桑の実を摘みました。
赤くてきれいな色のものはまだまだ酸っぱくて美味しくありません。
紫色になったものでもまだまだです。
では、どうして完熟のものを見分けるのでしょうか。
見た目ではありません。
しいていうと触覚なのです。
どういうことかというと、採ろうかなと思って実に触れると、ぽろりと掌の中にこぼれてくるようなものが完熟なのです。
見た目ではさして変わらず、濃い紫色でも、採る折に力を入れて枝からもがねばならないものはまだ完熟とはいえません。味も酸味が残っています。
ですから、濃い紫色のものを選んで、これはどうかなと力を入れないで少し引っ張ってみるのです。すると、ぽろりと枝から離れるものが合格です。
ただし気をつけなければいけません。
枝に強く触れたりし、衝撃を与えると、食べ頃のものがぽろぽろとみんな地面に落ちてしまうのです。
私が実を摘んでいると、どこからともなく椋鳥がやって来てけたたましく抗議の鳴き声を上げました。
どうやら、自分の権益を侵されたと思ったようです。
「オイオイ、これは私が30センチに満たない頃から育てた樹だから私にも採る権利はあるのだ。ただし、おまえたちが食べに来るのを追っ払ったりはしない。だから、そんなに非難がましく鳴くのはやめておくれ」
実際のところ、椋鳥の警戒心を込めた鳴き声は非難がましいのです。
ふと窓を開けた時など、私に怒りの声を投げつけて去って行きます。
とりあえず、ザルにいっぱい採りました。
実はこれ、もう昨日、娘の勤める学童保育におやつで持って行ったのです。
で、帰ってきた娘に「どうだ、まだ子供たちは食べそうか」と訊ねたら、「まだ食べそうだよ」との答え。
かくして、明日もまた、椋鳥と縄張り争いをしながら桑の実を摘むのです。
赤くてきれいな色のものはまだまだ酸っぱくて美味しくありません。
紫色になったものでもまだまだです。
では、どうして完熟のものを見分けるのでしょうか。
見た目ではありません。
しいていうと触覚なのです。
どういうことかというと、採ろうかなと思って実に触れると、ぽろりと掌の中にこぼれてくるようなものが完熟なのです。
見た目ではさして変わらず、濃い紫色でも、採る折に力を入れて枝からもがねばならないものはまだ完熟とはいえません。味も酸味が残っています。
ですから、濃い紫色のものを選んで、これはどうかなと力を入れないで少し引っ張ってみるのです。すると、ぽろりと枝から離れるものが合格です。
ただし気をつけなければいけません。
枝に強く触れたりし、衝撃を与えると、食べ頃のものがぽろぽろとみんな地面に落ちてしまうのです。
私が実を摘んでいると、どこからともなく椋鳥がやって来てけたたましく抗議の鳴き声を上げました。
どうやら、自分の権益を侵されたと思ったようです。
「オイオイ、これは私が30センチに満たない頃から育てた樹だから私にも採る権利はあるのだ。ただし、おまえたちが食べに来るのを追っ払ったりはしない。だから、そんなに非難がましく鳴くのはやめておくれ」
実際のところ、椋鳥の警戒心を込めた鳴き声は非難がましいのです。
ふと窓を開けた時など、私に怒りの声を投げつけて去って行きます。
とりあえず、ザルにいっぱい採りました。
実はこれ、もう昨日、娘の勤める学童保育におやつで持って行ったのです。
で、帰ってきた娘に「どうだ、まだ子供たちは食べそうか」と訊ねたら、「まだ食べそうだよ」との答え。
かくして、明日もまた、椋鳥と縄張り争いをしながら桑の実を摘むのです。
「魯桑」、確かに広辞苑にありました。
さすがですね。
実は、夕べ、広辞苑を参照したのですが、見事に見落としていました。
老眼のなせるわざ、大活字の広辞苑が必要ですね。
ただしボリュームが膨大になりますから、ネット広辞苑でしょうね。
ご教示ありがとうございました。
「魯桑」でよいと思います。
根拠としては、「広辞苑第6版」に次のようにありました。
ろ‐そう【魯桑】 サウ
クワの一品種。中国の原産。日本には明治初期に移入。中生種で、夏蚕・秋蚕に適する
もうすこし詳しくということでしたら、yahoo!japanの「辞書」を、
「ろそう」で検索し、「大辞泉」「日本大百科全書」(小学館)をご覧ください。
[追記]小生の記憶にある桑の実のはじまりはクワイチゴです。路傍の草の実に手をのばしたらヘビイチゴは食うな、と仲間がいって桑の木を教えてくれました。
昨年も冠山さんがツマメとお書きになったとき、子供の折に聞いた感じがあって分かった気がしたのは、私がそれを食べていた頃、大垣郊外にいましたから、徳山も含めた西濃一帯の方言だったのかも知れませんね。
ロソウの方はこれまであまり聞いたことがないのですが、ネットで桑の種類を調べたところ、
* ログワ(ロソウ) * ヤマグワ * カラヤマグワ * クロミグワ * テンジクグワ * ナガミグワ * ケグワ * オガサワラグワ
ほかに登録品種としてポップベリー、ララベリーがある。
と、真っ先に出てきますから、これは方言ではなくれっきとした分類上の名称ですね。
ソウは「桑」で間違いないと思うのですが、ロななんでしょう。路、露、蕗や、樹が大きくなるという意味では櫓、虫に食われたあと葉脈が残ったのが夏の着物に似ているという意味で絽もあり得るかも知れません。
今の子は、都会の子でも田舎の子でも、桑の実など見たこともなく、ましてやそれを食べることも知らないので、とても珍しがるようです。
「赤とんぼ」の中の「や~ま~のはたけ~の」という歌詞にかろうじて痕跡を残しているぐらいでしょうね。
私が疎開していた農家の中二階のようなところは、お蚕部屋でした。一面のさなの上に、桑の葉が敷き詰められ、お蚕さんがそれをむさぼっていました。
その音がザザザザザザというように聞こえました。
すごい食欲ですね。
ただし、桑の生長も負けずと早いのです。
私たち子供は、大人が刈り取って束ねた桑の枝を運ぶのが仕事でした。
私のうちの桑の木は、ある日、庭の片隅にひょろひょろと生えていたものをおもしろがってそのままにしたもので、今では大木となり、いささかもてあましています。
我が家では、椋の木のみがなると、ムクドリがやってきてやかましいです。椋のみを、今は人間が、食べないので、バトルにはなりません。