この木がなかったならばどんなによかったか…徒然草のお話です

塀の上を這うようにブドウの木が伸びて
たくさんの実が色づき始めました。

手入れもしていないようで、ホントのところ
食べたいと思わせるほどきれいではなく、
収穫しているのかどうか…見届けたわけではないので
どうしているのかはわかりません。

鳥のご馳走かもしれませんが、毎年豊作です。

実はこの塀の上には3本くらいの鉄条網が張ってあるのです。
塀を越えて中に入れないようにしてあるのだと考えられますが
この時期、まるでブドウが盗られるのを防いでいるようで無粋。
ブドウだけを写したので鉄条網は画面に入っていません。
だって美しくないから。

『ある山里のさらに奥に寂しげに住んでいる庵がありました。
木の葉に埋もれた樋からぽたぽたと垂れる雫以外には
この庵を訪ねるものもないくらいです。
簀子の台に折ってきた菊や紅葉が乗せてあるのをみて
ああ、こんなところにも人が住んでいるんだなあと
思って眺めていたら、庭に一本の大きなミカンの木が
たわわに実をつけているのが目に入りました。
見れば、木の周りに厳しく囲いを巡らしてあります。
この柵がなかったならよかったものをと興ざめしました』
という徒然草にあるお話を思い出しました。


塀の上を這うようにブドウの木が伸びて
たくさんの実が色づき始めました。

手入れもしていないようで、ホントのところ
食べたいと思わせるほどきれいではなく、
収穫しているのかどうか…見届けたわけではないので
どうしているのかはわかりません。

鳥のご馳走かもしれませんが、毎年豊作です。

実はこの塀の上には3本くらいの鉄条網が張ってあるのです。
塀を越えて中に入れないようにしてあるのだと考えられますが
この時期、まるでブドウが盗られるのを防いでいるようで無粋。
ブドウだけを写したので鉄条網は画面に入っていません。
だって美しくないから。


木の葉に埋もれた樋からぽたぽたと垂れる雫以外には
この庵を訪ねるものもないくらいです。
簀子の台に折ってきた菊や紅葉が乗せてあるのをみて
ああ、こんなところにも人が住んでいるんだなあと
思って眺めていたら、庭に一本の大きなミカンの木が
たわわに実をつけているのが目に入りました。
見れば、木の周りに厳しく囲いを巡らしてあります。
この柵がなかったならよかったものをと興ざめしました』
という徒然草にあるお話を思い出しました。