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京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

この木なからましかば

2007-09-19 21:39:47 | ちょっと立ち話
この木がなかったならばどんなによかったか…徒然草のお話です

        
        塀の上を這うようにブドウの木が伸びて
        たくさんの実が色づき始めました。


手入れもしていないようで、ホントのところ
食べたいと思わせるほどきれいではなく、
収穫しているのかどうか…見届けたわけではないので
どうしているのかはわかりません。

        
        鳥のご馳走かもしれませんが、毎年豊作です。


実はこの塀の上には3本くらいの鉄条網が張ってあるのです。
塀を越えて中に入れないようにしてあるのだと考えられますが
この時期、まるでブドウが盗られるのを防いでいるようで無粋。
ブドウだけを写したので鉄条網は画面に入っていません。
だって美しくないから。

        
        『ある山里のさらに奥に寂しげに住んでいる庵がありました。
         木の葉に埋もれた樋からぽたぽたと垂れる雫以外には
         この庵を訪ねるものもないくらいです。
         簀子の台に折ってきた菊や紅葉が乗せてあるのをみて
         ああ、こんなところにも人が住んでいるんだなあと
         思って眺めていたら、庭に一本の大きなミカンの木が
         たわわに実をつけているのが目に入りました。
         見れば、木の周りに厳しく囲いを巡らしてあります。
         この柵がなかったならよかったものをと興ざめしました』
         という徒然草にあるお話を思い出しました。