Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

自分の国の安全も守れないのに、なぜ戦争に加担しようとする?

2013-09-06 | Weblog
東電福一原発で観測用の井戸で採取された水から、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり650ベクレルという高い値で検出されたという。水は地下水が流れる深さおよそ7メートルほどのところで採取され、汚染水が地下水まで到達したおそれがある。
同原発で3号機西側で、原子炉建屋の爆発で建物に落下した瓦礫を撤去している大型クレーン(長さ約100メートル)の先端が倒れたという。9月5日午前8時半すぎ突然、クレーン先端が徐々に下がり、「ジブ」と呼ばれる48メートルのアームと、それを支える54メートルの主マストの接続部に亀裂のようなものが見つかったという。けが人や建屋の損傷はなかったが、金属劣化が原因だとすれば、復旧作業の見通しは暗い。
定期検査中の大飯原発3号機で、タービン建屋3階の低圧タービンと軸受け部のすき間から、高温の蒸気が噴出した。同機は2日に定検入りし冷温停止中だが、運転員が電動弁を誤って開放したため、約170度の蒸気がタービン側に流れ込んだという。
原発は危険だ。事故がなくたって危険なのだ。汚染された場所で作業を進めていくことの途方もないしんどさを考えると気が遠くなる。こんなことが毎日起きているのだ。あまりにもみんな鈍感になっている。

福一原発汚染水流出問題で、韓国政府が、日本の福島周辺8県(福島・茨木・群馬・宮城・岩手・栃木・千葉・青森)から出たすべての水産物を全面輸入禁止に踏み切ったという。仕方あるまい。
五輪招致で、海外からの質問に答えて竹田理事長が「東京はパリやNYと同様に安全、福島は250キロ離れている」と発言。福島の人たちが聞いたらどう思う。もはやごまかしは効かない。福島が危険だと政府が認定するなら危険だとして対処していかなければならない。とうに世界は見ている。二枚舌は通用しないのだ。

安倍首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の座長代理・北岡伸一国際大学長は取材に答え、年内にもまとめる報告書で、集団的自衛権の行使容認に加え、「国際社会の一員としての義務」として国連決議に基づく多国籍軍などへの自衛隊の活動を広げられるよう新たな憲法解釈を提言する方針を明らかにしたという。
安倍首相はオバマと何を話したか知らないが、どうせかわりばえのしない迎合だろう。自分の国の安全も守れないでいるのに、なぜわざわざよその国の戦争に加担しようとする?

立命館大学の山田廣成教授が、鉛で、空冷ラジエターのように、汚染水を発生させず、放射線も低下させる方法を考えているという。水が介在しないので汚染水が出ない。ずいぶん説得力があるのに話題にならない。そういうことが私には納得できない。
http://www.kaze-to-hikari.com/2013/09/post-57.html

『屋根裏』東京公演終了。たった一週間の公演なので見逃された方も多いと思う。来週ヨーロッパツアーに出発するが、来年以降も海外の演劇祭等に招かれているので、おそらくまたその前後のタイミングで日本国内でもお見せできるはずだ。
千秋楽を観に来てくれた小熊英二さんとも立ち話したが、この劇は私たちの想像以上に海外からの関心を集めることになっている。「ひきこもり」が世界中の問題になっていることもあるが、これだけ特異な舞台美術の作品は、とにかくじかに観てみたいという気持ちにさせるらしいのだ。

日本にいる間に進めたい仕事があるがなかなか捗らない。仕方がない。やることは次々に堆積してしまう。とにかく海外でもホテルの部屋が「書斎」化するのは目に見えている。チェーホフも一年間滞在した季候のいい保養地でもあるらしいクリミア半島のヤルタが最初の公演地なのだが、あまり外には出かけられないだろう。いつものことではあるのだが。
そもそも団体で海外に行って、まれに空き時間があったとしても、いろいろ不測の事態があったりするので、私と制作の古元だけは町歩きなどできないということも、よくあるのだ。
今回、二十年使ってきた海外旅行用のバッグを、さすがの老朽化で、買い換える。他にも揃えたいものがあるので、買い物に出かけなければならない。慌ただしいが、考えてみれば、どこに出かけようが何をしていようが、たいていいつだって慌ただしいのだ。
コメント (1)
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