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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「なんだかなぁ」とぼやきの雨の日なのです。

2009-05-23 01:30:32 | よしなしごと
 「なんだかなぁ」という今日この頃です。
 
 へんてこなメールは毎度のことですが、最近はちらほらとマスクの売り出しの案内がやってきます。
 買い占めてネットで売りさばこうというあざとい商売ですね。
 それはそれとして、私のことをマスクを探して右往左往していると思っているのかと毒づいてやりたいのですが、先方としては私が問題なのではなく、下手な鉄砲も数撃ちゃあたるとばかりに無差別に出しているのですから仕方ありませんね。

     
             空き地で遊ぶムクドリたち

 折も折、運転免許証の更新の前提として、「高齢者講習」なるものの案内が舞い込みました。これを前もって受けていないと、免許の更新をさせないというのです。
 内容は、講義、適性検査、実習などですが、これへの参加は免許が要る者にとっては強制的なのです。
 
 老人による高齢者特有の事故などを防止するため、これらが実施されるという主旨は分かります。しかし、この講習、無料ではないのです。わずか2、3時間の講習なのに、5,800円もの講習手数料をとられるのです。
 この対象となる人の大半はもはや年金以外の収入源を持たない人です。
 その人たちを対象にしてこの制度を強制しながら、一方、けっこう高額な経費を支払わせるというのはいささか酷いのではと思うのです。

       
              な~らんだ、な~らんだ

 いっそのこと免許証を返還しようとも思うのですが、そうすると母の入院先へ通うのもままなりませんし、まだまだ車を使わなければならない用件も多いのです。とくに私の住んでいるような地方都市では公の交通網も不備で、車を放棄した途端、行動半径ははグンと縮小され、その生活スタイルそのものもいちじるしい変貌をも余儀なくされます。

     
            公園脇のレストランが閉店した

 そんなわけで、泣き寝入りで講習に行くほかありません。
 三年ほど前から税金面でも老齢控除が廃止され、私たち老人は実質、年平均5万円の増税になっています。むろんそれほど収入のない私の場合は、経費などの計上でまるまる5万円のダメージからは免れていますが、全般的にはやはり増税となっていることは事実です。
 かくして、老人への風当たりは、じわじわと冷たいものになってきています。
 齢を重ねるのも自己責任というわけですね。

     
              岐阜県立美術館にて

 ほかに、個人的にも、周辺でも、明るい話題が何一つありません。
 暗い話は毎日のように増え続けます。
 これが齢を重ねた報いなのでしょうか。
 雨の一日、沈んだ気持ちを引きずったまま無為に過ごしたことへの自己嫌悪もつのります。

 でもって、冒頭の「なんだかなぁ」にループするのです。

   写真は本文と関係ありません。
  







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8 コメント

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Unknown (六文錢)
2009-05-25 01:02:44
>さんこさん
 確かに、形式的には知らせてやったぞでは困るわけです。
 また知らされた内容が予め理解できても、それに対する有効なアゲインストの手段は以前に比べてどんどん減少しています。

 それこそ、「猫にも分かる税の仕組み」といった情報が公開され、それへの賛否や討論が国会以外の場でも公表できる仕組みが機能しなければ、いわゆる民主主義は形骸化しますし、すでにそうなっています。

 形式的には知る権利、表現する権利などが認められ、そうである以上、その結果は「自己責任」だといわれるのですが、その形式と現実の間には幾多の段差があり、実際には政治の世界はバリアフリーになっていないし、風通しも悪いと思います。
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Unknown (六文錢)
2009-05-25 00:47:53
>もくの子さん
 情報の公開が単に形式的に行われ、それをチェックする有効な機会を奪われている中で、「自己責任」といわれても困るわけですよね。
 「知らせてやったのに、それがわからんお前たちの自己責任だ」では実質的には「知らしむべからず、依らしむべし」と変わりないように思います。

 代議員制は、立法措置に限らず、それらの重要な情報を有権者にフィードバックする責務があるにもかかわらず、それを果たしていないのも問題です。
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Unknown (六文錢)
2009-05-25 00:36:55
> N響大好き。さん
 高齢者の講習に関しては、上に、冠山さんのコメントへの返事として述べました。

 税金の問題などの「自己責任」に関しては、官報を隅々までチェックしない限り予め知り得ないことが多く、それを全老人に強いるのは無理でしょう。
 各政党、とりわけ野党は、そうしたチェック機能を期待されているのですが、それを果たしていないのはおっしゃる通りです。

 私が自己責任を認めるとすれば、私たち世代の過去に関してです。

1)60年の戦後政策を左右する時点で負けてしまったこと。
2)55年体制という虚妄な体制を許し続けたこと。
3)与党の危機に際し、55年体制の一方があろうことかそこへと吸収されるのを許したこと。
4)2大政党制のトラップの中で、未だにもがき続けねばならないこと。
5)そこでの冷遇を「自己責任」といわれても有効な反撃が出来ないこと。

 なお、 N響大好き。さんの世代も、現在の補正予算の15兆円のばら撒きが、いずれはご自分の頭上に降りかかってくる債務であることに関し、「自己責任」といわれないよう対処されることをお勧めいたします。
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Unknown (六文錢)
2009-05-25 00:09:42
>冠山さん
 6,000円前後の講習料が実際に実のあるものならともかく、そうでないとすれば、自動車学校や教習所に天下りした警官上がりへの分け前とも言えそうです。
 パチンコ屋、警備会社と並んで、教習所というのは警官の天下り先としては三本の指に入るようです。
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Unknown (さんこ)
2009-05-24 22:00:03
確かに、自分の税金がどう計算されているか、課税されているか、知らない国民も、のんきと言えば、言えるかも知れませんが、殆ど知ることが出来ないではありませんか?自己責任と言う言葉は、なんて冷たく響く言葉でしょう。たいていの老人は、知らされないままに、生活に追われ、うろうろしているうちに、こんなことがいつ決まったの?と驚いたり
憤慨したりしています。それが、愚か、と言われれば、返す言葉もありませんが、もっと事前に、私の飼い主の老人にも、解るように説明があったでしょうか?
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Unknown (もくの子)
2009-05-24 11:27:59
 今テレビの「サンプロ」という番組に、「ああいえばこういう」竹中ヘイゾウ氏が話していましたが、何故か「N響」さんと同じ匂いを感じてしまいました。
 それは単に「ほとんどの人がわかっていない」とか「自己責任」とかいった同様言葉が発せられていたということ以上に、「あえて」言ってみれば、音楽に必須の「情感」といったものが感じられないからではないか、とお恐れながら思った次第です。
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Unknown (N響大好き。)
2009-05-24 10:54:58
高齢者講習については、それで、事故が防げるなら
安いものか・・・・そう思うしか、ないですよね。

交通不便地域ほど高齢者が増え、その一方で、生活のためには運転せざるをえない、家族を病院に送り迎えしなければならない、など、解決方法のないような、問題ばかりです。

老齢控除の廃止については、それが始ってから、窓口に苦情が殺到しました。

問題なのは、知らなかった、という人がほとんどだった、ということです。

私は、職業柄、このことが正式決定した時、「控除廃止が施行されたら、窓口は大変なことになるぞ」と思っていましたが、2年後の施行の際は、そうなりました。

ちなみに、国会内の取引で、これに同意した野党は、どういうつもりでしょう。えらそうに、「国民の生活が第一」などと言っています。

なお、自分の税金がどのように計算されて課税されているか、ほとんどの人が分かっていない、ということが問題だと思います。私は、批判を恐れず、あえて、自己責任と言わせてもらいます。後期高齢者医療についても、実施されることは、何年も前から分かっていたことです。
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Unknown (冠山)
2009-05-23 20:53:59
運転免許証の「高齢者講習」というのは、全くの年寄りいじめです。講習内容案内には、座学、適性検査、乗車指導、ディスカッションと並んでいますが、内容は実のないものばかりです。分かっているけど、いちいちつき合っていてはこちらの老いた生身が保たないので、適当にやり過ごしてしまいます。あかんね。どうも暗い話題でごめんなさい。それで6,150円もぶったくられました。プラス更新手数料2,100円、痛いね。
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