教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Oさんの新作日本画4点

2016年11月09日 | 教室風景

Oさんの風景画1点と花の連作3点を続けてご紹介いたします。


「兼六園」 日本画 F4

秋も深まった名園で松を守るため放射状に縄がおろされた雪づり。
冬支度のととのった木々と紺青の秋空が映る水面の美しい表情を
綿密に描きこみ、清々しく引き締まった空気感まで表現されています。

近づいてみました。

澄んだ空は素早い刷毛さばきで軽やかに、主人公の松は点描で
重厚に。工夫をこらした幅広い筆遣いで様々な質を描きわけました。
重ねた一筆一筆が深みをもたらし見ごたえのある作品となりました。

花の連作三点です。


「花」 日本画 F4




「花」連作2点目です。

「花」 日本画 F4



「花」連作3点目です。

「花」 日本画 F4


岩絵の具を重ね、消えたらまた描きおこす作業を根気強く繰り返して
夜の闇に舞い落ちる桜の幽玄の世界をみごとに表現されました。
画面は重厚で味わい深く、その静けさが心に染み入ります。

丹精して育てた斑入りの牡丹。その眩しいほどの華やぎを、黄金に
見立てた空間において時間をかけ力強く表されました。花びらの
薄さと全体のボリュームが出るまで岩絵の具と胡粉をじっくり重ねました。


夜の桜に昼の牡丹。どちらも華麗で儚げな風情あふれる春の花です。
花々の最も美しい時をとらえ、春の喜びそのものを表したこれらの
作品は組み合わせてひとつの額に入れられました。

心に浮かぶアイディアを次々と形にしてゆくエネルギッシュなOさんの
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のOさんのページにされています。ぜひこちらもご覧下さい。




 


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セイタカアワダチソウの原で

2016年11月09日 | 生き物

今秋はセイタカアワダチソウの花期が早く短かったように感じます。


先日見たセイタカアワダチソウ。
盛りを過ぎているようでキタテハはアザミの花の蜜ばかり吸っていました。

10月。


野原はセイタカアワダチソウで黄色く染まっていました。
花のまわりはハナバチ類の羽音で賑やかでした。


ムラサキシジミが来ているのは初めて見ました♪
紫色の表面を見たかったけれどこのときは翅を開いてくれませんでした。 


数が多かったのはキタテハ


ツチバチの仲間でしょうか、大きくて美しいハチもたくさん!


飛来する彼らを待ち伏せする大きなカマキリも♪


この原で不自然だったのがこのツチイナゴ
接写しても飛ばず。。。生きてはいるようです。

近くのセイタカアワダチソウには


頭部だけ残ったカラカラのバッタの仲間が。

バッタ類のみに寄生する菌、エントモファガ・グリリのしわざ?
この菌に感染したバッタは植物の先端に行くようコントロールされて
そこで力尽きるのだそう。死骸からは胞子が飛散され、また感染する
バッタが・・。このバッタを見かけた周りでは似たようなミイラ状バッタが
4体見られました。

立冬を過ぎた今、セイタカアワダチソウの原は色あせ飛ぶ虫も減り
秋の花と昆虫を探し歩く時間が増えました。 


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