飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

独創力を育てるには

2022年01月23日 10時13分47秒 | 教育論
糸川英夫氏はいう。
人間は自由に何でもさせれば独創力が伸びるのか。
これを糸川氏は否定する。
一見すると、自由にしたいことをさせればその子の独創力は伸びていくように思える。
もしそうだとしたら「何でも好きにやって独創力がつくのならチンパンジーには、皆独創力がある」とも言う。

では、独創力を育てるのに必要な要素は何か。
第一に、一度決心したことは石にしがみついてでもやり遂げるという強い意志。
何でも自由にやるなんて生ぬるいことを言っていては、寝食を忘れて努力するなんてことはしないだろう。
第二に、過去にどんな人がいて、何をやったかを徹底的に学習しないと駄目。
メンターやロールモデルを持つということだ。
これは相反することのように思うかもしれないが、先人に学んだり、基礎基本を徹底的にマスターした先に独創性を生まれることを言っている。
第三に、少し意外だが、自分が何か独創力のあるすごいことをしたと思っていても、世の中が認めなければそのままうもれてしまう。
世に認められるためには、他の人とのネットワークをしっかり築いてよい関係を日頃から作っておくことが大事。
自分勝手であってリ、独りよがりの人間を誰も認めないし、助けようとは思わない。

saitani

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武士道は言い換えて、実業道とする

2022年01月23日 08時48分57秒 | 仕事術
渋沢栄一の言葉。
「日本人は、あくまでヤマト魂の生まれ変わりである武士道で世に立っていかなければならない。」
一般的に封建時代において、武士道と経済活動とは、お互いに相容れないように考えられてきた。
現在もそういった価値観が多い。
しかし、その多くは衰退の一途をたどり、やがては事業に失敗する。
どんな事業主であっても誠意は忘れてはないないし、人の道にはずれるようなことがあればやがては顧客から見放される。

では、その武士道とは何か。

1 正義…皆が認めた正しさ
2 廉直…心がまっすぐできれいなこと
3 義侠…弱きを助ける心意気
4 敢為…困難に負けない意思
5 礼譲…礼儀と譲り合い

この武士道は、日本の代表的な長所である。
この武士道が幕末、日本を救い、明治維新を支えた。
しかし、明治になってからはこの考えは商工業者の間では軽んじられ、2つの価値観は相反するものとして捨て去られた。
その点を渋沢は嘆き、重要視する必要があると説いている。
孔子の言葉にこんなものがる。
「人間であるからには、誰でも富や地位のある生活を手に入れたいと思う。
 だが、まっとうな生き方をして手に入れたものでないなら、しがみつくべきではない。
 逆に貧賤な生活は誰しも嫌うものだ。
 だが、まっとうな生き方をして落ち込んだものでないなら、無理に這い上がろうとしてはならない。」

賢者は、貧賤な境遇にいても、自分の道を曲げない。

saitani

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論語に学ぶ

2022年01月17日 16時16分32秒 | 人生論
最近、心荒む事件が多い。
若くして目標を見失い、絶望する若者も多い。
なぜ、そんなことを考えるのか。
周りの大人が、もう少し生きることの意味や、本当に大切なものは何なのかを教える環境が必要だと思う。
「人間にとって本当に大切なっ子と、それは、何になるかではなくどう生きるかです。
 人に知られようとする前に、自分の人格を高めることを人生の目的とすべき。」

医者になる、政治家なる、教師になる、弁護士になる等、夢や希望を持つことはいいことだ。
しかし、それは手段であって目的ではない。
目標であって目的ではない。
どんな職業に着こうとも忘れてならないことがある。
それは、その仕事を通じて世のため、人のためになる仕事をするということである。
医者になったからと言って、人の役に立てるわけではない。
精進努力して、技術を身につけ人格を磨いて初めて人の役に立てる医者となる。
たとえ医者になれなくても、人の役に立てる方法は無限にある。
そのことをきちんと意識する必要がある。

「道に志し、徳に據り、仁に依李、芸に遊ぶ」
道に志し、徳を高め、仁にとどまり、時に遊ぶ。

あたたかく正義感の強い教育を今一度考えるべきだと思う。

Saitani

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伊豆半島サイクルラリー

2022年01月17日 15時47分57秒 | 趣味
先週の土曜日から、伊豆半島サイクルラリーというイベントがはじまった。
これは、ツールドジャパンというアプリをつかい、指定されたポイントを回るイベントである。
時間も日にちもあ制限がないのでお試しチャレンジしやすい。

コースも北条コースと源氏コースがあり、各距離も40km、90kmと選択できるので取り組みやすい。
今回は先輩と北条コースを走った。
先週末に開館した「鎌倉殿の13人」の大河ドラマ館をスタートして、ゴールは道の駅にあるメリダXベース。
40km弱のコースなので、ノンストップなら2時間かからずに完走できる。

北条氏ゆかりの北条邸跡、北条寺、蛭ヶ小島などをめぐる。
改めて、伊豆は自然やグルメに並んで、歴史的遺産にも恵まれた土地であると実感する。
北条氏も源頼朝が伊豆に流されなければ、地方の小さな一豪族で終えたかも知れないが、頼朝に味方することにより、歴史に名を残す一族となった。
歴史とは不思議なものだ。

Saitani

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仕事の哲学

2022年01月17日 15時32分16秒 | 仕事術
一流と言われる人物は、例外なく自分自身の揺るぎない哲学を持っている。
仕事をするときに臨機応変に変化する必要がある場面もあるが、それは揺るぎない哲学に基づいた判断となる。
基本的なコンセプトが定まっていない集団は分裂するし、仲間もついてこない。

「7000人の子の命を救った心臓外科医が教える仕事の流儀」より。
手術の成功率98.7%の驚異的数字を誇る高橋幸宏医師。
その仕事の哲学。

1 仕事の要は何かをまず理解する。
2 事前の戦略にこだわりすぎない
3 自分が楽になる「間」を作る
4 手術全体の流れを通して見る
5 事前情報は自分で現場に行く
6 ブレない心を作る
7 「仕事は愉しく」という覚悟で臨む
8 場数をこなす

この言葉を聞くと教師としての数々の場面が思い浮かんでくる。
具体的にどんな場面でどんな態度、努力をしていくかということ。

例えば、「今日の授業のポイントを一言で言うと」「子供の反応に応じて柔軟に変化させる」「常に余白を持って幅のある対応をする」「マクロ的視野とミクロ的視野で授業を分析する」「研究授業100回」等。

プロという立場は職業は違えど、本質は何ら変わりない。

Saitani


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人間の本性

2022年01月12日 11時05分15秒 | 人生論
人間の本性は様々なところに表れるという。
窮地に立たされたり、追い込まれたりしたときにはもちろんあからさまになるが、何気ないそぶりにも表れる。

寂しさは 金遣いにあらわれる
本性は 別れ際にあらわれる
我慢は 怒りにあらわれる
無知は 傲慢さにあらわれる
決断は 未来にあらわれる
性格は 顔にあらわれる
生活は 体型にあらわれる
本音は 仕草にあらわれる

saitani

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人生航路の贈物

2022年01月12日 08時20分37秒 | 人生論
「青春」の詩でよく知られているサミュエル・ウルマン。
そのサミュエル・ウルマンの詩に「人生航路の贈物」というのがある。
私も最近まで勉強不足で知らなかったが、とても意味の深い詩である。
年だけはとったが、まだまだこの詩のあるように境地にはなかなか立てない。

しかし、最後の連にある部分には非常に共感することがある。
「人生のどんなところでも 気をつけて耕せば 豊かな収穫をもたらすものが 手の届く範囲にたくさんある」
人生ので起こるすべてのことは。自分を磨く砥石であると言っている人もいる。
もっと簡単に言えば、事実は変わらなくても、その事実をどう捉えるかはその本人の心がすべてを決めると言うことでもある。

人生航路の贈物  サミュエル・ウルマン

私はいばらのない道を求めない
悲しみが消えようとも求めない
日のあたる毎日も求めない
夏も海も求めない

輝く陽光と
永遠の昼のみでは
大地の緑は
しばみ衰える

涙の水がなければ
歳月を通じて
心の奥底では
希望のつばみを閉じる

人生のどんなところでも
気をつけて耕せば
豊かな収穫をもたらすものが
手の届く範囲にたくさんある

saitani


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令和4年 2022年新年

2022年01月05日 10時56分54秒 | 人生論
新年を迎え令和4年となった。
初詣を終え、今年も無事過ごせるように祈った。
三が日を過ぎ、仕事も再開され、いつもの日常が戻りつつある。
しかし、新型コロナの不安は続き、オミクロン株の感染も広がりつつあり、第6波を懸念する声も大きくなってきている。
今は比較的落ち着いているものの、再び感染者が増えてくれば生活の制限も加わるだろう。

新年を迎えて思うことは日々の日常をこれからも大切にしていきたいということだ。

禅宗の言葉に「一日是好日」というのがある。
これは、日々のこと、自分ができることを一生懸命やっていればそれでいい。
人ができないこととか、特別なことをやるのではなく、自分ができる範囲で毎日コツコツとやるということである。

また、「無事是貴人」という言葉もある。
今日一日を生きられたことが幸せで貴いという意味。
幸せというと、財をなすとか仕事で成功するとか、多くのことを求めがちだが、「無事」こそが幸せなのだということを忘れないようにしたい。
当たり前に感謝する日々でありたい。

saitani

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