Oさんは旅で出会った印象的な光景を描かれました。
「奥大井湖上駅」 日本画 P20
濃密な緑に包まれた山々の折り重なりは力強く且つ繊細に表現され
その階調の美しい変化によって遥かな奥行きがもたらされています。
光る空にくっきりとした木々の影、華やかな色彩は実に鮮明で清々しく
見るものの気持ちまでをも明るく前向きにしてくれる作品です。
近づいてみました。
強烈な光を表す暗部は場所と質の違いとで岩絵の具の
粒子の粗さを使い分け、画面を迫力あるものにしています。
思い描く理想の完成図に向けて全速前進されるその気迫が
Oさんの作品を輝かせる要因のひとつなのではと感じます。
枚数を重ねて作品の深みと細やかさがさらに増してきたOさん。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Oさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。