京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

節分

2014-02-03 21:27:10 | 季節のことば
冬と春の分かれ目です。新しい季節を迎えるために、邪気を払うのが節分の行事。

        
         柊をさすや灯の漏る戸袋に   西山泊雲

        ご近所の垣根、一月ほど前までは白い花を付けていた柊も今は小さいけれど
        鋭いトゲで邪鬼の侵入を防いでくれそうです。ヒイラギの垣根なら節分に限らず、
        一年中邪気は侵入できないでしょうネ。

        
         わがこゑののこれる耳や福は内   飯田蛇笏

        「祈祷済」の文字に惹かれて選んだ福豆。OTTO にそう言うと、どこで祈祷したの?と
        聞かれて、 …。でも、カリカリと軽く噛めておいしい豆でした。
        豆まきの起源は平安時代前期だそうです。

        
         門に挿してをがまるるなり赤いわし   一茶

        節分には鰯を食べるのが習慣だと思っていました。鰯の頭が必要だったのですね。
        ヒイラギや豆の枝に刺して門口に挿し、悪臭で鬼を追い払うためでした。
        我が家ではいつも目刺しを使います。

豆、ヒイラギ、鰯の頭が一般的な節分の必需品でしたけど、この頃は「恵方巻き」というものが新参加。
        
        今年の恵方(今年は北北東)を向いて太巻き寿司を願い事をしつつ食べるとか。
        それもまるごと。とてもそれは出来ないので、切り分けてしまいました。
        スーパーでも飛ぶように売れてましたが、東京にはなかった習慣なのに…。

        この頃は、季節行事もほんの気分を味わうだけ、本当はちゃんと季節が変ることを
        自分の生活のけじめとしなければいけないのでしょうね。明日から春になるのですから。