昨日は久しぶりに猛暑。昼間はなんとか暑さを辛抱しながら、夜は期待に胸を膨らませつつ予定通り神宮球場へ。しかしなんと言うことか、高校野球の予選ならコールド負けになってしまうような一方的な大敗。2回で既に勝負は決まってしまいました。普段登場しないような選手を近くで見れたことが唯一の収穫か・・・。
「こらっ、なにやっとんじゃい! しっかり頑張らんかい。なめられたらあかんで!」と怒りつつ、今日も自宅で応援するんだろうなぁ。(何といじらしいファン心理!)
さて、今日は一日オフなので、さて何を聴こうかと迷った結果、メンデルスゾーンの宗教改革を聴きました。
いつもお世話になっているおさかな♪さんの練習記事に触発されて聴いてみようと思った次第です。
この「宗教改革」は第5番ということになっていますが、実際は5曲あるシンフォニー(弦楽のための13曲の交響曲を除く)のうち2番目に作曲されたもので、メンデルゾーン21歳の時に書かれています。
聴いたCDは、ブリュッヘン盤、トスカニーニ盤、マゼール盤の3種類です。アバドやカラヤン、ミュンシュといった他の指揮者の演奏も大変気になったのですが、とりあえず今日は3人のマエストロに決めて聴いてみました。
●ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ(1995年ライブ)
まず最初は、さわやかな古楽器の演奏が聴きたくてブリュッヘン盤を選びました。
ライブ盤とは思えない落ち着きが感じられます。音の響きがとても美しい。
第一楽章の例の「ドレスデン・アーメン」は、非常にしっとりした表情。また終楽章のフーガの部分は、まるでバッハを聴いているような錯覚を覚えました。このあたりはまさにブリュッヘンお得意の表現ですが、全体に格調の高さが印象に残りました。
●トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1953年)
トスカニーニらしい覇気と緊張感に満ちた演奏。
第一楽章の構築性と第3楽章のカンタービレの美しさが印象的。ただ、録音がいかにも貧しいことと、強拍のアクセントがいささか強過ぎる点がマイナス材料。立派なんだけど、若きメンデルスゾーンの伸びやかさと新鮮さに対して少しそぐわない部分があるように感じました。
●マゼール指揮 ベルリンフィル(1961年)
これは素晴らしい演奏です。
この溌剌としていて活力に満ちた表現はどうだろう!
若かりし頃のマゼールにしか為しえなかった魅力的な演奏です。
第一楽章、主部に入る前のブラスの咆哮とそのあとの「ドレスデン・アーメン」の対比の見事さ。何より呼吸が素晴らしい。深々と歌いこんだフレーズの最後が本当に美しく、ドレスデンアーメンの部分では、思わずパルシファルの神聖な美しさと重ね合わせてしまいました。
この部分を聴くだけでも値打ちのある演奏です。
第二楽章は、一転して軽快な楽しい表現。どこか「真夏の夜の夢」のスケルツォを想い出させてくれます。
第三楽章は、短いけど非常に美しい楽章。ここでも深い呼吸が感動を呼びます。ベルリンフィルの中低音の表現力もものを言っていますね。
第四楽章も圧倒的な力感に溢れた名演。また中間部のフーガは緻密さと推進力の両方を兼ね備えた見事な表現です。
この演奏はあまり評判になっていないようですが、少なくとも私の中ではベスト1を争う演奏です。
正直、今日改めて聴くまではあまり印象に残っていなかったのですが、今まで何を聴いてたんだろう。
マゼールの音楽的才能の高さはたびたび語られていますが、「俺はこんな風に演奏したいんだ」という意気込みが直接伝わってくる若い頃のマゼールは格別に魅力的です。
他では、バッハの「ロ短調ミサ」やウィーンフィルを指揮したチャイコフスキーの交響曲全集など、いつまでも大切にしたいアルバムです。
「こらっ、なにやっとんじゃい! しっかり頑張らんかい。なめられたらあかんで!」と怒りつつ、今日も自宅で応援するんだろうなぁ。(何といじらしいファン心理!)
さて、今日は一日オフなので、さて何を聴こうかと迷った結果、メンデルスゾーンの宗教改革を聴きました。
いつもお世話になっているおさかな♪さんの練習記事に触発されて聴いてみようと思った次第です。
この「宗教改革」は第5番ということになっていますが、実際は5曲あるシンフォニー(弦楽のための13曲の交響曲を除く)のうち2番目に作曲されたもので、メンデルゾーン21歳の時に書かれています。
聴いたCDは、ブリュッヘン盤、トスカニーニ盤、マゼール盤の3種類です。アバドやカラヤン、ミュンシュといった他の指揮者の演奏も大変気になったのですが、とりあえず今日は3人のマエストロに決めて聴いてみました。
●ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ(1995年ライブ)
まず最初は、さわやかな古楽器の演奏が聴きたくてブリュッヘン盤を選びました。
ライブ盤とは思えない落ち着きが感じられます。音の響きがとても美しい。
第一楽章の例の「ドレスデン・アーメン」は、非常にしっとりした表情。また終楽章のフーガの部分は、まるでバッハを聴いているような錯覚を覚えました。このあたりはまさにブリュッヘンお得意の表現ですが、全体に格調の高さが印象に残りました。
●トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1953年)
トスカニーニらしい覇気と緊張感に満ちた演奏。
第一楽章の構築性と第3楽章のカンタービレの美しさが印象的。ただ、録音がいかにも貧しいことと、強拍のアクセントがいささか強過ぎる点がマイナス材料。立派なんだけど、若きメンデルスゾーンの伸びやかさと新鮮さに対して少しそぐわない部分があるように感じました。
●マゼール指揮 ベルリンフィル(1961年)
これは素晴らしい演奏です。
この溌剌としていて活力に満ちた表現はどうだろう!
若かりし頃のマゼールにしか為しえなかった魅力的な演奏です。
第一楽章、主部に入る前のブラスの咆哮とそのあとの「ドレスデン・アーメン」の対比の見事さ。何より呼吸が素晴らしい。深々と歌いこんだフレーズの最後が本当に美しく、ドレスデンアーメンの部分では、思わずパルシファルの神聖な美しさと重ね合わせてしまいました。
この部分を聴くだけでも値打ちのある演奏です。
第二楽章は、一転して軽快な楽しい表現。どこか「真夏の夜の夢」のスケルツォを想い出させてくれます。
第三楽章は、短いけど非常に美しい楽章。ここでも深い呼吸が感動を呼びます。ベルリンフィルの中低音の表現力もものを言っていますね。
第四楽章も圧倒的な力感に溢れた名演。また中間部のフーガは緻密さと推進力の両方を兼ね備えた見事な表現です。
この演奏はあまり評判になっていないようですが、少なくとも私の中ではベスト1を争う演奏です。
正直、今日改めて聴くまではあまり印象に残っていなかったのですが、今まで何を聴いてたんだろう。
マゼールの音楽的才能の高さはたびたび語られていますが、「俺はこんな風に演奏したいんだ」という意気込みが直接伝わってくる若い頃のマゼールは格別に魅力的です。
他では、バッハの「ロ短調ミサ」やウィーンフィルを指揮したチャイコフスキーの交響曲全集など、いつまでも大切にしたいアルバムです。