飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

体育科授業の基本的な流れ 跳び箱編

2023年08月03日 06時31分17秒 | 体育科
各教科で大まかな流れな決まっている。
この方が学級は安定するし、子どもたちも先の流れがわかって活動しやすい。
とくに体育科の場合はパターンを決めていることが多い。
跳び箱編。

1 用意
①体育の授業を始める前に場作りに関して教室で指示しておく。
・4人班を作っておく。生活班でもよい。その中を2人ペアにして、跳び箱が得意なペアと比較的苦手なペアを作る。
・グループごとに協力して用意する。設置する場所や段数、マットの枚数は図に示して説明する。
・1班は、3段の跳び箱とロイター板、マット2枚を。2班は、4段の跳び箱とロイター板、マット2枚。……というように。
・マットは基本的に4人で持つ。二人で持つ場合は、対角線で角と角をもつ。
・常に教師が全体を見渡せる配置にする。体育館の中心に向かって、向かい合わせに、3セットくらいを設置。
・教師は全体に指示を出す。
・準備が整い次第、集合の号令をかける。
・始まりの挨拶をする。
◯教師はこのとき、子供の服装(上着は短パンの中に入っているか)・髪型(髪の毛が長い子は一つに縛っているか)が整っているかを確認する。自分の場合は、器械体操系の場合、色帽子は、とらせる。

2 準備体操
①通常の準備体操を行う。
②ストレッチを行う。
・前倒し
・開脚前倒し
・ちょうちょ倒し
・ねこ
・手首のばし

3 感覚づくりの運動
・5〜10分程度感覚づくりの運動を行う。
・感覚を身につける運動
・移動する遊び
・動物あそび
・ふみきり遊び

4 一斉指導
★中学年・高学年 全8時間の場合
第1限 オリエンテーション
第2限 開脚跳び系
第3限 かかえこみ跳び系
第4限 かかえこみ跳び系
第5限 台上前転系
第6限 台上前転系
第7限 自由練習
第8限 評価

①場作り
・コの字型に配置して、壁側からスタートさせる。
・安全確認の動作 (1)手をあげて「とびます」の合図(2)着地(3)ポーズ(4)マットを整える(5)手をあげて「OK」の合図
・安全のために
 ◇跳び箱運動には「切り返し系」と「回転系」がある・
 ◇「切り返し系」…開脚跳び・かかえこみ跳び 「回転系」…台上前転・首はね跳び
 ◇「切り返し系」では、助走を速くすると頭から落ちる。なぜなら、跳び箱を突き放す力よりも、体が前のめりになる力の方が強くなると切り返し、体を起こすことができなくなるから。
 ◇壁から助走させるのは、距離を必然的に短く調整するため。
5 選択練習

6 全体確認
・練習の間で2〜3回程度、集合の号令をかけて、テクニカルポイントについて確認する。
 ◇上手な子の見本をみせる。
 ◇悪いポイントを教師がみせる。
 ◇2つを比べさせる。
 ◇2つのやり方を試させる。
・テクニカルポイントを確認したあと、練習を再開させる。

7 振り返り(活動が多い場合は省略)
・今日の学びをグループで振り返る。
・全体で、技に関する感想を発表する。
・教師の評価、アドバイスをする。

8 片付け
・出した順番とは逆の順番で片付ける。
・早く片付けが終わったグループは窓閉め。
・ストップウオッチで時間を計る。1番ジェット機 2番自動車 3番自転車。
・全員集合して、終わりの挨拶をする。