飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

清潔さと仕事の能率

2007年12月31日 17時15分26秒 | 教育論
今日は大晦日。
年末の風物詩は数々あるが、その中でもどの家でも行うのが大掃除だろう。
ホームセンターや家電量販店では、掃除道具や蛍光灯など新年を迎えるために新しいものを用意する。
現代では、昔と違い掃除機をはじめ掃除道具も発達しているので昔のような大規模な掃除を行うことも少ないのかもしれない。

学級経営も学級環境に大きく影響される。
学級の秩序のほころびも教室に落ちてるゴミに表れる。
「不潔な職場に、優秀な従業員はいない」
自動車王ヘンリー・フォードの言葉である。
彼が作った自動車工場は、清潔さに、最も重点が置かれていた。
さらに彼は続ける。
「不潔な職場には自然と怠惰な授業員が集まってくる。
 それだけではない。
 勤勉な人にも悪影響を与え、全体の能率、品質も低下される」

日本の企業のトップも言う。
「机の上が散らかっている社員はミスが多い。」
「掃除の行き届いていない工場からは不良品が出る。」
このため「整理・整頓・清掃・清潔」など会社の重要な方針と位置づけ、社員が一丸となって取り組む企業が増えている。

規律ある学級、明るい学級、子どもたちが平等に成長していける学級の基本はこんな所にも存在する。
そのことを学級形経営の中心に置いている教師がどれくらいいるだろうか。

年末の大掃除は、社会においては安全で健全は社会を築く上でも、大切な行事であり、精神なのかもしれない。

みなさん、よい年をお迎えください。

saitani

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徒然草の教え

2007年12月29日 16時25分37秒 | 教師論
平成19年も残すところあと二日となった。
本当に月日の過ぎるのは早い。
1年があっという間に過ぎていく。

日々の出来事の中で本来の目的を見失いがちになる。
人はよく口にする。
「毎日が忙しく過ぎていく。」
教師の仕事もそうだ。
その日の仕事に集中して取り組めばそれなりの充実感はある。
しかし、本当にそれで自分自身の成長につながっているのだろうか。

徒然草の作者である吉田兼好は言っている。
「大きな目標をたてても『まだまだ生きていられる』とのんびり構え、目の前のことに心を奪われている者ばかり。
 これでは、何一つ成し遂げられない。
 どんなに悔やんでも、過ぎ去った歳月は返ってこないのだ。
 しかも肉体は、勢いよく坂を下る車輪のように、急速に衰えていく」
厳しい言葉ではある真実である。

それではどんな心がけが必要か。
次のように続く。
「まず、生涯に果たすべきことの中で、一番大切なものは何か、よく考え、はっきりさせることだ。
 それ以外のことは思い切って断念し、最優先すべき目的に向かって努力すべきである」
「それは一日、一時に縮めても同じである。
 やるべき事が山ほどある中で、何が一番重要かを的確に判断しなければならない。
 それ以外は投げ捨てて、少しでも価値の高いものから順に取り組むべきだ。
 どちらも捨てられないと執着していては、一つも成就しないであろう」
今から700年前の教訓である。

自分はどういう仕事をしたいのか。
目的を明確にもつべきだ。
そして、学ぶと決めたら努力の方向性を間違えないこと。
熱心さは物事の基本ではあるが、すべて成長につながるわけではない。
上達論に普遍的な原理がある。
その原理を誤らないことも重要である。

自分にとって大切なものを大事にしていきたい。

saitani


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