京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

テイカカズラ

2015-05-05 22:50:01 | 季節のことば
テイカは平安後期~鎌倉初期の歌人、藤原定家のこと。花に名を残すなんて、いい男だったに違いない、と思いきや…

        
        藤原定家は後白河天皇の第三皇女である式子内親王を深く敬愛していた。しかし式子
        内親王は49歳で病死。定家の愛はカズラとなって式子内親王の墓石にまつわりついた。
        苦しむ式子内親王の霊が旅の僧に定家の執心を解いてくれるように頼む。僧が読経を
        するとカズラがほどけた。式子内親王の霊がお礼に舞を舞うというストーリーが
        謡曲の「定家」

        
        式子内親王は定家より10歳以上年上であったはずだが、恋愛関係にあったことは事実
        らしい。式子内親王の死後、定家は魂が抜けたようになっていたに違いない。そんな
        様子から、謡曲のもとになったイメージができたのではないか、と私は思うのである。
       
        
        その後に、「テイカカズラ」と言う名が付けられたそうである。それ前はマサキカズラ
        とかイワズナとか言われていた。

        
        2センチほどの風車のような可愛い花なのに、蔓を伸ばしてどこにでも絡みつく旺盛な
        生命力ゆえに恋の妄執にみたてられてしまったのは気の毒。
        定家はそんなにしつこい男だったのかなあ。

        テイカカズラ:キョウチクトウ科日本、朝鮮半島原産

        
        シャリンバイは日ごろは地味で無骨な木だけど、花が咲くと途端に目立つ。さすが
        バラ科の花です。

              
              水はけのよい草原に映えるのがアヤメ。花びらの根元に網目状の
              模様があるのも特徴。

        
        お雛様のようにやはり一年に一度は箱から出してあげないと!出し入れはお雛様より
        ずっと簡単ですし。5月は兜の月です。