飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

バスケットボール考察

2005年07月03日 21時42分55秒 | バスケットボール
県大会予選リーグが終了した。
我がチームは、県大会に出場したものの1勝1敗で来週行われる決勝トーナメントへは進めなかった。
今回創部以来4年目にして県大会へ出場できたことは素晴らしいことだった。
多くのチーム、とくにレベルアップが難しい地区において県大会までこまを進めることはとても珍しいことといってもいい。
ここまで出来た要因は何かと考えてみる。
まずあげられることは子どもたちの頑張りである。
十分な指導がされていない状態でも、懸命にプレーした。
ゲームメイキングおいても、的確な見通しがなくても自分たちのバスケットをすることにより克服してきた。
対戦相手の運や体格的に恵まれていたことも要因の一つである。

さらにあらためてこの大会を通して感じた課題を考えてみる。
まず、身長差に頼ったチーム作りでは県大会では勝てないということ。
実際、中心プレイヤー一人に頼ったゲームをしてきたため、平均身長でおとるとリバウンドがとれずに、とくにオフェンスリバウンドをひろわれ点数を離される。
ガード、フォワードの攻撃、守備力が劣るとその弱点はさらに大きな点差となって表れる。
極論すれば、これまでの勝因はリバウンド支配率でうわまわっていたことである。
だから、前回の試合のように身長差で負けるととたんにゲームにならなくなるのである。

当面の課題は、ディフェンスの強化とファンダメンタルな練習の徹底である。
センターを中心とするポストプレーもきちんと教える必要がある。
面の取り方、ボールのもらい方(直角・出戻り・出し抜き・裏つき・たて足・切り返し・ドリブルでの抜き方・コンビネーションショット)など。
ガード、フォワードはなんと言ってもボールミートがまったく出来ていない。
これでは1対1で勝てるわけがない。

ボールミートは、バスケットボールにおいて最も基本的な動きの一つである。
しかし、これまで必要性を強く感じていながら練習に取り入れるように言わなかった自分に責任がある。
インターハイに出場した監督も、「ボールミートができれば県大会まではいける。」と断言していた。
重要でありながら、多くのプレイヤーにきちんと理解されていないプレイである。

基本的な考え方は、ボールを受けたときにそれぞれの状況で最も良いスタンスを取ること。
そのために、ボールを受ける前に回りをしっかり見て、ボールを受けるときの状況を確認し、ボールを受けてからの状況を予測することが大切となる。
多くの選手は、ボールをもらってから次に何をするかを考える。
これではフロアーバランスを考えにいれたプレーはできない。
ルックアップと同時にルックアラウンドが大切な要素である。
優秀な選手は、ボールをもらう以前から次のプレーをイメージしている。
速攻の際にも、ボールをもらったときに自分のドリブルコースが見え、どの場面でシュートを打つのか、それともパスをするのかを具体的にイメージしている。

セット・オフェンスであれば、ボールを受けたときにシュートを狙うのか、ドライブ・インを狙うのか、自分より良い状態のプレイヤーにパスするのかをボール受ける前の状況確認から決めて、ボールを受けてすぐに次の動作に移れるようにする。

ミートも、迎えるミート、ひくミート、正面のミートとより実践的に考えて練習する必要がある。
とにかく監督、コーチの指導力が選手のレベルアップ、チームの成長をすべて決めると言っていい。
それはスポーツも教育も同じである。

SCENE53(saitani)


コメント
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