ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

早春

2013年03月20日 | 巡礼者の記帳
日本のバブル絶頂期は1989年頃といわれ、このころ然る地で所有物件を手放したところ、購入価格の2倍になっていた。
だが、買換えに余得が効果を表す20年待たねば、おなじことである。
日本中の小川のフチの空地にまで買い手の付いたころで、全国土の総価格が2360兆円。
人それぞれ何事か計算し、生き生きと大忙しであったころ、ジャズは。
夏用タイヤに替えたので、ちょっと走ってみようということになった。
郊外に出ると、白い道にまばらに車が走り、草木も芽を吹き始め気分は最高である。
岩手のいちばん南の町に国道4号線が差しかかるころ、脇道に入って昔の記憶を楽しんだ。
そこは前にも記録した花泉という土地であるが、その隣が藤沢といい、温暖な町並みと広大な田畑を眺めながらエンジンは妙に静かなことに気がついた。
さしかかった路傍の食堂を二三軒はしごしたい気分を我慢して、中央林間の更科という食堂の天ぷらお重を思い出していたが、かりにここに別荘を持てれば、近くに北上川も有り、花の育ちもよさそうである。
おや、すると街路の対向車線をはみだすような大型の消防車がピカピカ電飾を光らせて威風堂々と近寄ってくるのが見え、操縦席が五合目のような上の方にあり、このような空母のような巨大な消防車はまだ見たことが無い。麻布からでも走ってきたか。
すると隣の席の者が「あのような消防車はいまではどの町にもめずらしくありません」と言っている。
モデルチェンジは乗用車だけではないそうである。
廊下の陽射しに、ウサギは気持ちよさそうに午眠している。




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