サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

天王山

2016年10月12日 | サカタだよ
アポのサカタ(アホじゃなくてアポですよ)はアポ入れのたびに思います。ここが天王山だと。特集もそう
ですが本の著者インタビューも、アポを入れてみると九州にお住まいだったり、東北にお住まいだったり。
遠方だと上京されるついでの機会にお時間いただくのが定石ですが、関西ぐらいだったら……?


は~~るばる~きたぜ山崎~♪

いいえ、関西の場合も上京のついでがあるときお時間いただくように心がけてます。心がけてますけど、
当分のあいだは上京しないと先方がおっしゃる場合にかぎって、本のページは出張が認められないので
インタビューを土日にしてもらって自腹でこっそり取材にでかけます。


ついでに神社に寄り道したりして

平日だと「あれ? サカタって会社で今日みてないよね」と上司や同僚のチェックが入るので土日に約束
して、ついでに観光するわけです。自腹だから、それぐらいしないと。関西の場合は写真を撮ってくれる
プロが充実しているので、身ひとつで行けば何とかなっちゃう。


油の神様だった

待ち合わせは京都なんですが、その前に山崎へ足を延ばします。駅前の離宮八幡宮は油座をやってた
神社のようで、お金があったんでしょうね。ここらへんは京都と大阪の中間で、桂川と宇治川と木津川が
合流して淀川になる交通の要衝だったらしい。


こんな感じで左上の山が天王山

山崎といえばウイスキーを思い出しますが、天王山というと本能寺の変のあと中国大返しをした秀吉が
いちはやく陣取って、淀川のあたりで光秀の軍をやっつけたヒストリーが思い出されます。


そのとき通った道?

ゴミのポイ捨てはこの秀吉が許さぬ! とか言わされてます。そんな天王山にある大山崎山荘美術館へ。
アサヒビールの初代社長と親交があった実業家でニッカウヰスキーの創業にも参画したという加賀正太郎
の山荘が美術館になっています。


1996年オープン

モネの睡蓮とか、ゆっくり眺めたあと、庭の睡蓮とかボーっと眺めていると、なんのために京都にきたか
忘れそうになりますが、頭の隅ではインタビューの質問を組み立てたりバラバラに分解したりしています。
そのうちに、なんだったか本当に忘れかけたりして。


そろそろいくかな

天王山をくだって、山崎の駅のほうへ。離宮八幡宮を越えると、京都と大阪の境界が道端にありました。
犬の散歩でもすると行ったり来たりしそうなくらい、地続きなんですね。


従是東山城國

これよりひがしやましろのくに(京都)と石の碑に刻んであるように、手前が京都府。そこから向こうが
大阪府で、そっちのほうへ歩いていくとサントリーの山崎蒸留所が見えてくる。


こんなふうにみえる

なにをかくそう8月の猛暑日で、天王山のアサヒビール大山崎山荘美術館を訪ねたころから頭がボーっと
しているにもかかわらず、酒を求める心がサントリー山崎蒸留所に引き寄せられてゆく。


やってみなはれ、よってみなはれ

酔って……みたいのは山々の山崎だけど、ここで酔っちゃったらあとで著者インタビューにならないから、
においをかぐだけにしておいた。


蒸溜所って息してるだけで酔う

京都に戻って45分ぐらいインタビューして、15分くらいで写真を撮って、解散したあともすぐ帰らないで
取材したこと反芻しながら、かき氷なんか食べたりしたらキンキンに冷たくて全部忘れちゃう。


忘我のかき氷

ほどよく忘れたところで清水三年坂美術館に寄って、明治の超絶技巧といわれる工芸品をじっくりみる。
穴の開くほどみつめていると、めまいがしてきたので立ち去る。


2000年オープンの三年坂美術館

まだ帰りたくないから、名曲喫茶に入ってねばる。お客がいない。涼しい。音がいい。文庫本を読んで
気が済んだので帰りました。芸術の秋のただいま発売中のクロワッサン935号はアートの特集ですが、
いつもの本のページにこのとき取材した著者インタビューも載ってます。どれでしょう?


近所にも名曲喫茶ほしい……

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