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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

去りゆく夏への別れの舞なのでしょうか・・・

2009-08-25 14:35:19 | よしなしごと
 甲子園が終わると秋が来ると言われています。
 昨日、今日の風の色合いはまさにそんな感じです。
 甲子園といえば、私の母校がベスト4まで進み、お隣の愛知の代表が優勝しました。この近辺の人たちは充分堪能したのではないでしょうか。
 現在の高校野球に対してはいろいろ批判的見解を持っていますが、それはそこで活躍した選手諸君には関わりないことでしょうね。勝者にも敗者にもよくやったと言ってやりたいと思います。



 夏の終わりを告げる挨拶なのでしょうか、私のうちの狭い庭に舞姫がひらひらと訪れました。一頭のアゲハチョウのお出ましです。
 この蝶、植木に水をやっている私のすぐ近くに止まり、私が接近してもいっこうに逃げようとしないのです。慌てて二階までカメラをとりに行きました。

 

 戻ってきたらもういないのではと思ったのですが、まるで私を待っているようにそこにいたのです。懸命にシャッターを押し、接写でも撮ろうとして近づきすぎたので、ついに逃げられてしまいました。
 しかしなんと、すぐまた、私を誘うように至近距離に羽を休めるのです。

 

 これは私への別れの舞なのだと直感しました。
 そういえばその明け方、滅多に見ないような夢を見ました。かねてよりとても好感を抱いていたのですが、セクシャルな対象ではないと思っていた女性と同衾している夢なのです。しかもそれは、そうした出会いにもかかわらず、別れを予感させる切なさに溢れていたのです。
 このアゲハが、その女性とオーバーラップして私の前に現れたのです。

 やはり、夏は(そして私の夏も)確実に終わりを迎えているようです。

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3 コメント

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Unknown (只今)
2009-08-25 16:43:32
  
 「夏草や匿まいしもの何々ぞ」
 「固まっていきしものあり夏の果て」
 
 上記のような「夏の終り」が詠めた60代は、思えば「しあわせ」な時代でした。
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Unknown (清水橋)
2009-08-25 18:45:24
美しい蝶ですね。そして、哀切な明けがたの夢ですね。
カズオ・イシグロの『日の名残り』や、『私を離さないで』という作品の男女を、思い出しました。
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Unknown (六文錢)
2009-08-26 03:45:11
>只今さん 
 確かに最近拝読する句よりも確固としたものを感じさせますね。 
 でも最近の諧謔に満ちた句も好きです。俳諧の境地でしょうか。 
 俳句に暗い私が褒めても何のこともないのでしょうが、私なりの率直な感想です。 
 最近、俳句と川柳の分かれ道みたいなものを勉強していて、宗鑑あたりに至るのですが、芭蕉も含め、一茶、蕪村などなど諧謔の歴史は連綿としていますね。交響曲で言うスケルッツオです。 
 「もくの会」が続いていたら、私の勉強の成果をご報告し、俳句に堪能な方々のご意見も聞きたかったところです。  
 9月からある講座で川柳に関する連続講義を致します。

>清水橋さん 
 夢の話は書こうかどうか迷ったのですが、それを抜きにすると蝶が美しいという平板な叙述に終わるので、敢えて書きました。 
 実際にその蝶は、別れの舞を披露するかのように、まさに私にまとわりついたのでした。 
 いずれにしても地獄へ持ってゆく夢ではありますが、おそらく閻魔の読み上げる罪状をひとつ増やすようなものですね。
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