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やぁ、みんな。サカタだよ。

美容と苦悩

2017年05月17日 | サカタだよ
いまはどうか知らないけど、20年くらい前アンアンで美容の特集をやることになると、とにかく
各ブランドに声かけて新製品とテスターを送ってもらい、集まったものをデスク7人で夕方から
大会議室にこもって開封し、ハンカチ落としみたいにグルグル会議室を回りながらカテゴリーに
分けていって、終わるころには目が回ったものです。電車で帰れたのかな? 無理だったような
気がする……。(全色テスター付きで送ってもらったりしてたからなー)



そのころと違ってデスクの人数も3人とか4人とか、2人とからしいから、昔みたいに全部集めて
振り分けてたら死んじゃうと思いますね。男性誌のブランクを経て、十ウン年ぶりに美容特集を
クロワッサンでやるようになったとき、真っ先に思い出したのは会議室をグルグル回る仕分けの
悪夢でしたが、時代が変わったのか大人の雑誌だからか担当ページごとに必要なモノを集める
やり方でホッとしました。(返却も少ないし比較的に楽です)



ピンポイントで送ってもらう場合に出てくる問題が、お手頃な化粧品の場合に送料のほうが高い
としたら、買ったほうが環境にやさしいのでは? という苦悩です。買っちゃえば返却しないので
人間にもやさしい……。ところがですね、買って撮影して掲載すると、商品デザインの切り替え、
商品の取り扱い中止といった案件が、ときどき発生して対処に難儀するんです。だから前もって
掲載時期を伝えて商品を送ってもらうように、なるべくしています。



価格破壊の波は給与や飲食だけでなく美容にも及び、数百円のコスメ(いわゆるプチプラ)にも
これはという逸品があります。そういうのを送ってもらうときには、撮影用に1点だけお願いして、
「撮影後に試用して記事にしたい」と書き添えます。(試用といっても男なので限界ありますが)
そうすると数百円だし、返さなくていいことになる場合が多いんですが、ご厚意で撮影用と別に
「お試し用にお使いください」と書き添えて、1点でいいところ2点届くとまた苦悩が始まります。
これは2つのうち1つを返却すべきなのかどうか……。



さて、撮影用にお願いして送ってもらう化粧品の他に、商品の紹介を兼ねてお試し用に預かる
(というか、いただく)化粧品があります。家に持って帰っても使い切れないし、一部を妻に渡す
のはよいとして全部だと何か変な感じだし、せっかくだからと編集部の自分の狭小テリトリーに
保管しておくのも個数に上限があるので、興味ありそうな人にあげたりすることもありましたが、
ヤフオクとかメルカリとかに出品されるケースが最近多いらしく、あげるのはいかがなものかと
いう風潮になってきてるんですよね。「転売しないでよ」って釘さして渡すぐらいなら、初めから
渡さないほうがまし……。



すると使い切れない分は転売防止のためにも責任を持って破棄するのがよいのか、返却する
のがよいのか、それもあまりよくない気が……。置いておくと増えるし、撮影用と取り違えそうに
なるし、それでなくても本とか資料とか堆積しがちなところへ、さらに化粧品が堆積するように。
ちょっとは使うんですけどね、ぼくなんかでも追いつかないのに、たくさんサンプルを提供される
ほんまもんの美容担当さんたちは一体全体どうやって凌ぐのか? 考えると気が遠くなるので、
あまりそういうことはイメージしないようにしています。



でもたまに夢に見ます。
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