ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ゲーゼ 弦楽のための2つのノヴェレッテ

2005-08-24 | CDの試聴記
ニルス・ゲーゼという作曲家をご存知ですか?
ゲーゼは1817年生まれのデンマークの作曲家で、時の名士であったメンデルスゾーンからも高く評価されていました。事実、彼の交響曲第1番はメンデルスゾーンによって初演され、大好評を博しています。だからというわけではありませんが、その伸びやかな明るい作風はメンデルスゾーンととてもよく似ています。
私が最初にゲーゼの曲に出会ったのは、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲とカップリングされていたゲーゼの弦楽八重奏曲をラルキブデッリ盤で聴いた時です。
メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲が私の大切な曲であることは以前書きましたが、初めて聴くゲーゼのそれも負けず劣らず大変魅力的な曲でした。
そのとき以来ゲーゼのファンになった私は、CDを見かけるたびに少しずつ彼の曲を集めてきました。この「弦楽のためのノヴェレッテ」は、最近購入したそんななかの一枚です。
ちなみにノヴェレッテというのはシューマンの作品で有名ですが、「短編小説」という意味だそうです。

<曲目>
ゲーゼ作曲
ノヴェレッテ op53
ノヴェレッテ op58
<演奏>
ルイジアナ美術館合奏団
(CLASSICO491)

このノヴェレッテ、メンデルスゾーン的な明るく生命力に富んだ曲想で、メロディが本当に美しい。
一度聴くと決して忘れることはできないでしょう。
ドボルザークの弦楽セレナーデを思わせるような叙情性を持ちながら、何気ない優しさに満ちています。まさに癒し系の曲ですね。私も初めて聴いて、すっかりはまってしまいました。
演奏しているルイジアナ美術館合奏団というのは初めて聴くアンサンブルでしたが、なかなかの好演です。
録音もふくよかな弦楽器の素晴らしさを実感させてくれますし、国内盤がないのが残念ですが、機会があれば是非お聴きになっていただきたいと思います。

P.S
明日から1泊2日で大阪出張です。
「台風さん、こんにちは」の状況のようなので、心配です。
でも、まあ何とかなるか・・・。




コメント (4)
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