ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

宮沢明子バッハアルバム

2007年12月08日 | 巡礼者の記帳
タンノイで聴く菅野録音は、2トラック38センチテープが深い音を聴かせて、ボリュームを上げるほど、この奏者が演奏でみせる質感のリアリズムと静寂は貴婦人などというなまやさしいものではないようだ。
「ああ、これはタンノイの音ですね」と申され、「ジャズのお店でこのレコードをお持ちになっておられるのは、とても嬉しいです」と宮沢明子のLPについて感想をのべられた人は、週末仙台からふらりと訪れた。
先日、近郊から訪問した5人のオーディオ好きの人から、ROYCEのことを聞いて、どれどれと遠征されたのであった。
機械のことはわかりません、と言いつつ、トーレンスにガラードとSPU・MONOカートリッジまで揃え、マランツ#7とオースチンTVA-1で鳴らすオート・グラフの音楽に時を忘れる日々を過ごされている。オーディオを語る修辞が巧みな人である。
先日SPUの昇圧トランスを、これぞという品に替えて期待した当方、これまで足りなかったところが具体的に聴こえて、低音の押し出しもよく、驚いて喜んだのもつかのま、翌日になって欠けている或る事に気が付いて、愕然としてもとのトランスに戻した。
オーディオの難儀なところだが、忘れていた発見もあるので人はみな精進するのかもしれない。
そのオート・グラフの客は、御自分のタンノイとロイヤルの新旧の出来栄えを賞味されたいとのことで、『WE-300B・PP』を接続し、まず第九合唱の4楽章からはじめて、向かってくる音像を正面から楽しんだ。

☆お帰りのとき「ちょっと失礼して」と300Bモノアンプの傍まで寄るとしみじみと眺めて、本当に左右対称の配線ですねェと喜ばれたが。
あとで、このとき駆ってきたクルマが、小型ながら大変なシロモノであると某氏から聞かされ、シマッタと思ったが遅かった。



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