Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

それどころじゃないところに来ている

2013-09-10 | Weblog
たいへんだたいへんだと言い続けるだけでは仕方がない。そういう時期に入ってしまったと思う。
オリンピックによるこの国の「麻痺」の増進は、疑いの余地がない。
もう待ったなしだ。
なんとか事態を把握することを、現状維持するためだけでも、多くの情報を共有しなければならない。
自分だけがわかっているというように身構えるでもなく、身構えている人を揶揄するでもなく、謙虚に、能う限り正確に、事態への対応を共有したい。現状認識を少しでも多くの人と分かちあいたい。

だいたいのことは、一昨日のブログに、なるべく客観的に記した通りだ。
安倍首相の空約束は通用しない。「福1原発の状況はコントロールされている」「汚染水による影響は福1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」「抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」、どれもが明白な虚偽だ。
一部の人が言うように、世界中が彼に加担しているのかもしれないが、嘘は嘘だし、いずれはばれるし、責任は問われる。そうならないかも知れないのが時代の空気なら、我々だけでも彼の責任を追及し続けよう。空気を変えればいいのだ。
黙っていても世界が何とかしてくれるわけではないのは、当たり前だ。
だけど、世界の人々も、ほっとかないと思うよ。国際的な調査だって必ず入る。まあ、万が一、その「国際的な調査」に裏切られたんじゃ、目も当てられないわけだけど。
一昨日、五輪東京決定の二時間後に「(五輪界隈は)この「嘘」を受け入れたのだが、それが善意の「承認」であるとは限らないのだ」と書いたが、今も考えは変わらない。

私がいささか心配しているのは、皆のストレスと、不安ゆえの過敏である。私とおおむね同じような考え方の人たちでも、ちょっとした些末な違いを揶揄し合い、敵対しそうな空気を感じることがある。我々も疲弊している。それは確かだ。だが、本当に取り組むべき課題、たたかうべき対象以外のところで、小さな齟齬にこだわり、どちらがより本質をわかっているとか、誰かの考え方が浅いとか、細かいところにこだわりすぎないことだ。もちろん必要な時にはそういうコミュニケーションも必要だ。だが、そうするなら、それを「芸」にするくらいにしてほしい。
それどころじゃないところに来ている。と思うのだ。

ほぼ1日前に書き込んだが、やっとアップします。旅先なので、諸々ご容赦。
コメント
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