学年には調和が必要である。
誤解がないように言っておくが、調和というのはただ単に足並みをそろえることとは違う。
教育の世界では、「共通理解のもとに同一歩調で行う」といういい方をよくする。
これはこれで正しいのだが、高いレベルをめざして、同一歩調をとろうするところには創造的で、革新的な実践が生まれるが、低いレベルの同一歩調は、画一的で、保守的な実践しか生まれない。
世の中や人類の文化は常に発展と進歩の連続で、ここまで前進を続けてきた。
その中核をなすものが教育である以上、昨年よりも来年、さらにはその上をめざすような実践を積まなければ、結果的には退歩になる。
同じ学年を受け持つと昨年と同じようにすればいいと安心する人もいるようだが、根本的に教育に対する構えが違うように気がする。
学年の中には、協調や調和が必要である。
それは学級経営が重要なように、学年で子どもたちを育てるという視点も大事だからである。
例えば、低学年で考えてみよう。
低学年であれば、最初は合同体育である。
夏のプールならば、全学年合同で指導を行うであろう。
そのとき、教師の役割分担をどうなっているだろうか。
一番、よくないのは誰か一人に指導を任せてしまうケース。
体育指導に優れた教師が一人で、すべてを指導をして、その他の教師はみているだけという場面があるが、これでは個々の教師の協調は生まれない。
少なくとも、一人の教師が前で指導にあたるならば、もう一人は器具の準備をする、もう一人は放送設備等の準備をするくらいの配慮は最低限必要だろ合う。
それが何の事前の打ち合わせなしにできることが、学年団の調和というものになる。
さらに遠足や校外学習の場面。
通常学年主任が、昼食に様々な注意事項の指示を出す。
「いってもいい場所は、あの木のところから、あの建物の所までです。
あそこは危険だから行ってはいけません。」
このとき危険箇所については具体性が必要になる。
そこで「○○先生が立っているところには行ってはいけません。」
という具体的な指示が必要になるのである。
こういった役割分担、自然に決まる。そういう集団になることが子どもたちを育てることにもつながっていく。
さらに教師に必要な資質は、一つ先に述べた呼応して動ける技量があること。
もう一つは、仕事のことなら黙って実行する意識があること。
これをもった教師集団であるなら、学年全体の教育力は期待できる。
SCENE166(saitani)
誤解がないように言っておくが、調和というのはただ単に足並みをそろえることとは違う。
教育の世界では、「共通理解のもとに同一歩調で行う」といういい方をよくする。
これはこれで正しいのだが、高いレベルをめざして、同一歩調をとろうするところには創造的で、革新的な実践が生まれるが、低いレベルの同一歩調は、画一的で、保守的な実践しか生まれない。
世の中や人類の文化は常に発展と進歩の連続で、ここまで前進を続けてきた。
その中核をなすものが教育である以上、昨年よりも来年、さらにはその上をめざすような実践を積まなければ、結果的には退歩になる。
同じ学年を受け持つと昨年と同じようにすればいいと安心する人もいるようだが、根本的に教育に対する構えが違うように気がする。
学年の中には、協調や調和が必要である。
それは学級経営が重要なように、学年で子どもたちを育てるという視点も大事だからである。
例えば、低学年で考えてみよう。
低学年であれば、最初は合同体育である。
夏のプールならば、全学年合同で指導を行うであろう。
そのとき、教師の役割分担をどうなっているだろうか。
一番、よくないのは誰か一人に指導を任せてしまうケース。
体育指導に優れた教師が一人で、すべてを指導をして、その他の教師はみているだけという場面があるが、これでは個々の教師の協調は生まれない。
少なくとも、一人の教師が前で指導にあたるならば、もう一人は器具の準備をする、もう一人は放送設備等の準備をするくらいの配慮は最低限必要だろ合う。
それが何の事前の打ち合わせなしにできることが、学年団の調和というものになる。
さらに遠足や校外学習の場面。
通常学年主任が、昼食に様々な注意事項の指示を出す。
「いってもいい場所は、あの木のところから、あの建物の所までです。
あそこは危険だから行ってはいけません。」
このとき危険箇所については具体性が必要になる。
そこで「○○先生が立っているところには行ってはいけません。」
という具体的な指示が必要になるのである。
こういった役割分担、自然に決まる。そういう集団になることが子どもたちを育てることにもつながっていく。
さらに教師に必要な資質は、一つ先に述べた呼応して動ける技量があること。
もう一つは、仕事のことなら黙って実行する意識があること。
これをもった教師集団であるなら、学年全体の教育力は期待できる。
SCENE166(saitani)