさに見ていた演出家。
蜷川さんが演出したシェイクスピア作品の翻訳家。
蜷川さんに関わった人々証言を通して、
その偉大なる軌跡を検証します。

(蜷川幸雄氏写真提供:舞プロモーション)

<登壇> 作品名は蜷川幸雄氏演出作品

・青木豪 2008年『音楽劇 ガラスの仮面』/2010年『音楽劇 ガラスの仮面 〜二人のヘレン〜』
・石丸さち子 ニナガワカンパニーで蜷川氏の演出助手多数
・坂手洋二 2007年『エレンディラ』
・鈴江俊郎 1996年『溢れる果実』
・福田善之 2009年『真田風雲録』
・前川知大 2014年『太陽2068』
・横内謙介 1996年『魔女の宅急便』/1996年『カルメンと呼ばれた女』/2000年『NINAGAWA 火の鳥』

<映像出演>
・唐十郎×蜷川幸雄 対談 (10 分)
・松岡和子 彩の国シェイクスピア・シリーズ約30作品の翻訳

[料金] ¥1,000 (区民・劇作家協会会員は¥900)

《劇作家協会公開講座 2016年 夏》戯曲セミナー公開講座 / 次代を担う劇作家を育成するためのプロジェクト
年に一度の公開講座を、2日間にわたって開催する中のプログラムです。


http://www.jpwa.org/main/activity/openclass
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