京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

マロニエ物語

2015-05-07 22:53:07 | 季節のことば
隣の駅前の公園にマロニエの木が3本、今花ざかりです。

        
        京王線は将来の高架化に向けて、駅と駅前を徐々に整備しています。その折にできた
        新しい公園なので、おしゃれなマロニエが植えられたのでしょうね。

              
              マロニエはその実がマロン(栗)に似ていることから付いた名。
              日本名は西洋トチノキ、つまり、日本の栃の木とは親戚。栃の木の
              花は白くもしゃもしゃとしていて、地味。このマロニエはアカバナ
              マロニエのようです。

        
        パリのシャンゼリゼ通りはマロニエの大並木道、このマロニエの並木道に憧れてパリに
        出かけたのはン十年前の6月でした。
        シャンゼリゼのマロニエは白い花でした。

        
        初めて降りた外国がマロニエのパリだったので、郷愁の想いも手伝ってパリが一番好き
        な街になりました。マロニエの花が咲くと若き日とパリの想い出が蘇って胸が熱くなり
        ます。その後、何度かパリに寄ったけれど、初めてのパリが一番鮮明に残っています。

        そして、15年ほど通い続けている山の上ホテルの前の坂道もマロニエの並木、縁を
        感じたものです。

              
              こっちはサーモンピンク、少し色が薄いマロニエです。

        
        警視庁横の桜田通りは栃の木の並木です。毎年トラック何台分もの栃の実が採れる
        そうです。製菓業者に引き取られるとか。

        イギリスではマロニエの木の下でお花見をする「チェスナット・サンデー」という
        言葉があるそうです。天狗の団扇のような葉を繁らせ、枝を大きく広げたマロニエ
        の木はいかにも包容力がありそう。マロニエの木の下ではゆっくりと春を楽しむの
        が似合っている。