飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

机間指導の目的

2023年08月21日 08時17分09秒 | 授業論
45分の授業の中で教師は期間指導を何回か行う。
たまに一度も期間指導をしない教師をみるが目的があってそうしているのならいいが、無意識のうちにしているならば考えた方がよい。
自分なら、少なくとも3回は何らかの目的をもって期間指導をする。
もちろん声掛けをするときもあるし、何も子どもたちに話しかけることをしないときもある。

この期間指導の目的とは一体何か。
次のようなことが考えられる。

①広げる その後の展開のために個々の考えを把握する
②洗練する もっとわかりやすい説明ができそうだ
③ゆさぶる 本当にそれでいいですか
④励ます いい考えだね
⑤つぶやく こんなにたくさん書けてすばらしい
⑥実況する すごいこんな考えを思いついたんだ もう3つも書けている
⑦雰囲気の熟成 みんな集中して取り組んでいる
⑧状況把握 どこで躓いているのか
⑨仲間分け いくつの考えに分裂しているか
⑩つなげる こんな考えが持っている人がいます

机間指導は重要な教育技術の一つだ。
意識して効果的に使いたい。

saitani

鉄棒運動 発展技

2023年08月20日 08時23分42秒 | 体育科
発展技

★後方支持回転(後ろ回り)
ポイント
①1,2,3のリズムで足をふる
②鉄棒がおなかにつくと同時に肩をたおす
③手首を返して体を起こす

5ステップ
①肘かけふり
②肘かけふりから膝つかみ
③かかえこみ後ろ回り
④タオル後ろ回り
⑤補助後ろ回り

saitani

鉄棒運動 逆上がり編

2023年08月19日 08時11分59秒 | 体育科
1 さかあがりの技とポイント
①足は鉄棒の真下うより一歩前へ
②後方斜め上へ蹴り上げる
③脇をギュッとしめて、肘は曲げたまま
※ポイントは「懸垂の我慢する力」と「蹴り上げる力」が身につくとできる

2 できるようになるまでの5ステップ
①足抜きまわり
・あしをけりあげて回る
・できれば足をつけずにチャレンジする

②3秒ミノムシ
・肘を曲げてぶらさがる
・3秒耐えられればok
・脇をギュッとしめて

③タオルさかあがり
・タオルをにぎってさかあがり
・回転する感覚を身につける

④さかあがり
・さかあがり補助具(駆け上がるタイプ・跳び箱を利用した方法)をつかって練習

⑤補助さかあがり
・教師の補助またはくるりんベルト等を使用する

3 よくある失敗とアドバイス
①ける方向が悪い
・走っていきおいをつけない
・鉄棒よりも一歩前へ出て、そこから蹴り出す

②足が上がらない
・けりあげた足の目標になるように帽子・うちわ等で具体的なものをターゲットにする

③肘が伸びてしまう
・脇にハンカチや帽子をはさんで脇をしめる
・ダンゴムシで一秒足をうかせる
・足をうかせる時間を長くする
※筋力も関係するので時間がかかる

saitani



鉄棒運動 基礎感覚づくり 固定施設を使って

2023年08月18日 09時21分36秒 | 体育科
器械体操系の運動はまず基礎感覚づくりが重要となる。
この運動ができていないと技もできないし、発展性も期待できない。

特に低学年の場合、高学年へのつながりとしても重要になる。

1 うんてい
①うんていじゃんけん
・二つのチームに分かれて、端からぶら下がって進む。
・近づいたら、足でじゃんけん。
・負けたチームはおりて、勝ったチームは進む。
・値の陣地までたどりつけたら勝ち。

2 のぼり棒
①のぼり棒じゃんけん
・グループごとに並ぶ
・ペアグループととなりあわせにすわる
・のぼり棒につかまって、じゃんけん。
・負けたら交代する。

②いろいろなぶらさがり方
・二本ののぼり棒で両手両足で
・二本ののぼり棒で両手だけ
・足だけ

③足ぬき回り
・二本ののぼり棒で

④上までのぼる
・上まで行って、棒をタッチしたらおりる。
・上れない人は20秒つかまる。

3 鉄棒を使って
(1)じゃんけん遊び
①ふとんほしじゃんけん
・ふとんほしをしながらペアグループの人とじゃんけん
・負けた人は交代

②ぶたの丸焼きじゃんけん
・ぶたの丸焼きをしながらペアグループとじゃんけん
・負けた人は交代

③こうもりじゃんけん
・こうもりをしながら、ペアグループの人とじゃんけん
・負けた人は交代

④つばめじゃんけん
・つばめをしながら、次に並んでいる人とじゃんけん
・負けた人は交代

(2)リレーあそび
①ダンゴムシリレー
・ダンゴムシで我慢して、おでこが鉄棒よりも下になったら次の人と交代。
・最後まで残ったチームが優勝

②連続前回りリレー
・前回りを3回したら、次の人と交代
・全員が終わったら座って「はい」と言って手を上げる。

(3)競争あそび
①連続前回り 10秒競争
・10秒間、何度も前回りをする。
・何回できるか

②自転車こぎ10秒競争
・10秒間自転車こぎをする
・鉄棒に跳び乗った状態で

③ふりおり競争
・ふろおりをする
・グループの中で一番遠くへ着地できるのは誰
・鉄棒に跳び乗って、後ろ向きに跳ぶ

④前回り着地競争
・前回りをする
・出来るだけ腕を曲げたままで我慢する
・できるだけ遠くに着地する(後ろへ)

(4)簡単な技の連続
①とびあがり→つばめ→前回りおり
②とびあがり→自転車こぎ10回→ふりおり

4 鉄棒運動のおり技
①ふりおりひねり
・鉄棒で反動をつけて後ろにとぶ
・片手をぐっと押して、後ろ向きに立つ

②またぎこしおり
・鉄棒をまたいでおりる
・かけている足の方の手を逆手にしてからまたぐ

③片足ふみこしおり
・片足を鉄棒にのせる
・のせていない足と反対側の手を逆手にする
のせていない足をはねあげるようにしてふみこす

④両膝かけ倒立おり(こうもり倒立おり)
・足抜き回りの途中で、両膝を鉄棒にかける
・両手をはなして、地面につける
・手で歩いて前へ進む
・これ以上進めないところで足をはなしておりる

⑤両膝かけ振動おり(こうもりふりおり)
・両膝を鉄棒にかける
・体をふる
・顔が前を向いたところで足をはなして立つ

saitani

鉄棒運動 技一覧

2023年08月17日 08時47分17秒 | 体育科
1 後方支持系
①足抜き回り
②補助逆上がり
③かかえ込み後ろ回り
④逆上がり
⑤後方支持回転
⑥後方伸膝支持回転

2 前方支持系
①ふとんほし
②前回りおり
③かかえ込み前回り
④前方支持回転
⑤前方伸膝支持回転

3 前方足かけ系
①膝かけふりあがり
②前方片膝かけ回転
③膝かけあがり
④前方ももかけ回転
⑤ももかけあがり

4 後方足かけ系
①後方片膝かけ回転
②後方ももかけ回転

5 その他の技
①こうもり
②ぶたのまる焼き
③さる
④つばめ
⑤とびあがり・とびおり
⑥前向前おり
⑦両膝かけ倒立おり
⑧片足ふみこしおり
⑨両膝かけ振動おり
⑩横とびこしおり

6 指導計画
第1時限 オリエンテーション 技の確認
第2時限 後方支持系
第3時限 前方支持系
第4時限 前方・後方支持系
第5時限 前方足かけ系
第6時限 後方足かけ系
第7時限 前方・後方足かけ系
第8時限 評価

saitani



鉄棒運動 ふりこ理論

2023年08月16日 07時43分07秒 | 体育科
鉄棒運動には、懸垂系と支持回転系がある。
しかし、小学校の場合にはほとんどが低鉄棒のため懸垂系はできない。
したがって支持回転系の運動を指導することになる。

この支持回転系の運動はどんな構造理論によって回転しているのか。
運動するときの回転半径を大きくしてスタートする。
そして、鉄棒の真下にきたときに回転半径を小さくすることにより速度が増し、ぐるぐると回転することになる。
このような原理で回っている。
言い換えると、はじめ回転半径を大きくする。
「体を前に乗り出す」「足を大きくふる」などの動きがこれにあたる。
真下を過ぎたところから回転半径を縮める。
回転半径を縮めるには、体を小さくする必要がある。
このときの動きが、「あごをしめる」「膝を曲げる」などになる。
そして、回転し終えたところでもう一度半径を大きくすれば、連続で回転することができる。

要するに、支持回転系は、回転半径の伸縮を利用して動いている。
カギは、頭が真下にきたときにここでギュッと体を小さくすることが成功への近道。

saitani


唯識所変

2023年08月15日 07時36分17秒 | 人生論
心に響く言葉。

こんな歌がある。

「手を打てば鯉は餌をと聞き、鳥は逃げ、女中は茶と聞く、猿沢池」多川俊英/唯識十章

猿沢の池の畔で、ポンポンと手を打つ。
これを聞いて、いつも餌のことばかり考えている鯉は慌てて池畔に集まり、鳥は鉄砲と聞き違えて逃げて行く。
旅籠の女中さんは、お客が呼べばすぐにお茶を持っていかねばならないから、ポンポンと耳にすると茶をもって走る。
しかし真実はただ畔で手を打っただけなのに。

つまり、失敗したらどうしよう、人に笑われるのではないか、自分はダメな人間だと思われるのではないか人間は考えてしまうが、それが物事の萎縮の原因であるということだ。
だから、上へ上へと目指すより、奥へ奥へと進むことが大事だと。
上へを目指す姿は、他律的で人からの承認欲求を求める姿だが、奥へ奥へと進む姿は、自立した人間が自己実現を目指す姿のように思う。

心さえ変われば、周りのことはうまく回転していく。
自分も、上へ上へ目指すのはなく、奥へ奥へと進むことができる人間でありたい。

saitani


名言

2023年08月14日 07時37分51秒 | 人生論
勝負の神様は細部に宿る。
マスコミは戦術論を並び立てるが、
8割位は小さなことが勝負を分けている。
岡田武史


人生への考え方
1 目的なき我慢はしない
2 お金と同じくらい時間を大切に
3 迷惑はかけてもいい
4 過去でも未来でもなく今を生きる


感情論
1 ポジティブ教にならない
2 ネガティブな感情も愛する
3 感情は変えずに距離を置く
4 感情よりも行動を変える
5 体を癒やすと感情も落ち着く


習慣編
1 良かったことを探す
2 自然、運動、睡眠を大切に
3 たまにはデジタルデトックス
4 気になったらポチる
5 ありがとうを伝える


仕事編
1 100点よりも迅速な60点
2 人を頼るのはカッコいい
3 職場の成果とあなたの価値は別
4 他人ではなく過去の自分と比較
5 嫌なことあるのはアタリマエ


人間関係編
1 他人に期待しても執着しない
2 嫌われても人生終わらない
3 全員と仲良くするのはムリ
4 意見の否定と人格の否定は別
5 相手の心を深読みしすぎない


人との出会いに意味があるように
別れにも意味がある
それは次へのステージへ進むサインであり
新しい出会いが
待っている前兆であり
自立しなさいという
未来からのメッセージです。
出来事をプラスにするのは自分!
人はそうやって磨かれていくもの。
過去に捕らわれることなく
未来に生きること。


感情から整える
1 ネガティブ感情はヨシヨシする
2 感情に名前をつける(不安ちゃん・ガッカリちゃん)
3 感情をジャッジしない(感情に良し悪しはない)


人間関係から整える
1 店員さんに感謝を伝える
2 気が乗らない誘いは断る
3 他人への期待を手放す
4 一人で抱えず頼る

脳を整える
1 モヤモヤを紙に書きなぐる
2 スマホから距離を置き情報を遮断する
3 何も考えない時間をつくる(掃除・お風呂など)


食から整える
1 果実を食べる
2 発酵食品を食べる
3 野菜を食べる
4 鶏肉を食べる
5 味覚に全集中してゆったり食事

体を整える
1 朝日をたっぷり浴びる
2 目線をあげて歩く
3 ゆったり呼吸する 4秒吸って6秒吐く 疲れが出ていくイメージで


身は花とともに
落つれども
心は香りとともに飛ぶ。
残された人の心に
魂は残る。

saitani



名言 親切とは

2023年08月13日 07時25分09秒 | 人生論
30年、普通に生きてきて誰も教えてくれなかったこと
1 才能よりも出会いで人生は変わる
2 高い困難の壁も横から見れば薄っぺらい
3 人生は思った通りではなく、行動した通り
4 言葉は人を傷つけるが勇気づけることもできる
5 爽やかな挨拶の数=チャンスの数
6 人生に遅すぎるということはない
7 継続は力ではなく、結果が出るから続く
8 大人になったら「先生」は選べる


人は見返りを求めるとロクなことないからね。
見返り無しでできる人が一番素敵なひとやね。
明石家さんま

人に気づかれないようにするのが本当の優しさ。
本当の親切。
がばいばあちゃん


人になにかをしてあげる時は
感謝されると思わないように
すればちょっとしたことでも
とても素晴らしい行いになる。
くまのプーさん


本当の親切は親切にしようなどとは考えずに行われる
老子

人に親切にするのに
見返りを求めちゃダメよ。
あなたもお返しできない
ような親切をこれからも
たくさん受けますから。
ダイアナ妃


陰徳陽報
隠匿を積めばいずれ
必ず良いことがある
陰徳…人知れず行った善い行い。
陽徳…人に感謝されたり褒めてもらえたりする善い行い。

saitani



青色の感情

2023年08月12日 07時00分32秒 | 人生論
国語指導における目的は何か。
その一つは、自分の心情をいかに言語化できるかどうかの力を育むことだと考える。
子どもたちは喧嘩やいさかいをする。
その要因は様々だが、一つには自分の気持を的確に言葉で表現できないからだ。
心に何らかの気持ちを沸き起こった時に、それを言葉にして相手に伝えようとする。
もちろん自分一人しかいない状況であったり、言葉よりも非言語によるコミュニケーションが重視される場面もあるので、すべてではないが。

国語の授業中にも、これに関した発問をする。
「嬉しいと楽しいはどう違いますか。」
嬉しいという表現は様々ある。

・うれしい
・愉しげ
・楽しい
・明るい
・仕合わせ
・ご機嫌
・楽しげ
・悦ばしい
・御機嫌
・ハッピー
・・大喜び
・幸福
・嬉々たる

この言葉の違いやニュアンスの差異を感じ取れるかどうか。

また、感動したと一言で言っても、詳細な心情は微妙に異なる。

・感動する
・感銘を受ける
・強く印象に残る
・その後の人生を左右する
・ジーンとする
・心を打たれる
・胸に響く
・ガーンとなる
・ジンとする
・心が揺さぶられる
・衝撃を受ける
・琴線に触れる
・感化される
・目に焼きつく
・胸を打たれる
・胸にしみる
・心に響く
・シビレる
・胸をふるわせる
・心揺さぶる
・グッとくる
・感服させられる
・感心させられる

「胸を打たれる」と「胸にしみる」とはどう違うのか。
詩や短歌、俳句などではとくにこのあたりの文章表現を検討させることは必須だ。

「悲しい」と表現した場合も、他の表現をした場合に印象は大きく異なる。
自分なら次のように解釈する。

・悲しい…元々そこにあったものがなくなるときに感じる気持ち。
・切ない…なくなったはずのものがそこにあるように感じること。
・寂しい…元々なかったものがやっぱりないとものだと分かること。

しかし、言葉難しい。
その人の気持ちを言葉で表現することは究極不可能と思ったほうがいい。
人は、悲しいでも切ないでも寂しいでも表現できない青色の感情がある。

そんな青い感情を追い求めることが若いということであり、いつまでも新鮮な感性を持ち続けるということかもしれない。
昔好きだった小説、テレビドラマにもなったが、「青が散る」とい作品があった。
この青は、こんな意味だったのか今思う。
そして、「それが大事」という歌の歌詞にも「ここにあたなたがいないことがさみしいのじゃなくて ここにあたながいないと思うことがさみしい」「ここにあたながいないのが切ないのじゃなくて ここにあなたがいないと思うことが切ない」という歌詞があるが、それもこういう意味だったのかと思う。