飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

年明けの学級ゲーム1

2022年12月31日 17時44分29秒 | 学級経営
大晦日、年が明けるとすぐに学校が始まる。
この長期休暇に関する慌ただしさは、年々加速度的ひどくなっている。
学校教育の基本は、余裕をもって子どもたちに接するということ。
この部分が疎かになり、頭でっかちな教育ばかりが先行する。
思い切って、もっと長期休業をながくしたり、4月の始業式を少なくとも1週間の準備期間を設けたりするくらいの余裕がないとミスが多くなり、子どもたちを迎える準備もそこそこに授業がはじまってしまう。
経験のある教師ならある程度見通しをもって準備できるだろうが、初任者はどうするのだろうか。
こんな無理な話はない。
そこのところきちんと改革していかないと心を痛めて、6000人近い教員がお休みをとらなければならないことになっていくのである。
もう少し現場の実態を把握して何が大切かを考えて改善策を打っていく必要がある。

冬休み明け、子どもたちは新年を迎え心機一転頑張ろうという気持ちで学校にやってくる。
そこで楽しい授業をすることも大切だ。
定番で盛り上がるのはゲーム。
単純な学習もゲーム形式にすると異常にもりあがったりする。
手段は姑息だが。

冬休み明けの授業はクイズで楽しく。
「お正月○☓クイズ」
①お正月は祝日である。 ○元日は国民の祝日
②お年玉はもともとお餅だった。 ○お年玉は「御年魂(おとしだま)」が語源、お餅は魂の象徴だったそう。お正月行事で供えた鏡餅をお下がりとして子どもたちに食べさせ、それを御歳魂と呼んでいた。
③ポチ袋のポチは犬からきている。 ☓これポッチ→「少ないですが」という謙虚さ 
④おせち料理の始まりは平安時代だ。☓弥生時代’(諸説あり)
⑤書き初めは1月2日にするのがよい。 ○1月2日にすると書道が上達すると言われている
⑥初夢とは1月1日〜1月2日にみる夢である。 ○
⑦鏡餅の上にのっているのはみかんである。  ☓だいだい
⑧お年玉を入れる袋はポチ袋と呼ばれる。 ○
⑨おせち料理などを食べるときに使う箸は両端が使える。  ○祝い箸は両端が細く作られています。 片方は、人が食べるために使い、もう一方は神様が食べるために両方使えるように考えられ、この考えを「神人共食(しんじんきょうしょく)」といいます。
⑩1月1日に一斉に年齢が上がるというきまりがあった。 ○

saitani


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成長する条件

2022年12月30日 07時59分19秒 | 教育論
日本体育大学柔道部女子監督 小嶋新太氏の言葉

これまで多くの選手の指導に携わってきましたが、努力のできる天才ということに加えて、一流選手は皆、素直です。
そして感謝の心をもって人に接しています。
試合で優勝したあとも自ら進んで挨拶まわりをするなど、周囲に支えられていることを肌で感じている。
そういう選手が伸びると思います。


柔道女子52kg級金メダリスト 安倍詩氏の言葉

思い通りにならないからといって心を痛めてはならない。
思い通りになったからといって有頂天になってもいけない。
平安無事が続いてもそれを頼りにしてはならないし、最初に困難にぶつかっても挫けてはならない。

頂点を極めた人物は同一の心境に到達する。
これは真理なのかもしれない。

saitani

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短時間漢字ゲーム

2022年12月29日 16時44分43秒 | 国語科
短時間でできる漢字ゲーム。
こういったレパートリーをたくさんもっていることも教師にとっては大切な技量の一つだ。
ちょっとした工夫で学習も楽しくなる。
ゲーム的な要素をいれるとだいたい子どもたちは盛り上がる。

1 漢字ビンゴ
・ノートに5×5のマスを書く
・これまでにならった漢字でマスを埋める
・「木偏の漢字」など指定してもよし
・教示がランダムで漢字を言う
・子供に順番に言わせてもよい

2 漢字当て字作文
・テーマを与える「昨日のできごと」
・テーマに沿った作文をできるだけ漢字のみで書かせる
・「3分」など時間を指定する
・時間が来たら友達と読み合う

3 漢字画数リレー
・じゃんけんで順番を決める
・1番が一画の漢字、次がニ画の漢字、次が三画の漢字…という順番に画数を増やして漢字を書いていく
・時間が来たときに紙が回って来ている人がアウト
・または何画目まで書けたかを競わせてもおもしろい

4 部首リレー
・クラスを列ごとのチームに分ける
・黒板をチーム数で分ける
・列ごとに部首を決める
・決められた部首の漢字を黒板に列先頭の子供から書いていく
・同じ列の前の子が座ったら次が黒板に向かい、その部首の漢字を書く
・時間内に何個かけるか

5 生き物漢字クイズ
・生き物の漢字を示す
・どう読むかを予想させる
・フラッシュカードで毎時間やってもよい
例:海豚 いるか
  海月 くらげ
  百足 むかで
  蝸牛 かたつむり
  栗鼠 りす

saitani

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ある校長先生の話

2022年12月28日 08時43分48秒 | 教育論
その校長先生は次のようにいって話を始めました。

子供を悪くする3つの方法を紹介します。

1つ目の方法は、子供の前で、近所の人にあいさつをしないという方法です。
近所の人だけでなく、知っている人にもあいさつをしないようにするのです。
そうすれば、子供は間違いなく、陰気で礼儀知らずな人間に近づいていきます。

2つ目の方法は、家の中で手伝いをさせないという方法です。
家のみんなが働いているのに、遊んでいても平気でいられるようにするのです。
そうすれば、学校でもそうしますから、そのうちに、多くの友達から信用を失って、最後には一人ぼっちなってしまいます。

3つ目の方法は、子供の頭を悪くさせる方法です。
それは、子供の前で、友達の悪口や近所の人の悪口や先生の悪口をいうことです。
この方法が、効果的である理由は、ともてはっきりしていています。
お父さんやお母さんが悪く言っている人の話は、どんなに素晴らしい話でも、その子の心には響かないのです。

これは、パラドックス的な表現で真理をついている。
要するに、誰にでも明るくあいさつ・掃除が好き・人の悪口を言わない。
これが幸せな入り口であることを言っているのである。

saitani

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教育哲学を磨く

2022年12月27日 09時09分37秒 | 教師論
自分自身の教育哲学を磨いていく時に大切な3点。

1 教育する上で自分が何を大切にしているか明確にする。
2 大切にしていることをどのように具体化しているかを検討する。
3 一流の仕事をしている人の哲学を学び、自分の教育哲学を磨くヒントにする。

1について。
まず自分が教育する上で何を大切にしているかを明確にすることが第一歩である。
思いやりのあることを育てたい、努力することを育てたい、学ぶ面白さを実感させたいなど。
これまで漠然としていたことを明確にするだけで意識は違ってくる。

2について。
考えていることを具体化すること、これは何において大切なことだ。
思いやりを育てたいのであれば、日頃お自分の言動、学級内の組織やシステム、そういったものがすべて思いやりを育てることに矛盾していないか。
また、授業の進め方や子供たちの反応等、日々の教育的行為を疎かにしていないか。

3について。
一流の仕事をしているひとは共通点がある。
それはみんな明確な哲学をもっているとうこと。
だから学級担任である教師は、教育哲学をもたなけばならない。
教育哲学をもつということは軸がぶれないということ。
軸がブレなければ、子どもたちも学級の中で安心して生活ができる。

saitani


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褒め方

2022年12月26日 08時52分17秒 | 教育論
褒めることはとても有効な教育方法である。
しかし、なんでもかんでも闇雲に褒めればいいというものではない。
褒めるという行為は、強化刺激である。
褒められた行為がそのまま強化されいく。

強化刺激としてほめるときに重要な点が何点かある。

1 即時性
ワーキングメモリがー少ない子にとって昔のことを褒められても覚えていないことも多い。
また、人間は行為をしたあとすぐに褒められる方が嬉しいものだ。
後で褒めようと思っても、本人が覚えていないこともある。
その場その場、その瞬間に褒めることが大切だ。
何を褒められたのかが分かりやすい。
褒めるときは素早く、強い刺激で行う。
それいいね!と明確に褒めるのである。

2 明示性
すごい、偉い、素晴らしいとよく褒める。
これだと何を褒められているのかが曖昧だ。
丁寧に書けていて素晴らしい。
今のやりかたがとてもいい。
大きな声で発表できたことが偉い。
などと具体的場面がイメージできるように褒める。
ほめ言葉が宙にうくような時がある。
これは、この明示性が乏しいことにより起こる現象だ。

子どもたちは、自分のことを分かってくれている大人を信頼する。
従って、メッセージ性のあるほめ言葉を使う方がよい。

1 期待をこめて褒める。
○○さんならできると思っていたよ。
期待すると言う行為は、信頼関係を構築する上で、一番大切な気持ちである。

2 過去と比べて褒める
○○君は、掃除の仕方が格段によくなったね。
継続して本人を見ていたことのアピールになると同時に、気にもかけていてくれることが相手に伝わる。

3 信じていたよと伝える
君ならできると信じていたよと伝える。
ストレートに褒めることも必要だ。

saitani

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微細運動の苦手な子

2022年12月25日 09時08分17秒 | 教育論
ひもを結んだり、箸を使ったり、ビーズを紐に通したりする活動、学校では意外に多くある。
この細かな運動のことを微細運動という。
一般的には、手先が器用とか不器用と言われる様子である。
このことは学習内容の習得や様々な集中力に大きな影響を与えている。
漢字がますからはみ出たり、はさみがうまく使えないこともこの微細運動に関することと関係していることも多い。

しかし、通常は練習することや慣れによって克服していくことが多いいのだが、極度に不器用でなかなか改善が見られないこともある。
この場合は、発達性協調運動障害も考えられる。
この子は、自分の不器用さに嫌気がさして、練習にも積極的に取り組むことはしない。
そのことにより微細運動の稚拙さが助長される結果となる。

価値観が多様化して、靴紐が結べなければマジックテープを使えばいいし、箸がつかえなければ、フォークやスプーンを使えば問題ないと考えることもある。
しかし、その活動自体は課題がクリアされても、微細運動に関する大脳の皮質下機能の成熟と関係するため、苦手意識を軽減した方が今後のその子の成長にはよいと考えることが多い。

指先が上手に使えることは、知的レベルが関係していると言われている。

1 体幹が安定し、良い姿勢が保てる。
2 肩を自由に動かしても、体幹を微調整して安定性が保てる。
3 肘の曲げ伸ばしと回内(親指側に手首を回す)・回外(小指側に手首を回す)運動が、行いたい動作のときに、連動してできる。
4 手首の曲げ伸ばしや、手を小指側、親指側へ傾けたりする運動が、行いたい動作のときに連動してできる。
5 四指の曲げ伸ばし、及び開閉運動ができ、それぞれの指を分離して動かせる。
6 親指の曲げ伸ばし、付け根部分の回旋運動が四指と連動してできる。

手を使う動作は、筋肉や関節の微調整で協調して動き、子どもの発達過程で成功や失敗を繰り返して習得する。

学習に困難さがあったり、物事の迅速さに課題があったりする子は一度この微細運動に着目してみるのも解決の糸口になるかもしれない。

saitani

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ねらいを重視した道徳授業

2022年12月24日 09時21分55秒 | 道徳科
よく道徳の授業を参観したあと、授業者に質問をする。
「今日の授業で子供達に気づかせたかった価値は何?」
「その価値を先生はどんなふうに捉えて授業したの?」
終末の段階で子どもたちどのような感想をもてばねらいが達成されたいえるのか。
また、どのようなねらいの設定ができていれば授業は効果的になるのか。

大まかだがこのような構成で考えてみる。

1 その教材ならではのねらいを設定する。
2 終末で子どもたちからどのような思いや考えが出ればよいかを書き出す。
3 その思いや考えを引き出すために必要な発問を考える。

終末の子どもたちの感想も次のように分類することができる。

1 価値判断 
 自分も力の弱い人にいじわるしたり、やり返したりするのではなく、自分より強い人に立ち向かっていきたいと思った。
2 人間理解
 自分は今まで、力が下の人にはいろいろ注意できたけど、上の人にはあまり言えませんでした。そういう人にもきちんと言えるようにんなりたいです。
3 他者理解
 子どもたちにからかわれていた弱い人間かと思ったけれど、それは弱い人間に対する優しさをもっていたからで、おかしいと思うことは相手がだれであれ、向かっていける人が強い人間だと思った。

saitani

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ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにいく

2022年12月22日 08時34分33秒 | 国語科
短歌は主に6年生をとりあげることが多い。
自分たちで作ったりもする。
石川啄木の有名な詩を授業にかける。

まず、「ふるさとの…」の短歌を一行で黒板に書く。
そして、子どもたちに読めない漢字、難しい言葉はありますかと問う。
訛、停車場、そ、聴 などが出されると思われる。
これをタブレットで調べさせたり、解説を加えたりして理解させる。
ここでひとつ押さえて置く方が今後の展開が面白くなるなるのは、聞くと聴くの違いである。
子どもたちには、漢字の成り立ちを意識させて、聞くは単純にきくことを意味しているが、聴くの方には耳と十の目と心が加わっている。
それだ慎重に目と心をもって相手のいっていることを意識している。
あと、一般的に「聞く」は、「物音を聞く」「話し声が聞こえる」のように、音や声などを自然に耳に入ってくることで、聴くは、「音楽を聴く」「講義を聴く」「国民の声を聴く」のように、積極的に耳を傾けることを表すことを伝える。

「5回、好きなリズムで読みなさい」と指示する。
どこで区切るかを意識させるためである。
短歌の知識がある子は、五七五七七の原則に従って読む。
その知識がない子は、意味の区切りを意識して読むだろう。

各自の読み方を確定させてから、教師が範読する。
五七五七七のリズムを意識して読む。
読み方の間違いはないが、リズムを意識した読み方が基本であることこを押さえておく。

次の、「本当はこう書かれています」と言って、三行に書き改める。
板書をしたものを各自ノートに視写させる。

ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにいく 
        石川啄木

短歌のこと、作者のこと、三行書きのことを説明して、読解に入る。

「作者は、今どこに住んでますか。」と問う。
意見がまとまらない子が多い場合には選択肢を提示する。
①都会 ②ふるさと ③外国

③は少ないと予想されるが、①と②は同数くらいになるだろう。
ここで各自の立場を明確にして、そう考えた根拠をノートに書かせる。
その上で少数派から立場と根拠を言わせる。
そのあと交互に討論をさせる。
途中で立場の変更は積極的に認めるが、きちんと全体の前で表明させる。

①都会派
・ふるさとをなつかしんでいるのだから、ふるさとにはいない。
・大学生になったり、大人になるとしごとだったりして、都会ではたらくことが多いから都会だと思う。
・訛がなつかしいといっているのだから、いつも訛がきけるふるだとだったらこんなことは言わない。
・停車場は都会にあるイメージだから、都会である。
・ふるさとだったらわざわざ、停車場に行ったりしない。
・停車場にはいろんな人が集まるから訛がきける。
・ふるさとにいるなら、別の土地から来て、停車場に聴きにゆくのはなく「来た」となるはずだ。
・人ごみは都会だから。

②ふるさと派
・作者はふるさとに帰ってきたばかりで、停車場とは少し離れたところいて、ふるさとの停車場に訛を聴きに行こうとしている。
・都会に停車場では、訛が聞けるとは限らない。
・田舎でも、停車場には人がたくさんいる。

次の念のために次のように問う。
「停車場は、ふるさとにある停車場ですか、都会にある停車場ですか?」
ここでも、簡単に立場と根拠を言わせる。

最後に次のように問う。
「作者は、この短歌をつくったとき、幸せでしか、それとも不幸でしたか。」
ここも、ノートに立場と理由を書かせる。
ここは討論をせずに、意見発表で良いだろう。

幸せ派
・訛をきけて幸せだと思う。
・幸せだけどさらにその気持ちを高めるために、訛を聴きに行ってるから。

不幸派
・辛いことや嫌なことがあると楽しかったことを思い出すから。
・辛いことがあるから、やさしくいつも慰めてくれるふるさとを懐かしんでいるから。
・訛をきくだけでほっとするから、不幸である。
・都会にいながらわざわざ訛を聴きに行こうなんて、相当大きな悩みを抱えているように思う。
・ふるさとのことを思い出すのはだいだい辛いときだから。

これは、不幸派が多いと予想できる。

最後に授業の感想を書いて終える。

saitani




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ゆずり葉

2022年12月21日 09時39分52秒 | 国語科
年末である。
年が明けて新しい年がくれば、子どもたちとの別れの時がせまる。
学校の3月は寂しさがあふれている。
学級担任だった頃、いつも抱いていた感情である。

その別れにあたってよく子どもたちに贈っていた詩がある。
次のような詩だ。

ゆずり葉 河井酔茗

子どもたちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入れ代わってふるい葉が落ちてしまうのです。

こんな厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずってー。

子どもたちよ
お前たちは何を欲しがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽の廻るかぎり
ゆずられるものは絶えません。

輝ける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読み切れないほどの書物も
みんなお前たちの手に受け取るのです。
幸福なる子どもたちよ
お前たちの手はまだ小さいけれどー。

世のお父さん、お母さんたちは
何一つもってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを
一生懸命に造っています。

今、お前たちは気が付かないけれd
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。

そしたら子どもたちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見る時がくるでしょう。

大人たち培ってきた知識や知恵はすべて子どもたちに受け継がれていく。
その継続性においては命の永遠性も感じることができる。
子どもたちもやがて、大人になったときに、自分たちがそうしてもらったように、自分たちが育んできたものを次の世代に引き継いでいく役目を負うようになる。

出会いは偶然であっても、別れは必然である。
その必然性の中で子どもたちに何を伝えていくか。
それも教育の中にある重要な役割であると思う。

saitani

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