米が不足しているリアルと、それを裏切る洋食屋

本当に何年ぶりかという感じで、生活圏内の、洋食屋に、入った。

カウンターに座ると、メニューの他に、目の前に、表示が。

「昨今の米の不足及び値上がりの為」、ご飯の「少し大盛り」「大盛り」が、値上げしたのか、もともとは大盛りもサービスだったのが払うことになったのか、とにかく「少し大盛り」「大盛り」は、一定の金額が加算されるという。

米が不足しているリアルを感じた、表示。

で、あった。

で、私は、ふつうの、お薦めの定食みたいなセットを頼んで、ご飯は普通盛りにした。というか、特に分量を指定しなかった。

しかし、やってきたのは、既に、私の常識で言う、超大盛りだった。

何かの間違いか、と、振り返りかけたとき、「大盛りです」と言われて配膳された別席のお客様のライスが目に入ると、私のご飯の倍以上の、ぶ厚い、山のような盛り方だった。

私は、ライスを完食できなかった。

わかっていれば、注文の際、「少なめ」か「半分」と言ったかもしれないのだが。

予想を遥かに上回った。

そして、おかずが、ハンバーグとアナゴのフライのセットだったのだが、予想の倍の大きさだった。

初めて入る洋食屋だった。

存在は知っていたが、入る機会がこれまでになかった。

住宅街の人気店だし、学生街ではないし、店の表も、見たところ、お洒落とは言わないまでも「洋食です」の雰囲気は出している。

味も、よかったと思います。

だが、ボリュウムが、すごいのである。それは知らなかった。

これまで、大雑把に言って、私も、どちらかと言えば「よく食べる」方の人間だと思っていたが、これを機に、撤回します。

じっさい、ここ数年ずっと、自分が大食漢とは思わないでいたし、「たくさん食べます」などとは、二度と言いません。