新潟カウンセリング研修センター

研修・講座のお知らせを掲載

関わり

2020-07-07 13:56:47 | 私の声
 過日7/4~5には、2月以来、4ヶ月ぶりになろうか、県境を越えて学生(がくしょう)者にご一緒させていただいた。県外への移動の自粛がとかれたのを機に、「歎異抄に学ぶ会」がこれまでのように、一泊二日で再開された。
 新型コロナウイルス感染症に対する治療薬もワクチンも無いということは、感染症発生以降変わってはいない。マスクの着用と手洗い「3密」に留意すれば、感染は防げるようだ、とこれまでの情報で得られている。自分自身は無症状感染者かも知れないという認識に立ち、感染させない、感染させられない覚悟で動けている。肉眼で見えない点では、「ことばの用き」と重なってくる。見えなくても在るのである。
 新型コロナウイルス感染症発生以来、人と人との間隔を問題にし、また人と人が直接会わない工夫、会っても声を出さないように求めたり、直接接触しないように関わる等、人との関わり方は否応なしだ。

 時代はメールや画面を通してなど科学技術を介して間接的関わりに傾いてきていることに憂慮していたところに、この感染症の拡大は人と人との関わりを急速にその方向に推し進められることになった。

 「本当に大事なのは、自分自身および他者に対する信頼であり、コミュニケーションに対する信頼であり、自分自身の感情や葛藤に対するそのやり方への信頼であり、自分の生き方に意味を見いだす方法への信頼である。私たちはまだ、地球を救うことができるかも知れないそれを無視して私達の生命と財産を科学技術を使った応急処置に賭けるならば、私たちはもう生き残ることができないかも知れない。」は、ロジャーズのことばである。

 上記ロジャーズのことばは、この身に沁みている故に、新型コロナウイルス感染症禍におかれている中で、一方的に縮こまっておれない。このウイルスを正しく怖れつつ、ことばに育まれ合わせていただく場・関係がますます大事にならせていただいている。「個人的に満ち足り・社会的に建設的な方向におのずから導かれる」一泊二日のカウンセリング学習の場・関係の相(すがた)に感動をいただき、まさに生き残られる・地球が救われゆく実感をいただいた。
 カウンセリング学習会にお独りお独りが育まれ・お独りお独りにカウンセリング学習会が育まれ。
お名残惜しくお別れし、次回の再会が楽しみになり、会う毎に懐かしく感じられ・・・。