飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

集中力テスト

2023年10月31日 05時45分37秒 | 教育論
子どもたちの様子みていて教師は次のようによく言う。
「この子は集中力がある」
「だんだん集中力が切れてきた」
何ももって集中力のあるなし、集中しているかどうかを判断しているのだろうか。
こんなテストがある。

「今から集中力のテストを行います。
 時間は2分間です。
 テストなので、しゃべってはいけません。
 2分間は提出できません。
 できた人は時間まで静かに待ちます。」
と言って、テストを配る。
「2分間です。はじめ!」

テストには次のような問題が書かれている。

① まず1〜20までの問題をすべて読みましょう。
② 3の倍数の問題番号を、◯で囲みなさい。
③ 次の正方形を、すべて塗りつぶしなさい。  □  □  □
④ このプリントの右上のすみに、☆を1つ書きなさい。
⑤ 好きな動物の名前をひとつ書きなさい。
⑥ 誕生日は、何月何日ですか。
⑦ このプリントをうらがえして、好きな大きさの円をひとつ書きなさい。
⑧ ここまでできたら、右手を小さく上げなさい。
⑨ 今の担任の先生の名字を書きなさい。
⑩ 次の図形に、筆記具の先で穴をあけなさい。  ♢
⑪ 問題⑦の円の内側にもうひとつ円をかいて、◎にしなさい。
⑫ 1〜10まで漢字で書きなさい。
⑬ 昨日の夕食を書きなさい。
⑭ 今、使っている筆記具を書きなさい。
⑮ ここの教室に、時計(タイマーを含む)はいくつありますか。
⑯ 今の総理大臣は誰ですか。名字を答えなさい。
⑰ 「一生懸命」の読み方を書きなさい。
⑱ 1〜17の問題の中に「い」の字はいくつありましたか。
⑲ 今日は、何曜日ですか。
⑳ ②〜⑲まではやってはいけません。氏名だけプリントの右下に書いきなさい。

多くの子供たちは、問題①の指示を無視して、②番以降をやろうとする。
集中している子は、⑳の問題の指示に従い、名前だけを書いて終わる。

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やさしさの本質

2023年10月30日 11時56分27秒 | 人生論
人って、「してほしいこと」を
してくれる人のやさしさには気付きやすいのに、
「しないでもらいたいこと」を
しないでいてくれる人のやさしさには
なかなか気づけなかったり
するんですよね

何かのときに裏切らないでいてくれるとか、
酷いことを言わない、
しないでいてくれるとか……
いざというときの
そんなやさしさ、超大事。


他人の悪口を言ってみても
自分が優れていることにはならない


言ってはいけないことを
最も言いたいときに
言わないのが
大人というもの


思った通りにはならないが
やった通りにはなる



研究協議の視点

2023年10月29日 12時05分10秒 | 授業論
研究授業が行われると事後研究という時間が必ずもたれる。
昔だと、司会者と授業者が前に座り、まず、授業者の反省の弁が述べられる。
ここで反省点ならまだいいのだが、うまくいかなかったことの言い訳に終始する場合もある。
しかも、「今日は子どもたちも緊張していて……」などという教師もいるが、この発言は問題外だ。
授業は結果は、すべての責任は授業者が負うのである。
その覚悟なしに授業を行うことはあり得ない。

授業者が反省は述べた後は参観者が思い思いに意見を言う。
研究授業なのだから、当然良い点悪い点がある。
にも関わらず、褒めることに終始することが多い。
褒めることもいいことだが、どうでもいいことを褒める人がいる。
要するに子どもの事実に基づかない抽象論だけを言う。
「子どもたちが生き生きと活動していた」
「子どもたちの表情がやさしい」
沿う感じたのだから感想としてはいいが、研究であるという視点が欠けている。
人の授業を批評するということは、自分の教師としての力量を見られているという厳しさがない。
ありきたりの表面的なことしか見えない教師は、物事を表面的にしかみることができない力量であることを自ら宣言しているのと同じである。
だから、その教師がどう授業をみているのかを私は注意深くみていくことになる。

「主体的対話的で深い学び」がメインとなっている現在、授業をこの観点からみたときに具体的にどこを見ていけばいいのか。

主体的な学び

学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性をとし関連付けながら、見通しをもって粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているか。
①興味や関心を高められているか
②粘り強く取り組んでいるか
③見通しをもって取り組んでいるか
④振り返って次につなげているか
⑤自分と結びつけられているか

対話的な学び

子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手がかりに考えることを通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているか。
①互いの考えを比較しているか
②多様な情報を収集しているか
③思考を表現に置き換えているか
④多様な手段で説明しているか
⑤先哲の考えを手がかりとしているか
⑥ともに考え創り上げているか
⑦協働して課題解決に向かっているか

深い学び
習得・活用・探求という学びの過程の中で、各教科の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見出して解決策を考えたり、思いや考えをもとに創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。
①思考して問い続けいるか
②知識・技能を習得しているか
③知識。技能を活用しているか
④自分の思いや考えを結びつけているか
⑤知識や技能を概念化しているか
⑥自分の考えを形成しているか
⑦新たなものを創り上げているか

このような視点を参観者全員が明確に持ち、具体的な子どもたちの事実と照らし合わせて目標が達成できていたかを検討するのが研究協議会の視点である。

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振り返りのレシピ

2023年10月28日 17時35分43秒 | 授業論
授業の終わりの振り返りを書かせる教師は多い。
グループ学習や話し合い活動のあとはほぼ毎回、振り返りを一人ひとりに書かせる。
「振り返りを書きなさい」ち指示はするが、どういった観点て書くのかをきちんと伝えている教師は少ない。
例えば次のような観点が考えられる。

1 自分に成長について
・今まで分からなかったことや不十分な理解だったことがわかったこと
・できなかったことができるようになったこと

2 活動の感想
・感じたこと
・考えたこと
・共感したこと

3 単元の感想
・気づいたこと
・意味づけたこと

4 学習への意欲
・分からなかったこと
・調べたくなったこと

5 意思表明
・自分がしたいこと
・自分が変えたいこと

これらのことが書かれていれば、網羅的ではあるが、観点を意識した振り返りとなる。
逆に、子どもたちが書いた内容を観点であてはめると、どの視点が抜けているかがわかる。

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逡巡の罪

2023年10月27日 17時38分46秒 | 教育論
教育の世界ではやって失敗した罪よりもやらなかった罪、すなわち逡巡の罪の方が多いと感じる。
小学校は失敗が許される場である。
とくに教室は間違いをする場でもある。
この数々の失敗の上に成長が訪れ、人間関係も深まっていく。
ただし、人の心を傷つけるような行為や命を粗末にするような行為は絶対に許されない。
それは、間違いだから許されるとか間違いだったということは理由にならない。

何か立候補する、人のために勇気をだす、こういったことはどんどんすべきだ。
自分の能力を決めてしまうことなく、可能性に挑戦するのである。

逡巡という言葉、あまり聞き慣れない言葉だ。
意味は、尻込みすること、決断をぐずぐずすること、ためらうことというような意味だ。
誰でも何かを決断するときに多少は時間がかけて悩む。
しかし、この逡巡は深く考えすぎてぐずぐずしている様子を表している。
逡巡の罪とは、思い切って失敗するよりも、後になってやっておけばよかったと後悔する方が罪が思いということを示唆する言葉。
要するに、しなかった後悔よりも、してしまった後悔の方がまだましで、前者の方が問題だと言っている。

語源は、明治の文豪夏目漱石の道草に次のような文章がある。

彼の頭が彼に適当な解決を与えるまで彼は逡巡しなければならなかった。

ストレートではない、かなり複雑な言い回しがいかにも葛藤している様子を表現している。
これからの時代は、変化が激しく不透明な時代だと言われている。
変化だけでなく、そのスピードも年々加速度的にあがている。
そのような不確定要素の多い時代を生き抜くためには、失敗を恐れていては進歩はない。
チャレンジこそ、自己変革の方法であることは間違いない。

最近の子供達は失敗を極端に恐れる。
自分だって、失敗することは怖い。
できれはコンフォートゾーンで安定した毎日を送りたいと思う。
しかし、そんな生きかたが悔いなき人生につながっているのだろうか。

子どもたちと会話をしていると、自分のできることはアピールして自慢してくる。
「ぼくはこんなに物事を知っている」「ぼくは空手をならっていて、黒帯をもらった」「塾のテストはいつも100点だ」
こんな自慢を聞きもしないのに、話しかけてくる。
しかし、学級のリーダーになろうとはしない。
授業中に難しい問題にチャレンジしない。
自信のないことには関心がないふりをする。
要するに失敗して傷つくになれていないのである。
世の中に出れば否定され、叱られることばかりだ。
正当な叱責はまだいい、いわれのない叱責や納得のいかないことでも叱られる。
そんな世の中の荒波を彼らは生きていけるのだろうかと時々心配になる。

自分の成長の好機を自ら逃している。
もちろん無鉄砲で乱暴なことはよくないが、いい意味での身の程知らずは必要だ。
高校のときに担任から言われた言葉を思い出す。
「挑戦することはいいことだが、自分の力を過信するな」
要するには身の程を知れということを言いたかったのだと思う。
しかし、その言葉に従っていたら、今の自分はないと言える。

小学校の子供達は失敗が許される。
その繰り返しにより、経験という大きな宝物を手に入れることができる。
経験を通して学んだことは、これからの人生の中で不確実性の時代を生きていく上で道標となる。

saitani



人生の方程式

2023年10月26日 04時45分03秒 | 人生論
人生の方程式

人って、
「シクシク」って泣きますよね。
「ハハハ」って笑いますよね。

「シクシク」4×9=36
「ハハハ」8×8=64
答えを足すと100になります。

人生を100とすると
悲しいことは36、
嬉しいことは64で倍近くある。

どんな号泣(5×9=45)しても半分以下、人生泣き笑いで100。


本当の友達が分かる名言

何かがおかしくなりはじめた時に指摘してくれる人間を人生で一人でも見つけられればとても幸運だ

誰の友にもなろうとする人間は、誰の友人でもない

見えないところで、私のことを良く言っている人は私の友人である

我々は、その長所よりも欠点によって友を知るのだ

しばらくは二人で黙っているといい。
その沈黙に耐えられる関係かどうか

多くの人々が人生に現れたり消えたりしていくけれど、真の友だちだけが心に足跡を残していくものです

友人の信頼の度合いは
人の死や緊急事態、
困難の状況の時にわかる 

誰が思い浮かびましたか?



死ぬ前に気づけ

自分を愛してくれる人は「本当に大事な存在」

「正義」は人の数だけあるどんな人の中にも存在する
だから、無理に好かれるな

「良い行い」も「悪い行い」も
必ず自分に返ってくる


自分のために
叱ってくれる人は
めったにいない

涙を流したと言うことは
それだけ「真剣」に
立ち向かったという
「貴重な証拠」

何でも気をつかわず
「素」を出せる
「友達」がいるのは
本当に幸せなこと


人生は
「思った通り」ではなく
「行動した通り」になる


人を信じるときは
「言葉」だけでなく
「行動」を見て決めるべき


出逢いから
縁は始まり
自分自身の行動から
物語は始まる
気遣いから
信頼が始まり
思いやりの心から
絆が始まる
絆が深まると
恩情・愛情が芽生えてくる


長く生きていることは
無駄ではなかったと
しみじみ思う年になった
見えなかったものや
聞こえなかったものが
見えだし聞こえだしたのも
ありがたい喜びの1つだが
一番大きな喜びは
色々の悲しみを
知ったことだった


「ちゃんとしなさい」
と言われて育つので

ちゃんとしなきゃと思うけど

人生で大切なことは
ちゃんとすることよりも

人は誰だって
弱い存在という認識と

他人にできて
自分にできないことが
あっても大丈夫という前提と

幸せが目標ではなく
どんな状況でも幸せを感じられる
心を育むことだからね


誰に好かれようと嫌われようと、そんなの関係ない。
あなたの幸せは、人に好かれたり嫌われたりすることで決まるのはなく、あなたがあなたのことを好きになれるかどうかで決まる。アドラー


人が自分のために使ってくれた時間は
その人の命であることを忘れていけない


心の動いた思い出には利子がつくらしい

幸せな思い出は深みが増していき
哀しい思い出は懐かしく思える日が来る
忘れたいくらいの悲しい経験が
忘れたくないくらいの喜びに繋がることがある
いま起きていることもそんな風に振り返れる日がやってくるから
息抜いて息抜いていこう


saitani


独生独死独去独来

2023年10月25日 12時40分22秒 | 人生論
「独生独死独去独来(どくしょうどくし どっこどくらい)」。
意味は次のようになっている。

人はひとりで生まれ、ひとりで死ぬ。
この世に来たのがひとりなら、去るのもひとり。
だれも、その一生を代わることはできない。

「一も随(したが)う者無し」
あの世にいくときは、どんな仲のよい妻(夫)も、友も追随してはくれない。
一人もしたがってくれる者はいない。

後悔しない生き方とはなんだろう。
自分も高校進学、大学進学、就職活動、人生の節目節目で迷い、悩んだ。
進路に関して大きな後悔がないのはその時々に、自分で選択してからだと思う。
岐路に立って、自分の思うようになったことはほとんど無いけれど、これでよかったと今思えるのは、その結果だと思う。

自分の足で、自分で歩いていくしかないのだとしみじみ感じる。
人生というものはただ1人の旅である。
生まれてくるときも一人なら、死ぬときも一人、誰もついてきてはくれない。
それなのに、人に「どうすればいいのか」と聞いて、決めていいのだろうか。

親や先生に言われようが、尊敬する人に言われようが最後に決めたのは自分なのだという覚悟をもつことこそ意味がある。
人生は一人旅という言葉を忘れずにいたい。

saitani



若き教師への助言

2023年10月24日 12時46分06秒 | 教師論
27歳の若さで都道府県の優秀教員になった先生の言葉

1 努力よりも夢中 夢中よりも習慣
これは教員だけの話ではありません。
物事で成功する人は習慣を作ります。
逆に成功しないと人は習慣を作ることを嫌います。
強いチームはきつい練習も習慣化され、よいクラスにもよい習慣が、よい教師もよい習慣を作っています。
人生を変える手段で一番手っ取り早く賢い方法が、良い習慣を作ること。
今辞めたいことを洗い出し、今新たに習慣にすべきことを明確にするといいと思います。

2 つるみの法則
自分よりはるかに高みにいる人と付き合うことです。
これは本当に大切。
下を見て、安心せず、世界は広く、上には上がいます。
どこまでも成長するために、尊敬できない人と過ごす時間を捨て、あなたが本当に会うべき人、話すべき人、学ぶべき人との時間を持つべきです。
一流のパワーを感じると「自分も頑張ろう」と思えます。
例えば、あなたがスポーツを本気やりたいとき、地区1回戦負けのチームに行くのか、全国常連のチームに行くのかによって、未来は大きく変わります。
一流になるには、ポジティブでいる。
一流になるには、人生を楽しむ。
一流になるには、責任感が必要。
一流になるには、サービス精神が必要。
いつもいる箱の中にずっといてもあなたの成長は限られています。
コンフォートゾーンを抜け出し、居心地の悪い場所にこそ成長のヒントがあります。

3 振り切る勇気
得意なことだけに、思い切って集中してみてください。
得意なことで結果を出せば、必要な他の技術は後から自然と身についてきます。
好きで得意なこと以外は、走りながら身につけていけばいいのです。
そう考えれば、全てが揃う努力をして走り出すよりも、はるかに遠くへみなさんを連れて行ってくれるはずです。

4 気楽に考える力
教師って、しんどいことも多いですよね。
何をしたって反対してくる人もいる……。
何が正解なのか、ますますわからなくなることも。
結局、どんなことにも、良い面と悪い面があります。
完全に良いということはなく、完全に悪いということもありません。
要は、「どう考えるか?」という己の問題が一番大きいのです。
「これ、すごく良い」と思っても、「待てよ、ここの面は悪いな」となり、「これは最悪だ!」と思っても、「待て、こう考えるとここは良いな」となるもの。
結果的に、それが良いか悪いかなど、時間が経たないとわからないことです。
瞬間の善し悪しだけで判断しぎると、見えなくなることもあります。
何事も、常に良い面と悪い面がある。
だから、「ただそれだけのこと」だと思えば、気楽に考えられます。
「気楽に考えること」がとても大事だと思っています。

saitani


  

3年生 道徳科「うまくなりたいけれど」

2023年10月23日 08時32分17秒 | 道徳科
3年生 道徳科 「うまくなりたいけれど」  

1 ゆきさんは書写の授業がいやでした。それが、後半でどのように変わりました。
・ 「まだ、お手本のようには書けないけれど、いやな気持ちにはなりませんでした。」というように変わった。
・ 前向きな気持ちになっている。
・ やる気を出している。

2 ゆきさんの気持ちを前向きに変えたのは、誰ですか。
・先生

3 先生のどんな言葉がゆきさんの気持ちを変えたのですか。
・①ゆきさん、ていねいにしっかり書けていますね
・②そう。どこがうまくいかないの。少しこつあるから、言うとおりにしてごらんなさい。
・③いいえ、先生になってから、習字を教えるためにたくさん練習したのよ。小学校のときは、習字が苦手で、どうしてもちゃんと書けなくて、だいきらいな時間だったわ。
・④書き方の本を読んで、どうしたらうまく書けるか考えたり、お手本を見たりして練習したのよ。
・⑤いいえ、いやになったことも、やめようと思ったこともあったわよ。
・⑥みんなのお手本なる字で書きたいって、思っていたから。

4 この先生の言葉の中で1番影響を強く受けた言葉はどれだと思いますか。
※どの言葉を選ぶかは個人の価値観が影響してくるので、なぜ、その言葉に1番影響を受けたのかを理由を言わせる。

5 この中の③と⑥は、先生のどんな思いが込められた言葉だと思いますか。
・字がうまくなりたいのは先生として子どもたちに習字を教えられるようになるため。
・子どもたちの手本となるような字を書きたい。

6 だれのために先生は、習字の練習を頑張ったのですか。
 
7 どんなところがゆきさんは先生の言葉に共鳴したのですか。
・最初は下手だったという事実
・善いところを褒めてくれるやさしさ
・あきらめそうにもなったという弱い面もあった
・続けて練習していけば先生のように上手になれるという期待

8 苦手なことを克服したり、頑張ったりするときに大切なことは何だと思いますか。
・諦めない心
・そのことをどう使うかという明確な目的
・どのように努力していくかと具体性

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3年生 道徳科「同じなかまだから」

2023年10月22日 08時28分03秒 | 道徳科
3年生 道徳科 「同じなかまだから」  

1 通読する。
・登場人物の言動に気をつけて聞く。

2 設定を確認する。
① 登場人物  とも子(中心人物)
      ひろし(台風の目の同じグループ)
      光夫(指のけが)
② 場所    二組の教室 運動場
③ 時期    運動会が近づいた台風の目練習

3 運動会の台風の目で勝ちたいと思うことは悪いことですか?
 ・悪いことではない。
 ・誰でも思うこと

4 運動会で勝つことが悪くないのなら、光夫君が休んでほしいと思うことは悪いことではないと思いますが、どうですか。
 【悪い】
 ・誰かをなかまはずれにして勝っても意味はない。
 ・なかまはずれはよくない。
 ・仲間はずれにして勝っても全員喜べない。

5 運動会で台風の目に取り組む目的は何ですか。
・クラス全員が協力することの大切さを学ぶこと。
・練習を繰り返して、体力をつけること。
・力を合わせれば願いは叶うことを経験すること。
・1つの目標に向かって努力することによって学級全体が成長すること。
・練習への取り組みを通してひとりひとりが成長すること。

6 運動会で台風の目で優勝することにどんな意味があるのですか。
・嬉しい気持ちになる。
・喜びをわかちあえる。

7 優勝しなければ、5で答えた目的は達成できないのですか。
・できる……結果ではなく経過で学ぶから
・できない……勝ったという経験がなければ努力は報われたと思えないから
       負けると悔しくて、学んだことなど飛んでしまう

8 負けたとしても目的は達成できるのなら、勝つことでなく何が自分たちを成長させてくれるのですか。
・努力すること
・メンバー全員が参加すること
・力をあわせて練習すること
・困難があっても諦めずに、話し合いをして頑張ること

9 説明
 目標と目的と言う言葉を皆さんは知っていますか。
 目標とは、目的を実現するためにめざすはっきりとした方法のことを指しています。
つまり、漠然とした夢やビジョンという曖昧なカタチになっている目的を実現するために、具体的に何をすればいいのかを明確にした達成するべき手立てが目標です。
今回のお話では、台風の目で優勝するが目標です。
富士登山に例えると、富士山頂に到達すること。
これが目標になります。
 
目的とは、最終的に実現する物事であり、目指すべきゴールを指しています。
「的」という漢字が使われているように、最終的に到達したいと考える終点が目的です。
台風の目で優勝してクラスがどうなりたいか、1人1人がどんな風になっていたいかということが目的です。
登山に例えるなら目指しているのは山頂になるため、登山の目標は山頂に到達することになります。
山頂に到達して、どんなことを経験したいか、どんな気持ちを味わいたいかが目的です。
例えば、素晴らしい朝日をみたい、やり遂げた満足感を味わいたいなどです。
ブルドーザーで富士山頂に達したとして、朝日をみても同じ感動は味わえませんね。

目標に集中することは大切ですが、いつも、その目標を通して自分はどうなりたいのかということをかんがえないと間違った考え方や間違った方法を選んでしまうことになると思います。

saitani