ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

レスピーギ 組曲「鳥」

2005-08-31 | CDの試聴記
今日も休暇中です。
撮りだめしておいたBS・CSの番組を観たり、気の向くままCDを聴いたり、読書をしてゆったり過ごしました。
久しぶりに時間がゆっくり過ぎていく気がします。

今日ご紹介するのは、レスピーギの組曲「鳥」です。
今年が酉年なので・・・なんてことはなく、この曲以前から好きでよく聴いていました。

<曲目>
レスピーギ 組曲「鳥」
<演奏>
I・ケルテス指揮
ロンドン交響楽団

全部で5楽章からなる愛らしい組曲ですが、どの楽章にも鳥たちが隠れています。
第1楽章 前奏曲
ラモー家の「牝鶏」とパスキーニさんちの「郭公」が隠れています。
それから出だしの何とも軽やかで可愛いフレーズ。私には「どじょっこ、ふなっこ」のリズミックバージョンに聴こえます。
第2楽章は、ガロー宅の「鳩」さんです。オーボエの姿を借りた鳴き声がとてもきれい。
第3楽章は、再びラモー家の「牝鶏」の登場です。 最後はながーい鳴き声で終わります。
第四楽章は、17世紀生まれの野生の「夜鴬」(おー、一体何歳だ?)が隠れています。この鳴き声は、確かヴァン・エイクのリコーダー曲集にもあったような気がします。
第5楽章は、第1楽章以来久しぶりにパスキーニさんちの「郭公」が、装いも新たに登場。この楽章ではかなり自由に鳴いてくれます。
そして最後には、フーガ風のフレーズを経て、第1楽章の軽快なテーマが愛らしいチェレスタを使って帰ってきますが、まあ何と美しいこと。

ここまで上手くバロック様式を使って優雅に曲が作れるとは・・・。
さすがレスピーギです。
ローマ3部作もいいけど、第3組曲まである「リュートのための古風な舞曲とアリア」がお好きな方であれば、絶対気にいってもらえます。
是非、ご一聴を。








コメント (6)
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