ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

『AR-LST』

2013年04月02日 | 巡礼者の記帳
一関から栗駒山を越えて80キロ行ったところが秋田湯沢市である。
金箔仏師はROYCEに登場すると、言った。
「雪は人の丈ほど、まあ積もります」
御仁は、積極的に言葉は無いがオーデイオに精通しているような、気がする。
いまご自宅で鳴らしておられるスピーカーのことを聞いて驚いた。
――たしか、それは百万ほどしましたね。
「そんなにしたの・・・」
奥方は初めて耳にした数字に、動ずるふうでもないが、ちょっと呆れたご様子。
「いや、あれは中古だから・・・」
御仁は、軽くいなした。
――これまで、どのようなスピーカーを鳴らしたのですか。
「AR-LSTなどで、次が4343だったかな」
『AR-LST』は、当方がこれから予定にしているひとつであった。
「良いとは思いましたが、望んでいた雄大なスケールには鳴りませんでした」
密閉のエンクロージャーに9個もユニットが装着されているLSTが、巨大なパワーアンプによって、エヴァンスやウイーンフィルを目の醒めるような雄大な音像に結ぶところを漠然と想像し、ぜひ聴いてみたいとますます思った。






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