新潟カウンセリング研修センター

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「負けず嫌い」 は消極的になっている

2016-02-23 12:49:03 | 私の声
 「負けず嫌い」と言う言葉をこれまでよく耳にしてきた。一見物事に対して積極的な姿勢に聞こえがちだが、そうではない。昨日、床体操で難度の高い技を創り続けている、体操選手の白井さんのことばを聞いていた。「負けて良かった。負けていなかったら今のようにはなれなかった。勝った後に、勝ったときのように同じことをやっていたから、勝てなかったし、やっていても面白くなかった。試合中は練習のとき以上に力が発揮できる。」と。うなずきながら唯感動して聞いていた。19歳の彼の心身の創造に、見聞させていただいていた。「負けず嫌い」になっているところでは、本番ではおのずから守りの体制になるであろう。勝つために一段階落とすなど、失敗を防ごうとする故。カウンセリングの学びの場でまさに言えるところである。人前で恥をかきたくない、失敗したくないなどの気持ちがはたらき、黙りがちになる。自分の声にしてこそ学びになると聞かされ、また知っていてもである。失敗と思える・恥と思える場面こそが学びのチャンスなんだ。失敗や恥を恐れて防衛に嵌っていけば、心身の病に発展していくのだ。そもそも失敗・恥などと言う固定したものはないのだ。あたかもあるかのように思い込んでいる、その人のところにあるということに気がつけるのも、自分の声にする他はない。
                                                                      米 より健康的・創造的になっていける学び合いの場の予定 → 3月19日(土) 詳細の問い合わせ先 ☎ 025-230-5320(新潟カウンセリング研修センター)