飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

正岡子規と武士道

2013年01月04日 13時54分44秒 | 教育論
詩人で有名な正岡子規。
子規は江戸末期、四国松山に武士の子として生まれた。
幼いときから、武士道における覚悟とは何かを考え、自らに問いかけていた。
ある時、それは、いついかなる時でも平気で死ねることだという結論を出す。

子規は、若くして脊椎カリエスにかかり、激痛に苦しんだ。
その苦しみの病床の中で彼は悟る。
自分は間違っていた。
本当の武士道における覚悟とは、痛くても苦しくても生かされているいまという一瞬を平静と生きる。
彼は、どんどん激しさを増していく病床にあっても、死の瞬間まで文筆活動を止めず、自ら輝き続けた。

過去も未来も手放して、今を生きる。
それは、昔から言われている天命だと。

saitani