1993年9月7日の実践
国語の学習として、「またとない天敵」を勉強している。
まず、一度私が読み、読めない漢字にはふりがなをふらせた。
そして、意味調べをした。
いよいよ本文である。
形式段落ごとに番号をつけさせた。
全部で8段落になる。
形式段落に番号をつけるときにも、時間を意識してやっていく。
余計なことに時間をかける必要はない。
赤ペン(目立つように)をもたせ、私が形式段落の最初の部分だけを読みながら番号をふらせる。
例えば、次のように。
「ヒキガエルは、体の色や形が気味悪く、まる1。」
これを8段落まで続けるのである。
全員が私の速さについてこられた。
次に問いの文、問題提示文についてきいた。
「問題提示文とはどんな文のことを言いますか。」
1学期の復習である。
意味が分かった子が3名だった。
その子に発表させた。
「問題をなげかけている文です。
また、何かを読者にきいていう文です。」
そこで次のように言った。
「話題を投げかけている段落は、どこの段落ですか。」
問題提示文を探すのである。
時間は3分程度で全員がみつけた。
29名の子が第2段落と答えた。
どうやって見つけたのか、その理由を聞くと三つの理由があった。
①第2段落の末尾が「~であろうか。」と尋ねる形になり、疑問の助詞かがあるから。 23名
②「いったいどのようにして……」と尋ねているから。 5名
③「だが」という接続詞はその後ろに尋ねることがくることが多いから。 1名
しかし、この③に対しては反論が出された。
「だが」という接続詞は、前のことと反対のことをいうものであって、疑問の内容が来るとは限らないというものだ。
問題提示文の私的理由については、疑問の文型に着目した子が圧倒的に多かった。
次に、この投げかけられた問題に対する答えを示している段落を探した。
「問題に答えている形式段落は何番ですか?」
時間を5分ほど与えた。
子どもたちが考えた形式段落は4通り。
①4段落 1人
②5段落 24人
③6段落 1人いたがすぐに④の考えへと変更した。
④5,6段落 4人
4段落が答えだと考えた子の理由は、「……やっとそのなぞが解けた と書かれているから、答えが書かれているはずだ。」というのである。
これに対しては、「なぞが解けた と書いてあるものの、その答え、すなわち、なぞの答えは次の段落に書かれている。」と反論が出た。
この意見によって①の立場の子は、②へと移った。
次に、④の立場を検討した。
4人の子たちを立たせて理由を言ってもらった。
①「6段落の文に注目してみると、 ところが、いったん舌のとどくきょりに入ったとたん、すばやく動く虫でも一発でしとめてしまう と書かれて いる。
これも、退治の仕方を述べた文であるので、問題に答えている段落である。」
②6段落の書き出しの部分には、「さらに研究を進めると……。」と書かれている。
これは前の5段落に対し、引き続き同じ内容を述べているので5,6段落が答えだ。
ここでさらに一度除かれたはずの6段落の考え方が復活し、「退治の仕方が書かれているのは6段落だけだ。」と主張する子が出てきた。
子どもたちの考えはどんどん広がっていく。
その考えをうまくまとめていかないと討論のただの言いっぱなしになってしまう。
続く
saitani
国語の学習として、「またとない天敵」を勉強している。
まず、一度私が読み、読めない漢字にはふりがなをふらせた。
そして、意味調べをした。
いよいよ本文である。
形式段落ごとに番号をつけさせた。
全部で8段落になる。
形式段落に番号をつけるときにも、時間を意識してやっていく。
余計なことに時間をかける必要はない。
赤ペン(目立つように)をもたせ、私が形式段落の最初の部分だけを読みながら番号をふらせる。
例えば、次のように。
「ヒキガエルは、体の色や形が気味悪く、まる1。」
これを8段落まで続けるのである。
全員が私の速さについてこられた。
次に問いの文、問題提示文についてきいた。
「問題提示文とはどんな文のことを言いますか。」
1学期の復習である。
意味が分かった子が3名だった。
その子に発表させた。
「問題をなげかけている文です。
また、何かを読者にきいていう文です。」
そこで次のように言った。
「話題を投げかけている段落は、どこの段落ですか。」
問題提示文を探すのである。
時間は3分程度で全員がみつけた。
29名の子が第2段落と答えた。
どうやって見つけたのか、その理由を聞くと三つの理由があった。
①第2段落の末尾が「~であろうか。」と尋ねる形になり、疑問の助詞かがあるから。 23名
②「いったいどのようにして……」と尋ねているから。 5名
③「だが」という接続詞はその後ろに尋ねることがくることが多いから。 1名
しかし、この③に対しては反論が出された。
「だが」という接続詞は、前のことと反対のことをいうものであって、疑問の内容が来るとは限らないというものだ。
問題提示文の私的理由については、疑問の文型に着目した子が圧倒的に多かった。
次に、この投げかけられた問題に対する答えを示している段落を探した。
「問題に答えている形式段落は何番ですか?」
時間を5分ほど与えた。
子どもたちが考えた形式段落は4通り。
①4段落 1人
②5段落 24人
③6段落 1人いたがすぐに④の考えへと変更した。
④5,6段落 4人
4段落が答えだと考えた子の理由は、「……やっとそのなぞが解けた と書かれているから、答えが書かれているはずだ。」というのである。
これに対しては、「なぞが解けた と書いてあるものの、その答え、すなわち、なぞの答えは次の段落に書かれている。」と反論が出た。
この意見によって①の立場の子は、②へと移った。
次に、④の立場を検討した。
4人の子たちを立たせて理由を言ってもらった。
①「6段落の文に注目してみると、 ところが、いったん舌のとどくきょりに入ったとたん、すばやく動く虫でも一発でしとめてしまう と書かれて いる。
これも、退治の仕方を述べた文であるので、問題に答えている段落である。」
②6段落の書き出しの部分には、「さらに研究を進めると……。」と書かれている。
これは前の5段落に対し、引き続き同じ内容を述べているので5,6段落が答えだ。
ここでさらに一度除かれたはずの6段落の考え方が復活し、「退治の仕方が書かれているのは6段落だけだ。」と主張する子が出てきた。
子どもたちの考えはどんどん広がっていく。
その考えをうまくまとめていかないと討論のただの言いっぱなしになってしまう。
続く
saitani