Face Book を見ていたら、知り合いの方が「寒雀」という題で俳句をひねり出そう(?)としているのに出くわした。
雀といえば、私は二階の南に面したベランダのある部屋に棲息しているのだが、そのベランダやその向こうのちょっとした木立に雀たちがよく遊びにやってくる。本やパソコンに向かっているとさっと影が落ちるようにしてよぎる。
忙しい時には無視するが、ちょっと退屈している時にはその訪問者に視線を送ることとなる。彼らの所作は可愛い。あるとき、その可愛さの秘密を知ってしまったのだが、これを読んでくれている人にはそっと教えよう。
農協の花売り場で見かけた蝋梅の蕾
彼らと烏や鳩との決定的な違いはその歩行の仕方にある。烏や鳩は、右足と左足を互い違いに出してまさに歩行する。
昔、漫才で、どうして人は左右の足を互い違いに出して歩行するのかという話があって、その答えは、両足をいっしょに出すとひっくり返るからというものであったが、雀はまさに両足を一緒に出すのだ。
どうやら、その脚の構造からして交互に出して歩行することはできないようで、歩くというよりはチョンチョンと跳ぶのである。だから、のっしのっしと歩く烏や鳩に比べるとその所作がとても可愛く感じられる。もちろん、両足をいっしょに出したからといって転んだりすることはない。この歳になるまで、雀が転んだのは見たことがない。
こうして私は彼らを観察するのだが、彼らが自然に振る舞うのは私が見ていることに気づかない間だけである。なんかの拍子に、視線があってしまったりすると(私には雀の視線がわかるのです)、彼らは驚き、警戒し、たいていは逃げていってしまう。
もう少し暖かくなったら、パンくずでも撒いて餌付けしてみようかとも考えている。それで、やってくる雀の個体が判別できるようになったら名前を付けてやろうと思っている。
しかし、今のところ、私は雀の雌雄の見分け方すら知らない。名付けるためにはそれを会得すべきだろう。別にジェンダー論に逆らって男らしいとか女らしいとかにこだわりはしないが、それでもなんとなく、女の子と男の子とは区分したいような気がする。
おっと、どんどん話題が逸れてきた。
そうそう、始まりは「寒雀」をお題とした俳句の話だった。
面白そうなので、俳句はまったくわからないのだが、見よう見まねで「俳句もどき」のようなものを作っていたら、三句(という程でもないから三つといったほうがいいだろうな)溜まってしまった。いずれも、「つぶやき」などに載せたかもしれないが、雀論議をしたついでにまとめて載せてみようと思う。
・寒雀礫のごとく降り立ちぬ
・紺碧の空や孤高の寒雀
・鼓動ひとつ包み膨らむ寒雀
最初のものは、当初、「寒雀礫のごとく墜ちにけり」としたのだが、これだと墜落に間違えられそうなので不本意ながらこれにした。しかし、雀をよく知っている人はお分かりだと思うが、例えば、彼らは屋根から地上に降りる際、まさに墜ちてきたように降り立つことができるのだ。その点がまた、カラスや鳩のように滑空して降りるような様子とは違うところである。
二つ目は、歩いていたら頭上で影がよぎったので、仰ぎみたら紺碧の空をバックに一羽の雀がけっこう高いところを飛翔しているのを目撃したことによる。
三つ目については、まあるく膨らむのは寒雀のお決まりのスタイルといっていいだろう。
まあ、小学生が最初に作った五・七・五だと思ってご笑覧のほど。
俳句に明るい人、ご遠慮なく添削などして下さい。
打たれ強いほうだから手厳しくおっしゃって頂いて結構。
雀といえば、私は二階の南に面したベランダのある部屋に棲息しているのだが、そのベランダやその向こうのちょっとした木立に雀たちがよく遊びにやってくる。本やパソコンに向かっているとさっと影が落ちるようにしてよぎる。
忙しい時には無視するが、ちょっと退屈している時にはその訪問者に視線を送ることとなる。彼らの所作は可愛い。あるとき、その可愛さの秘密を知ってしまったのだが、これを読んでくれている人にはそっと教えよう。
農協の花売り場で見かけた蝋梅の蕾
彼らと烏や鳩との決定的な違いはその歩行の仕方にある。烏や鳩は、右足と左足を互い違いに出してまさに歩行する。
昔、漫才で、どうして人は左右の足を互い違いに出して歩行するのかという話があって、その答えは、両足をいっしょに出すとひっくり返るからというものであったが、雀はまさに両足を一緒に出すのだ。
どうやら、その脚の構造からして交互に出して歩行することはできないようで、歩くというよりはチョンチョンと跳ぶのである。だから、のっしのっしと歩く烏や鳩に比べるとその所作がとても可愛く感じられる。もちろん、両足をいっしょに出したからといって転んだりすることはない。この歳になるまで、雀が転んだのは見たことがない。
こうして私は彼らを観察するのだが、彼らが自然に振る舞うのは私が見ていることに気づかない間だけである。なんかの拍子に、視線があってしまったりすると(私には雀の視線がわかるのです)、彼らは驚き、警戒し、たいていは逃げていってしまう。
もう少し暖かくなったら、パンくずでも撒いて餌付けしてみようかとも考えている。それで、やってくる雀の個体が判別できるようになったら名前を付けてやろうと思っている。
しかし、今のところ、私は雀の雌雄の見分け方すら知らない。名付けるためにはそれを会得すべきだろう。別にジェンダー論に逆らって男らしいとか女らしいとかにこだわりはしないが、それでもなんとなく、女の子と男の子とは区分したいような気がする。
おっと、どんどん話題が逸れてきた。
そうそう、始まりは「寒雀」をお題とした俳句の話だった。
面白そうなので、俳句はまったくわからないのだが、見よう見まねで「俳句もどき」のようなものを作っていたら、三句(という程でもないから三つといったほうがいいだろうな)溜まってしまった。いずれも、「つぶやき」などに載せたかもしれないが、雀論議をしたついでにまとめて載せてみようと思う。
・寒雀礫のごとく降り立ちぬ
・紺碧の空や孤高の寒雀
・鼓動ひとつ包み膨らむ寒雀
最初のものは、当初、「寒雀礫のごとく墜ちにけり」としたのだが、これだと墜落に間違えられそうなので不本意ながらこれにした。しかし、雀をよく知っている人はお分かりだと思うが、例えば、彼らは屋根から地上に降りる際、まさに墜ちてきたように降り立つことができるのだ。その点がまた、カラスや鳩のように滑空して降りるような様子とは違うところである。
二つ目は、歩いていたら頭上で影がよぎったので、仰ぎみたら紺碧の空をバックに一羽の雀がけっこう高いところを飛翔しているのを目撃したことによる。
三つ目については、まあるく膨らむのは寒雀のお決まりのスタイルといっていいだろう。
まあ、小学生が最初に作った五・七・五だと思ってご笑覧のほど。
俳句に明るい人、ご遠慮なく添削などして下さい。
打たれ強いほうだから手厳しくおっしゃって頂いて結構。
なるほど、私が観察した雀の挙動がすっかり表現されていますね。
センスはともかく、やはり先人の作品は(俳句のみならずどんな分野においてもですが)侮れませんね。
ぼちぼち勉強してみたいと思います。
今後とも、よろしく。
とび下りて弾みやまずよ寒雀 川端茅舎
これが邪魔をするので作れないのです。
六さんの目の付け所はこの名句と全く同じですね。センスがある証拠です。
ご助言ありがとうございます。
理知的というより、なにかゴツゴツした感がありますね。漢語の使用もその一環でしょうが、なによりも対象の観方に柔らかみがなくて、窮屈な句になっているように思います。勉強してみます。
Fさんの受賞句、そういえば「オランダの光」という言葉が入っていましたね。
彼女のドキュメンタリーを撮るとしたら、おばママが脚本などというのはいかがでしょう。
お早うございます。
貴方の俳句は、整っていて、理知的なので、もうすこしほどけた感じがあったほうが、俳味が出るのかもしれません。なんちゃって、私の俳句はいつまでたっても説明したり、平凡だったり、とても貴方の俳句のことを言えた義理ではないのですが。
オランダの友は、2度目の朝日俳壇年間賞に輝き、
あの俳句の後ろには、ドキュメンタリー映画の「オランダの光」というのがあったと聞いて、貴女の人生を、その監督に撮ってもらったら、とメールしたら返事が来なくなりました。