立憲民主党の代表選について、私は今朝のブログで「この朝、何かよほどの突発事件が起きない限り、吉田晴美推薦枠に20人が揃うとは思われない」「江田憲司議員と吉田晴美議員が組めばいいという意見も、そのため互いに働きかけるには、時間がなさ過ぎる」と記した。
だが、まさにその二点に関わる、「突発事件」が、起きた。
江田氏が「一本化」を選び、自らは降りて、吉田氏出馬支援に回ったのだ。
吉田議員自身が出馬会見の冒頭で「30分前まで決まっていませんでした」と言うように、ギリギリでの選択だった。
私は江田氏の英断を支持する。吉田・江田相乗りがベストと思っていた。
周りでも、江田氏の決断を評価する者が多い。「大局を見ることができる政治家だったのだ」という声もあった。
さて、会見を見ていると、立憲民主の四人の立候補者は皆、「政権交代」を言うが、自党だけで過半数が獲れると楽観はしていないだろう。
野党連携を避けて、「党ごとに考えが違うのだから各党それぞれ」といっても、そううまくいくとは思われない。
維新・国民民主は、自民党と組むことが考えられる。
そもそも、何を目的とするのか。
「政権交代」には、理が必要だ。
たとえば吉田議員は「教育の無償化」というが、ただ唱える題目ではなくて、考え方の裏付けと、他の政策にもあてはまるような普遍的な考え方として、示していかなければならないだろう。
「夫婦別姓」は自民党小泉ジュニアも言っているから、それほどのインパクトはない。
「これまでの政治の慣習にとらわれない、等身大の政治を作りたい」ということだが、その「等身大」志向が、じつはきわめて革新的で、なおかつ実現可能なものであることを、政策提案を通して、証明していかなければならない。
江田議員の「消費税削減」提言も、きちんと受け止めてほしい。
吉田議員が「一期目」であることを、マイナスのように言う人も多いが、これまでのやり方とは違う、ということを明確に打ち出して、それをプラスにしてゆけばいい。
それにしても、「命がけで」と言った直後に「可能な限り」と言ってしまう野田氏の言葉の薄さは、論外である。
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