ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

JBLエベレストの客

2007年07月24日 | 巡礼者の記帳
梅雨明けの高速道を花巻市からお見えになった客は、以前住んだことのある一関を懐かしく思われ、新聞の記事で知った『ロイヤル』を聴きに駈けつけられたそうである。
ウエストコースト・ジャズなどをともに聴きながらうかがったお話は、大変興味深いものである。
ご実家の都合で花巻に戻られて、仲間と立上げた事業が大成功した。
ところが朝から晩まで忙しく、まったく趣味の時間が取れないまま何十年も過ぎて、或る日、突然入院していた。
一念発起、自宅の二階に二十畳のオーディオ・ルームを造り、導入したスピーカーは今を時めくあの『JBLエベレスト』六百万両という...。
「それで、どんな音で鳴っています?」お客の言葉を、今かと耳を欹てた。
「それが...ドアを開けて廊下に出たときの音が良いのです」
眼が少し笑っているが、あながち冗談ともとれない。
どうぞ、聴きにきてくださいと申されて、地図を書いてくださった。
エベレストの頂上を究めた音を、ぜひ聴いてみたい。

☆以前拝見したクリプッシュ・ホーンが「やはり床は大理石が良いかな」とのご主人の素早い判断によって、現在は寸法を整えた大理石の上に設置されているとのことである。

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