飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

堕落論

2023年08月26日 07時11分27秒 | 人生論
もうなんにもしたくないときは、何にもしないことを己に許すのが大事です。
無理をしないということです。
休むということです。
実はそんな時はもうお気に入りの音楽も役に立ちません。
明るい友達も有害でさえある。
それでも頑張りたい自分は、それでも頑張りたくない本当の自分に、ちゃんと殺してもらいましょう。
たっぷり眠って、起きて、眠って、を繰り返して、なんかちょっと生きる気が湧いてきたら、部屋に落ちた下着を一枚拾うところから始めたらよろしい。
伸びた前髪を自分で切ったりして、大失敗したりすればよいのです。
大事なのは、ちゃんと底を打つこと。
その底までちゃんと落ちきって、それから1ミリ、ふっと浮き上がることです。


たった三秒で終わった出来事でも、
それがもし永遠に記憶に残るほどのものなら、
それは永遠よりも長い


弱点な、突っついてもいいけど、突き刺してはだめなのです。
美点は、触れてもいいけど「こうあれ」と呪いをかけてはだめなのです。


歳をとるとできなくなる三つのこと

歳を取ると、長編小説が読めなくなる。
多忙だからではありません。
小説よりも現実の方が不条理且つ理不尽で面白いからです。
なにより小さい文字が追えない。
同じ理由で参考書も読めない。
早いうちに読めるだけ読んが方がよいのはこおの理由からです。

歳を取ると、バッドエンドの映画を見られなくなる。
現実が余りにもバッドな展開なので、娯楽の最語彙つい、一筋の希望や幸福があるのを願ってしまうからです。
だから早いうちにハードでコアなものは消化できるだけ消化しておいた方がよろしい。

歳を取ると、旅行に行けなくなる。
足腰が弱くなる。
なにより、めんどうくさくなる。
そのめんどうくささを正当化してしまう。
だから早いうちにど派手な旅には何度もいったほうがいい。
「めんどうくさいものほど面白い」
「面白いものはめんどうくさい」と言い聞かせて。

saitani