23日、高校の同窓会に出る。
同窓会といってもクラスや学年単位ではなく、かつて卒業した者全部を対象とし、しかも学校創立が100年を越えているから半端な人数ではない。
上は80歳以上から、下は卒業間もない私のような(?)人まで、おおよそ1,000人が集まる。
第一部は総会ということで、会計報告や人事など。
これはパス。
第二部は、今年の全日本マーチングバンドで金賞を取った在校生のブラバン、100名を越えるメンバーによるステージドリルショー。
演目は全九場のミュージカル仕立ての『ミス・サイゴン』。
演奏はむろん、ダンスあり、背景の合唱ありでとても厚みのあるものであった。さすがに演奏のアンサンブルもいい。
内容は、米兵とベトナム娘の恋と離別をベトナム戦争に絡ませた「ロミオとジュリエット」の、あるいは「蝶々夫人」のベトナム版。
全体に迫力があり、ブラスの表現の幅が実感されて大いに満足。
第三部は懇親会。
要するに、学年ごとにテーブルを囲んで飲食をしながら歓談するのだが、ここで、事前に内容を知らなかった私にとってのサプライズが!
な、なんと、アトラクションに世界のジャズトランペッター・大野俊三が、カルテットのライブを行うというのだ。
迂闊にも知らなかったのだが、彼は、この高校の卒業生だという。
そしてもうひとつのサプライズ、それは、そのピアノが、先般ラブリーでのライブで聴いたばかりの後藤浩二であったことだ。
場所柄、あまり突っ込んだ演奏ではなかったが、それでも十分楽しめた。
演奏に聴き入るのに懸命だったおかげで、円卓式の食い物にあまりありつけず、終わってから空腹を覚えたほどだ。
それでもこのサプライズは、私をとても得した気分にしてくれた。
私にとってこの一日は、思わぬ音楽漬けの日となったのであった。
*残念ながら、デジカメを持って行かなかったので、演奏シーンの映像はない。
*なお、同姓同名のサッカー選手がいるが、彼は私の後輩ではない。