冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

町石道一人歩き 2(二つ鳥居~大門)

2006年08月18日 11時58分11秒 | 高野への道


昼食を終えて二つ鳥居12:20スタート。町石道まだ3分の一です。
ここで、二つ鳥居の由来を少しお勉強です。

丹生都比売神社の説明によりますと、
「二つ鳥居の理由は弘法大師を高野山に案内したと伝えられる「狩場明神」と
土地の地主神である「丹生都比売明神」を遙拝するためと云われている。」

もう少し詳しい説明では、「高野山を開いた弘法大師空海が、弘仁10年(819)
天野社明神(丹生明神・高野明神)を高野山上に勧請した時に建てられました。
初めは木造であったが、その後老朽し、改修をくり返しました。

江戸時代の、慶安2年(1649)に、補陀落院叟遍が私財を投じて石造に
改めたものが現在に残っています。」

昔高野山まで歩けない人が、ここまで登り二つ鳥居から、高野山を拝み、
また丹生都比売明神に向かって遥拝する場所だったようです。



二つ鳥居から10町ほど下ると辺りが明るくなり、突然ゴルフ場が右手に出現。
神田(こうだ)の地蔵堂の周りも少し芝生の広場になっており休憩場所でもある。
横笛が恋に落ちた滝口入道に会うために、待ち続けたという伝説のお堂です。
滝口入道が8世住職となった高野山大円院には、絵物語として伝えられている。



地蔵堂を過ぎると二里塚があり、100町石を切る頃には下り道で快調に町石数を
減らして、町石道道中唯一の水分補給、トイレ、軽食が出来る矢立(60町)に着く。
2本のペットボトルも空になっているので、さっそくお茶とポカリのボトルを購入。
ここ矢立に花坂茶屋があり、名物の焼餅を2個頬張ると疲れも一気に取れる。



矢立(500m)の休憩後、いよいよ高野の結界に入る。ここから次の展望休憩所がある
38町までは標高差200mのだらだら登りが続き、結構疲れが足腰にくる。
本日2回目の車道を横切り、小高い丘の上に展望休憩所の東屋がある。タイム。
残していた柿の葉寿司を3ヶを食べ、最後のエネルギー補強をする。



後は大門下まで、谷川沿いに平坦な道が20町ほど続く。
ここまでくるとゴールが見え出し、気分も軽くなりどんどんピッチが上がる。

今日は雨の心配をまったくしていなかったのに、あたりが暗くなりが。
どんどん雷鳴が近づきだし恐怖さえ覚え、24町石あたりより10個ほど架かっている
橋の存在も忘れるほど駆け足で飛ばして、いよいよ大門したの急坂に到着。
このつづれ折れの坂は、町石道では雨引山の休憩所までの急坂と甲乙つけがたい。




ゴールが見えているだけになかなか頑張りがいのある坂です。ガシガシと一気に
駆け上がっていくと、ゴールの大門が懐ろをいっぱい広げて待っていてくれます。

 大門到着15:15 5時間かかりましたが、真夏の歩きとしてはまずまずでした。

大門の気温は24℃。やはり涼しいです。雨もぱらぱらと降り出した。
突然山内にいるみいちゃんからメールが、「降ってるよ」の怒メール。
まったく昨年と一緒のパターンでその後、激しい夕立になった。
今日こそは雨が降らないと確信していただけにショックでした。
私は奥の院行きのバスに乗れたので大雨を逃れたのですが、
みいちゃんとりっささんは20分ほど民家の軒先で雨宿りをした。
みいちゃん「もうこれからは、りょうまさんを誘わんよ」の冷たい言葉。
りっささん「もうどんだけ、雨を降らせたら気がすむのよ」とお怒り

竜馬伝説健在には、ほんとうに困ったアメフラシ竜馬16さんでした。
夕刻には機嫌をなおしてもらい、たのしくろうそく祭りに参加しました。
 ろうそく祭りの記事は8月14日のブログをご覧ください。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 町石道一人歩き 1(慈尊院... | トップ | 穂高岳合宿 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雨男さん--- (夜光虫)
2006-08-18 12:16:27
健在ですね。
返信する
面目ない・・ (竜馬16)
2006-08-18 13:41:02
今晩より穂高山行です。

一時は台風まで呼んだのかと、ひやひやしましたが、なんとか大丈夫みたいですね。



山の天気は変りやすいだけに、気をつけていってきます。
返信する
町石道歩き (anikobe)
2006-08-18 19:22:54
写真と、歴史的な説明であらためて、高野山町石道の事が分かりました。



近くにいながら、ドライブウエイで上まで上がってお参りしているのと大違いで、値打ちのある登山参道ですね。



竜馬16さん名うての雨男さんでしたか。

でも大門まではとにかく降らなかったこと良かったですね。



穗高登山、
返信する
巷では・・ (竜馬16)
2006-08-18 19:38:41
すっかり定着しているようです。

特に町石道との相性は悪いので困っています。



返信する

コメントを投稿

高野への道」カテゴリの最新記事