京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

「ツーリスト」

2011-05-07 21:38:16 | ちょっと立ち話
先日観た映画です。

     
     アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップというハリウッドを代表する豪華な
     キャスティング。パリからベネチアへと繰り広げられるラブ・サスペンスだと
     いう振れ込みに期待して出かけました。

     
     始まりはパリ。逃亡中の国際手配犯アレクサンダー・ピアーズの恋人エリーズ
     にピアーズから手紙が届く。
     「8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を探せ」と。

     
     列車の中で見つけた男は傷心を癒すためにイタリアを訪れたアメリカ人旅行者
     のフランク。田舎の数学教師だというフランクは、上流階級の美しい謎の女性
     に誘われるままに豪華なベネチ滞在にのめりこむ。


コレだけのキャスティング&フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクという名監督の
作品でありながら平凡な出来ばえで拍子抜けという芳しくない評。
確かにサスペンスという割にはハラハラドキドキする場面も少なく、筋立てもキメの粗さをを
感じたことは否めない。
しかしこの犯人アレクサンダー・ピアーズが誰なのか、観客がどこで気付くか、結構引っ張りましたよ。
後で考えればいろいろ伏線はあって、ああ~ と納得するところで、やられた!
と思うのでありまして、なんだか犯人に味方して痛快になってしまうのです。
昨日でロードショーが終わったので言いますと、私は最後になってフランクが犯人ピアーズ
だったことが解りました。持ち逃げしたお金の中から高額をかけた整形をしていたという
仕掛けにはガックリですが。でもまあ、逃亡者は先ず顔を変えるのは当然でしょうね。

ラストのシーンは、組織からまんまと多額の資金を掠め取り、してやったり と顔を見合わせて
ニッコリする二人を乗せ、運河を走り去る戦禍生々しいボート。
私はベネチアの懐かしい風景(昨秋、歩き回った所ですから)と共にまあまあ面白いと思ったのですが…。