飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

ただマイヨジョーヌのためでなく 5 end

2024年02月29日 13時05分59秒 | 自転車
ガンからの再生で学んだのは、絶望の叫びが終わり、自暴自棄と危機が去り、病気の事実を受け入れ、健康が戻ってきたことを祝った後には、以前と変わらぬ日常と習慣があるがあるということだ。
朝、目的を持って髭を剃り、仕事に行き、妻を愛し、子供を育てる。
こうしたことは日々をつなく糸であり、「生活」と言う語に相応しい。



人生は長いー
願わくはそうあってほしい。
しかし、「長い」というのは相対的な概念だ。
上り坂を一足一足、ペダルを漕いで上っている時には、1分が1ヶ月にも思える。
だからツールドフランスほど、長いものはないように思える。
どれくらい長いかって?
はるか彼方まで続く道路のガードレールは、かすかに揺らめく、陽炎とも見紛い、乾き切った夏の牧草地は柵もなく見渡す限り続き、ピレネー山脈の氷で覆われた鋸の歯のような頂からは、三つの国が眼下に望める。
ツールドフランスの道はそれほど長く、遠い。



僕は表彰台に導かれた。
トロフィーが渡された後、僕はそれを高く上げた。
それ以上は自分を抑えていられず、台から飛び降りてスダンなどに駆け寄り、キークを抱きしめた。
カメラマンが僕を取り囲んだ。
「母さんはどこ?」
群衆が分かれ、母が見えた。
僕は母を強く抱いた。
記者が母の周りに群れ集まり、誰かが、息子さんに勝ち目があると思っていましたか、と訊いた。
「ランスの人生はいつも、勝ち目のない戦いを戦うことでした」。
母は答えた。


最後にフィニッシュラインの所に戻り、僕は涙を懸命に堪えながら、記者たちに話した。
「信じられない。
 本当に。
 すごいショックです。
 僕が言いたいことはただ一つ。
 もし人生で二度目のチャンスを与えられたら、徹底的にやり抜くことです。」


僕たちはメッス以来初めて、シャンパンのグラスを手に持ち、僕はチームメイトのために乾杯の音頭をとった。
「僕はマイヨ・ジョーヌを着ました。
 でもあのジャージの中で僕のものはファスナーだけだと思います。
 ジャージの中の本の小さな部分です。
 残りはチームメイトのものです。
 袖も前見頃も後ろ見頃も」




本当の話、ツールドフランスでの優勝とガンのどちらを選ぶか、と訊かれたら、僕はガンを選ぶ。
奇妙に聞こえるかもしれないが、僕はツールドフランス優勝者と言われるよりは、ガン生還者の肩書きの方を選ぶ。
それは、ガンが、人間として、男として、夫として、息子として、父親としての僕に、かけがえのないものを与えてくれたからだ。




小さな酸素マスクが息子の顔に当てられ、酸素吸入が行われていた。
泣いてくれ。
お願いだ。
お願いだ。
泣いてくれ。
僕は全身が硬くなった。
あの瞬間、僕は赤ん坊の鳴き声を聞くためなら、なんでもしただろう。
どんなことでも。
それまで僕の知っていた恐怖など、あの分娩室での恐怖に比べれば何でもなかった。
ガンの診断を受けた時、僕は恐怖を感じた。
そして、治療の最中も怖かった。
でも赤ん坊が連れ去られたあの時とでは、比較にならなかった。
自分が本当に無力だと感じた。
なぜなら今病気なのは、僕以外の人間ー僕の息子なのだ。



もし子供達が、治癒率といった数字にとらわれない能力を持っているなら、きっと僕たちはみんな、子供から学ぶことができるだろう。
そう考えれば、勇気を持ち、希望を持って闘う以外に道はない。
僕たちは医学的にも精神的にも、二つの選択肢がある。
諦めるか、死にもの狂いで闘うか。


もしも負けたら?
もし再発し、ガンが戻ってきたらどうなのか?
それでも闘う中で、きっと得るものはあると思う。
なぜなら残された時間の中で、僕はより完全で思いやりがあり、知的な人間を目指して努力することで、もっと生き生きと生きられるだろうからだ。
病気が僕に教えてくれたことの中で、確信を持って言えることがある。
それは、僕たちは自分が思っているより、ずっと素晴らしい人間だと言うことだ。
危機に陥らなければ現れないような、自分でも意識していないような能力があるのだ。
それは僕の運動選手としての経験でも得られなかったものだ。
だから、もし、ガンのような苦痛に満ちた体験に目的があるとしたら、こういうことだと思う。
それは僕たちを向上させるtがめのものなのだ。


僕はガンは死の一つの形ではないと確信を持って言える。
それは生きることの一部なのだ。
寛解の時期にあったある午後、ガンは戻ってくるだろうか、とぼんやり考えていた時、僕はがん(cancer)の頭文字で標語を作ってみた。
勇気 courage
心構え attitude
諦めない never give up
治癒は可能 durability
知識を深める enlightenment
仲間の患者を忘れない remembrance of my fellow patients



あるときニコルズ医師に、なぜがん科医の道を選んだのか、と聞いたことがある。
困難でひどく辛いことが多い仕事だろうに。
「多分君と同じ理由からだよ」
彼はある意味ではガンは病気のツールドフランスなのだと言った。
「ガンの重荷はあまりに大きい。
 けれど他にこれほど挑戦のしがいのあるものがあるだろうか。
 ガンが希望を失わせるものであり、悲しむべきものであることは確かだ。
 それでも、力及ば治すことができなくても、助けて上げることはできる。
 最終的に回復には至らなくても、少なくても病気をコントロールするのを助けることはできる。
 人と繋がっていられるんだ。
 どんな仕事よりも、ガン科医には人間らしい瞬間がある。
 慣れることは決してないだろうけど、でも、病気と闘う人たちを心から受け入れ、人の強さを心から素晴らしいと思えるようになるんだ。」



「君はまだわからないだろうけど、僕たちは幸運な人間なんだ。」
ガン患者が前に僕に書いてきた言葉だ。


未来に希望が見出せず、憂鬱な気分に沈む時、人間の本質が浅ましく思える時、僕は運転免許証を取り出し、その写真を見る。
そして、ラトリーヌ・ヘイリー、スコット・シャピロ、クレイグ・ニコルズ、ローレンス・アインホーン、シリアルの形に興味があったあの小さい男の子のことを思う。
そして、僕の息子、僕の第二の人生の目に見える姿、僕に自己以外の目的を与えてくれた息子のことを思う。


今年のツールでの総合優勝をほぼ手中に収めた時、一人の記者が訊いた。
「もうガンについては話し飽きたんじゃないですか?」
これに対し、アームストロングはこう答えている。
「全然。
 僕の人生にとって、ガンは家族と同じくらい意味のあるものなんだ。
 自転車はその次さ。」
彼は、これからも走り続けるだろう。
苦しみと闘い、困難な上り坂を
上っていくことが自分の人生なのだ、と思い定めて。
そして、「ガンこそ自分の人生に与えられた最良のものだ」と言うメッセージを伝えるために。



Saitani













3年生 道徳科 「光の星」

2024年02月28日 13時28分48秒 | 道徳科
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(1) 登場人物  赤い星
      青い星
      三つ目の星
      かささぎ

(2) 場所    天の川 古い木の根元

2 授業展開
 
〇もし、君たちが目の不自由な人からこんな質問をされたらどう答えますか。
 「ねえ、美しい人ってどんな人のことをいうの?」

 ・背が高くて、スタイルのいい人のことだよ。
 ・頭がよくて、そのことを自慢しない人。
 ・色が白くて、髪の毛の長い人。 
 ・鼻が高くて、目がぱっちりしている人。
 ・やさしい人のこと。
 ・人が困っているときに助けてくれる人

〇赤い星や青い星は、美しい星だと思いますか。
【思う】
・サファイアやルビーの宝石のような光を放っているから。
・夜空に光を放つ星だから。

【思わない】
・外見ばかり自慢しているから。
・かささぎを助けなかったから。
・自分のことを優先させているから。

〇赤い星や青い星は、かささぎを助けませんでしたw。
 それはいけないことだと思いますか。
 【悪い】
・困っている動物を助けないから
・自分のことを優先している。
・水はまたくみに行けばいいこと。

 【悪くない】
・死んでしまうような病気ではない。
・自分でくんだ水を自分で使うことは割ることではない。

〇もし、三つ目の星が、かささぎを助けなかったら金色に光ることはなかったと思いますか。
【金色には光らない】
・良いことをすると光るので、助けなかったら光ることはなかったと思う。
・これまでも三つ目の星はよいことをしてきたかもしれないけど、今まで光らなかったのだから、かささぎを助けるくらいでは光らない。

【金色に光る】
・かささぎを助けなくても三つ目の星のやさしさはいつも心の中にあるものだから、その優しさを持ち続ければいつかは金色に光ると思う。
・金は特別な色だから、心の美しさがあれば光る。
・赤い星や青い星の光は目にみえる光であり、三つの目の星には目には見えない光があるから、将来的に金色に光る機会もあると思う。

〇授業の最初にきいた質問を覚えていますか?
 実はこの話は本当にあった話です。
 バスに乗っている親子がいました。
 その男の子は目が不自由で目が見えません。
 バスの乗客のこんな会話が聞こえてきました。
 「ねえ、あの人、すごい美人だよね。」
 そこでその男の子はお母さんに質問しました。
 「お母さん、美人の人ってどんな人のことなの?」
 お母さんはこんなふうに答えました。
 「心のやさしい人だよ。」
 すると男の子は、お母さんに、
 「じゃあ、おかあさんは美人だね。」
 と言いました。

〇先生の好きな本の中の言葉を最後に紹介したいと思います。
それは、この本です。
サン=テグジュペリという人が書いた「星の王子さま」という本です。

その中にこんな言葉があります。

「とても簡単なことだ。
ものごとはね、心で見なくてはよく見えないってこと。
いちばんたいせつなことは、目に見えないんだ。」

たとえば、家族や友達など、その人たちを大切にする想いや愛情は、目には見えないですよね。
けれどもそこには確かに「絆」や「愛」があり、共有した「時間」があります。
目に見えないけれど、それがとても大切なことだと、教えてくれている気がします。

〇授業の感想を書きましょう。

saitani


3年生 道徳科 「ジュースのあきかん」

2024年02月27日 11時14分53秒 | 道徳科
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(1) 登場人物
① あつし(主人公)(かんをちょんとける)
② (あつしの)兄さん
③ 高校生くらいの男の人(ジュースを床におく)
④ 40歳くらいの男の人(足を動かしてあきかんをよける)
⑤ 20歳くらいの女の人(あしもとに空き缶をたてて、ゴミ箱へ捨てる)
(2) 場所
  ・おばさんの家に向かう電車の中

2 授業展開

〇世の中にはいろんなきまりやルール、マナーがありますね。
 どんなものがありますか。
 ・ゴミは捨てない    ……マナー
 ・人のものはとらない  ……ルール
 ・暴力はふるわない   ……ルール
 ・使った物はもとにもどす……マナー
 ・ろうかは走らない   ……マナー
 ・公共の場所では騒がない……マナー
 ・赤信号は止まれ    ……ルール

〇世の中にはルールとマナーがあります。
 ルールとは、きちんと文章に書かれていて、これを破ると何らかのペナルティが科せられます。
 それに対して、マナーは、どこにも書いてありませんが、守るべきことがらです。
 前に出したきまりをルールとマナーに分けてみます。

〇ルールである法律や条令は、社会を安全に維持していくには必要ですが、マナーは必要ですか。
 ・必要である(全員が挙手するだろう)

〇ではなぜマナーは必要なんですか。
 ・お互いを大切に扱うため
・互いに立場や気持ちを尊重するため
 ・相手に不快な思いをさせないため
・お互いに気持ちの良い時間を過ごすため

〇電車の車内のポイ捨てをなくすために罰金10000円を科すことに賛成ですか。
 反対ですか。
【賛成】
・呼びかけても守らない人が居るから仕方ない。
・10000円と言えば、誰も捨てなくなる。
・きれいな車内を保つには必要である。
・ポイ捨て禁止条例があり、実際に罰金をとられる

【反対】
・何でもかんでも罰金で片付けるのはよくない。
・まずは呼びかけることが大事
・ルールば・かりになって住みにくくなる

・分からないように捨てる人が出てくる
・捨ててあったら拾って捨てればいい
・ゴミを拾うことが損みたいな考えはよくない

〇メジャーリーガーの大谷翔平選手はゴミ拾いで有名ですが、こんなことを言ってます。

「僕はゴミを拾っているんじゃないんです。
他人がポイって捨てた『運』を拾っているんです」

すごい考え方ですね。
ここにマナーを守ることの大切な心構えがあると思います。
今でもゴミのポイ捨てする人っていますよね? 
目の前でやられて、腹を立ててしまうときがあります。
でも、大谷選手は「わっ、運がまた増える!」と、そのゴミを拾う人なんです。
大谷選手のホームランスイングは優美ですが、身体だけでなく、心が清らかだからより美しく見えるのですね。

saitani


ただ、マイヨジョーヌのためでなく 4

2024年02月26日 14時18分20秒 | 自転車
僕は写真に撮っておきたかったんだ。
良くなっても病気だった時の事を決して忘れないようにね。
闘わなきゃだめだ。


僕はウルフに自分の感じている事を話した。
彼は「あなたはこのタイプの病気にかかることを、運命付けられていたのだと思いますよ。」といった。
「一つには、きっとあなたがそれを克服することができるから。
 もう一つは、あなたの人間としての可能性は、ただの自転車選手でいるよりはもっと大きいものだからです。」


病気だった時、僕は自分に言い聞かせた。
二度と悪態はつくまい。
二度と酒は飲むまい。
二度と短期は起こすまい。
人から是非とも会いたいと思われるような、素晴らしい人物になろう。
しかし、人生は切れ目なく続いている。
物事は失せる。
そのうちに酒も飲めば、悪態もつくようになる。


どうやって再び、日常生活の世界に戻るのか。
ガン以後、それは僕にとって大きな問題だった。
そして古くからの格言「一日1日を最後の日だと思って過ごしなさい。」
という言葉は、何の役にも立たなかった。
言いたいことはわかるが、実際にはそうは行かない。
もし、「今」しか生きられないのだったら、僕は愛想はいいけど無責任はいつも無精髭を生やしているような、だらしない男になっていただろう。


棄権しようと決めたのは、体調とは何の関係もなかった。
体は元気だった。
ただあそこにいたくなかったのだ。
僕はあんな寒さと苦痛の中を自転車で走ることが、果たして残された人生で自分がしたいことなのかどうか、わからなかった。


登り続けていく間に、僕には自分の人生の全体が見えた。
僕のこれまでの生き様と僕に与えられて賜物、そしてその目的も。
それは単純なことだった。
「僕の人生は長く辛い上り坂を上るためにある」



僕はこの山でも残りの日々を、美しく静かで気高さに満ちた山々に対する、崇敬にも似た感情を抱いて過ごした。
自転車に乗ることは過酷で単調だったが、自転車への純粋な愛を感じ、ついにはブーンは僕にとっての聖地のような気がしてきた。
僕はここに巡礼の旅をしにきたのだ。
僕がまた再び深刻な問題を抱えた時には、ブーンに戻れば答えが見つかるだろう。
僕はここで自転車に乗ることにより、僕に人生を取り戻したのだ。


Saitani

全員理解指示

2024年02月25日 15時24分50秒 | 授業論
教育実習の時に指導教諭から言われたこと。
「今の君には、教育技術と言えるものは何もない。
 それでも、教師として子どもたちの前に立って、授業をする。
 たとえ実習生であっても、1年間の授業の1000分の1の教育活動であることに違いはない。
 では、今の君にできる最低限のことは何か。
 それは次の二つのことを必ず守ること。
 一つは、教える内容が正確であること。
 間違いを教えてはいけない。
 もう一つは、全員をわからせるという姿勢を堅持すること。
 8割くらいの子が理解していればいいという甘い考えはしないこと。
 この二つことだけは、肝に銘じておくこと。」

この言葉は、授業の基本中の基本だ。
当たり前すぎて、口に出す人もいない。
しかし、この2点を守ろうとすれば当然、授業は大きく変わってくる。

全員をわからせる立場を堅持するために教育技術にはどんなものがあるのか。
次のようなことが考えられる。


1 集中空間
 話し始める前に話が聞くことができる雰囲気にする。
 場合によって、雰囲気ができるようになるまで待つ。
 または、何らかの働きかけをする。

2 一文指示
 一文を短くして指示をする。
 読点を使わず、句点を多くする。
 言い切る。

3 視覚活用
 注意を引きつけるために実物や文字、絵を提示して理解を深めさせる。

4 数字提示
 いくつの内容を話すのかをあらかじめ提示する。
 「今から三つのことを話します」

5 質問最後
 途中の質問は受け付けない。
 最後まで聞かせる。
 最後に質問させる。

6 反復練習
 「今話した三つのことが言える人?」
 「隣の人に今話した三つのことを言えたら座ります」

7 動詞確認
 動詞で指示を確認する。
 「今からすることは、移動する、並ぶ、座るです」

8 即時対応
 指示通りに行動できていない場合はすぐに止めてもう一度伝え直す。

Saitani



名言

2024年02月24日 13時30分43秒 | 人生論
今日も生きてた。
それだけで
みんな
百点満点やな。


優しさって渡す人を間違えると毒になります。
優しさにつけ込まれないように気をつけなさい。


あなたの中の常識、
人のよっては非常識になります。


他人の幸せを素直に喜べない自分を、
認めてあげrことも大事。


運が開ける前兆って、
離れるべき人と縁が切れていく。
不思議だけど。


人生は月のように時には辛い闇に包まれていくこともある。
しかし、その闇を乗り越えれば必ず満ちた光が輝く。

依存する関係より自立を支え合う関係がベスト。

真面目で優しく責任感が強い人ほど生きづらい世の中になっています。
でも、そんなあなたを応援している人はいます。


人生の花を咲かせるには、
辛かった時の涙と努力した汗という水が必要なんです。

恐怖の正体さえ分かれば解決できます。

勉強すれば成功できる訳ではない。
しかし、成功している人は皆勉強している。


saitani

ただマイヨジョーヌのためでなく 3

2024年02月23日 09時38分32秒 | 自転車
がんだというのに、どうして自転車に乗ったのだろう。
自転車に乗ることはとてもハードでその苦しさたるや言葉では言えない。
しかしだからこそ、全てを洗い清めてくれるのだ。
出発する時には両肩にずっしり重荷を負っていても、5時間も苦痛の限界まで走り続ければ気持ちが安らかになる。
苦痛があまりに深く強いため、遮断幕が脳に降りてくるのだ。
そして少なくともしばらくの間は、自分の問題をクヨクヨ考える必要がなくなる。
肉体的苦闘とその後の疲労が極限に達すると、他の一方は締め出されてしまう。



過酷であればあるほど、考える余裕はなくなる。
考えないことの単純さがある。
だから「世界的運動選手は皆何かから逃げている」というい説には幾分の真理があるのだろう。
ある時、「自転車にそれほど長く乗ることに、どんな楽しみがあるのですか」と聞かれたことがある。
僕は答えた。
「楽しみ?質問の意味がわからないよ」。
僕は楽しみのために自転車に乗っているのではない。
苦しむために乗っているのだ。

脳手術の晩、僕は死について考えた。
僕は自分のいちばん重要な価値観とは何かを探り、自分に問うてみた。
もし死ぬのであれば、徹底抗戦してして死ぬのか、それとも静かに降伏するのか。
自分のどんな面を人に見せて死にたいのか。
自分に満足しているのか。
これまで人生で何をしてきたのか。
僕は本質的には良い人間だと思う。
もちろんもっと良くもなれたが。
でもそれと同時に、がんはどそんなことをまったく気にしないこともわかっていた。


僕は信念と科学の間の、どこに線を引けばいいのかわからない。
でもこれくらいはわかっている。
僕は信じることを信じる。
そのすばらしさゆえに。
どこを見渡しても希望のかけらも見えないときに、あらゆる証拠が自分に不利なときに、信じること、明らかな悲劇的終末を無すること
それ以外にどんな選択があるというのか。
僕たちは毎日信じることで生きている。
僕たちは自分で考えているよりずっと強いのだ。
そして信じることこそ、もっとも雄雄しい、人類が太古からもっていた、人としての特質なのでだ。
人間は、この人生の短さを救う良薬にはないし、死ぬべき運命に対する根本的な治療法もないのを知っている。
そんなとき、信じることは勇気一つの形だ。


自分自身を信じ続けること、医師を信じること、治療を信じること、自分が信じると決めたことを信じること、これが一番大切なことなのだ。
そうなのだ。
信じることがなければ、僕たちは毎日、圧倒されるような運命の中に、素手で置き去りにされているようなものだ。
そうなれば運命を僕たちは打ち砕くだろう。
世にはびこる負の力に対し、僕たちはどうやって闘うのか、じわじわと忍び寄る、冷笑的態度シニシズムに、毎日どうやって立ち向かうのか。

saitani





大谷翔平のすごい言葉

2024年02月22日 14時43分31秒 | 人生論
①何も言われてもいい。結果で示します。
②先入観は、可能を不可能にしてしまいます。
③無駄な試合とか、無駄な練習というのはない。
④悔しい経験がないと嬉しい経験もありません。
⑤他人がポイって捨てた運を拾っているんです。
⑥「まず、一回やってみる」これが重要だと思います。
⑦人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生を作るんだ。


①謙虚さって大事だけど頭のいい奴にしか通用しないぞ
②一回無理になった奴はどうせまた無理になるからすぐ離れろ
③仕事のモチベーションは一個じゃなくて日替わりでいいんだよ
④会話がかぶったときに譲ってくれるヤツを大切にしろよ
⑤楽しみは日々浸かるもんじゃなくてそれを目標に過ごすもんだぞ
⑥相手に思ってることを全部伝えるのが仲の良さじゃないぞ


①人生は瞬間の連続
喜びも悲しみも経験し、学び続ける旅路
迷いや苦しみを乗り越え、自分を見つけよう

②人生は選択の連続
道は多く、迷いもあるけれど
心の声に従い、自分の道を進もう

③人生は奇跡の連続
出会いも別れも、全てが必然であり
一瞬一瞬を大切に、喜びを感じよう

1 人生とは自分を見つけることではない
  人生とは自分を創ることである

2 自分が孤独だと感じたことのない人は人を愛せない

3 運がいい人も運が悪い人もいない
  運がいいと思う人と運が悪いと思う人がいるだけ

4 薬を10錠飲むより
  心から笑うことの方が効果がある

坂本龍馬の名言
①自分がやりたいことをやらんかったら、一体それは、誰のじんせいなんじゃ?
②人の世に道は一つということはない。
 道は、百も千も万もある。
③何の志もなきところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり。
④成功の反対は失敗か?
 いいや、違う。
 反対は行動しないことぜよ
⑤何でも思い切ってやってみることぜよ。
 どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるんじゃから。


新撰組
土方歳三の名言
①喧嘩っていうのはな、始めるときすてに俺ァ命がない。
 と思うことだ。
 そうすれば、必ずお前が勝つ。
②今日の夕陽が明日も見られるなどとは決して思うなかれ。
③男の一生は、美しさをつくるためにある。
 それでいいんじゃねえか。
④知れば迷い、知らねば迷わぬ。
 恋の道。
⑤降ったそばから消える命ってのもあるんだよ。
⑥たとえ灰になろうとも、最後の最後までおのれを貫け。
 皆それぞれ、自分の道をゆこう。

saitani

6年生 道徳科[ips細胞の向こうに]

2024年02月21日 16時09分09秒 | 道徳科
6年生 道徳科[ips細胞の向こうに]

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① 登場人物 山中伸弥医師

2 授業展開
〇山中さんは、様々な困難にぶつかりながらも、iPS細胞を作り出しました。
 山中さんが前に立ちはだかった困難はどんなものがありましたか。

① 整形外科医を目指していたが、ほかの医師が20分でおわる手術を2時間もかかるほど苦手だった。
   指導医からは邪魔者扱いされた。
② 自分は医師にむいていないのではないかと悩む。
③ 日本に帰国してからも、研究が認められず研究をやめようかと思った。
④ マウスの世話をしながら涙を流す。
⑤ 医師を目指すか、研究を続けるか迷う。
⑥ 何度も失敗したり、なやんだりしながらも、前進し続けた。

〇山中さんは、なぜこれほどたくさんの困難を乗り越えることができたのでしょうか。
 その理由をノートに書きましょう。

・学生時代のスポーツの経験から医師になろうという気持ちが強かったから。
・名医でも治せないような重い病気やけがに苦しむ人を見てきたから、なんとかしたいと思った。
・今は治せない病気やけがを根本から治すためには、もっともっと研究をしなくてはならないと思ったから。
・これまでの自分の努力を無駄にはしたくなかったから。
・一日でも早く病気やけがで苦しんでいる人たちを助けたいと思っていたから。
・中学校二年の時に、成功=完成ではないという強い気持ちを持ち続けていたから。

〇夢や希望を実現するためには何が必要だと思いますか。

・強い意志
・努力
・なんとしても叶えたいと思う気持ち
・人をために何かしたいという奉仕の気持ち
・お金
・人の助け
・いつもチャレンジ精神を忘れないこと

〇では、「努力と強い意志」があったから山中さんはIPS細胞を作り出すことができたのだと思いますか。

【思う】
・これだけではダメかもしれないけど、必要最低限必要なことだと思う。
・努力しなければ才能があっても花開かないから。
・意志が弱ければ途中でやめてしまうから。

【思わない】
・努力と強い意志だけでこんな大きなことは成し遂げなられない。
・この二つ以外にも、お金を出してくれたり、精神的に支えてくれたりした人がいたからだと思う。
・偶然や運やチャンスにも恵まれたと思う。
◎もし山中さんが手術が上手で整形外科医として名人になっていたらips細胞は生まれてなかった。

〇夢や目標の実現のために何かが必要なのかを考えてみましょう。
 次のかっこの中に言葉を足してみましょう。

 ★(       )努力と(           )強い意志と(             )
  ※継続性のある     どんな困難にも負けない           運
   コツコツ積み上げる   柔軟な                 チャンス

〇今日の授業の感想を書きましょう。

saitani

幸福

2024年02月20日 15時21分52秒 | 人生論
目の前にある現実だけ見て
幸福だとか不幸だとか
判断してはいけない
その時に不幸だと思っていたことが
あとで考えてみると
より大きな幸福のために
必要だったということがよくある


メンタル最強の知人に聞いた

怒られている時に
怒りや悲しみを
忘れるには
「一方その頃サバンナでは」
って頭の中ではライオンとシマウマのレースを思い浮かべる
という技を怒られている時に実践してるんだけど
びっくりするくらい一瞬で
気持ちの切り替えができるので
これ全国民へ
マジでオススメしたい


ただ生きているだけの毎日に
不安を感じている人へ
ご飯を食べられて
外を散歩できて
ちょっとしたことで笑ったり
ちょっとしたことで涙したり
その一つ一つは
当たり前じゃないからね
ただ生きてるだけの自分には
価値がないなんて思わないで
ただ生きているだけって
ものすごい価値があるから




何が起きても
どんな時も
できることを
できる限りやる
それだけしか
道は開けない



自分の常識はまめにアップデートしないと
非常識になる。



プライドとは外に出すと輝きを失い
内に秘めると輝き出す


正論って大切なことだけど
時として人を傷つけてしまう
正しさは人に押し付けるのではなくて
自分の中の教えとして
大事にすること



他人が変わったと感じるのは
それが自分の都合良く変わったのか悪く変わったのかだけである



他人のせいは自分のせいじゃない。
他人のせいは他人もせいでいい。
自分で抱え込むなよ。
心壊れるで。

晴れの日もあれば雨の日もある
いくら心配しても雨は降り
どんなに雨が降ってもいつかはやむ
起きてもいないことを気にしなくてもいい
時が解決するのを待つのもいい
慌てることもなく急ぐこともなく
今日を精一杯生きる
どんな日であっても
いつかいい日と思える
そんな自分になれるように


人って「シクシク」って泣きますよね。
「ハハハハ」って笑いますよね。
4✖️9=36 8✖️8=64
答えを足すと100になります。
人生を「100」とすると悲しいことは「36」、嬉しいことは「64」で倍近くあります。
どんない号泣(5✖️9=45)しても半分以下です。
人生は泣いても笑って100になる。

saitani