飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

4年生 道徳科 「かわいそうなぞう」

2025年03月07日 05時57分55秒 | 道徳科
4年生道徳「かわいそうなぞう」の実践案。
この主題は「生命尊重」である。
この『生命の尊さ』をとおして、自分の命だけでなく、身近な人や自然の命の尊さについて深く考える機会にしたい。

1 教材について
・D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
・「生命の尊さ」
・3・4年の目標・・・・生命の尊さを知り、生命あるものを大切にすること。
・4年生「かわいそうなぞう」(日本文教出版)

2 あらすじ
戦時中のある動物園の話。
戦争でオリが壊れたら、恐ろしい動物たちが逃げ出してしまうので、ライオン、とら、ひょう、熊など次々に毒を飲まされて飼育員によって殺される。
かしこいぞうは、毒を混ぜても食べなかった。
えさをやらずにいると、ジョンは17日目に死んだ。
トンキーとワンリーも同じようにえさを与えられなかった。
ある日、オリにやってきた飼育員さんに向かって、前足をあげてバンザイをして立ち上がる。
芸をすれば、昔のようにえさがもらえると思ったのだ。
飼育員さんは思わずえさと水をオリに投げ入れた。
しかし、トンキーとワンリーは死んでしまう。
空を飛ぶ爆弾を積んだ飛行機に向かって、飼育員さんたちは、
「戦争をやめてくれえ」と叫ぶ。

2 展開
(1)動物園の象の画像を提示する。
①発問 この写真は上野動物園の象の写真です。
    この写真を見て感じたことを発表します。
    ・元気そう
    ・嬉しそう
    ・周りで見ている人も楽しそう

②発問 この象舎の隣にこんな石碑があります。
    この石碑はなんの石碑だと思いますか。
    ・動物よ安らかにと書いてある
    ・千羽鶴がかざってある
    ・千羽鶴があるということは何か願い事をあるのでは
    ・動物のお墓かもしれない
    ・リボンがある

③指示 「かわいそうなぞう」のお話を読みます。
    時代はみんなや先生が生まれるずっと前のお話です。
    日本は外国と戦争をしていました。
    その戦争が激しくなってきたときのさっきみた上野動物園での象と飼育員さんのお話です。
    どんなことがおこっているか、注意して聞きましょう。

    ※教師が読み聞かせをする。

④発問 登場人物は誰ですか。
    ・トンキー
    ・ワンリー
    ・ジョン
    ・飼育員さん

⑤発問 時代はいつですか。
    ・戦争中

⑥発問 場所はどこですか。
    ・上野動物園の象舎

⑦発問 戦争が激しくなり、日本にもたくさん爆弾が落ちるようになりました。
    そんな中、日本政府からどんな命令がでましたか。
    ・爆弾が落ちておりが壊れると猛獣が逃げ出し危険だから、毒を食べさせて殺すように。

⑧発問 この政府の命令は正しいと思いますか、それとも間違っていると思いますか。
    ◯正しい
    ・動物の命よりも人間の命が優先だから
    ・動物が逃げ出したら人間が襲われて危険だから
    ・動物はまた平和になれば飼えるから

    ◯間違っている
    ・命に優先順位はない
    ・どの命も大切
    ・動物に襲われて死ぬ人よりも空襲で死ぬ人の方がはるかに多い
    ・動物を殺す前に戦争をやめるべき
    ・飼育員さんがかわいがっている象は殺せない

⑨発問 では、質問を変えます。
    あなたが飼育員さんだった象を殺しますか。
    ◯殺す
    ・政府の命令だから
    ・人間の命が大切
    ・命令にそむいたら飼育員さんがバツをうける
    ・時代だからしかたない
    ・危険性のもんだいだけでなく、食料の問題もある
    ・動物が逃げて人が死んでもいいのか

    ◯殺さない
    ・象を殺すなんてかわいそう
    ・人間の都合で命をそまつにしない
    ・そもそも戦争をはじめたのは人間で象ではない
    ・象に責任はない
    ・第3の道を探す

⑩発問 象と人間の命どちらが大切ですか。
    ◯人間
    ◯同じ
    ◯象 ※いないと予想される。

⑪結果的に、ぞうよりも人の命を優先したわけです。
 この判断は、正しいと思いますか?
 〇正しい 
  ・戦争中なら仕方ない
 〇間違い
  ・象につみはない
  ・逃げ出しても人間がなんとかなる

⑫命を大切に出来る世の中にするために自分たちができること何ですか。
 ・身近な生物を大切にする
 ・むやみに生き物を殺さない
 ・食事をするときにも感謝する

saitani

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4年生 道徳科「よわむし太郎」

2025年02月26日 05時35分40秒 | 道徳科
1 通読する。
・太郎がどんな人物かを考えながら聞きます。

2 設定を確認する。
(1)時代 江戸時代?
(2)場所 ・ある村
      ・森の小屋
      ・森の大きな池
(3)・太郎
   ・子どもたち
   ・との様

3 展開
①どんなできごとが起こっていますか。(挿絵をもとに)
 ・子どもたちにいたずらされる太郎。
 ・白い大きな鳥を大切にする子どもたちと太郎。
 ・鳥を守ろうとする太郎。
 ・子どもたちと仲良くなりよわむしと言われなくなった太郎。

②太郎はなぜ鳥たちを守ろうとしたのですか。
 ・鳥が殺されてしまうのはかわいそうだから。
 ・ふだん世話をしている鳥たちがかわいいから。
 ・子どもたちも鳥の世話をしていて、子どもたちが悲しむと思ったから。

③今、自分たちが世話をしている鳥たちがかわいそうだという意見がありましたが、もし、ふつうの野鳥をとの様が狩ろうとしていても太郎は命をかけて守ることをしたと思いますか。
 〇思う。 ・命は大切だから。
      ・残酷なことはよくないから。
      ・鳥たちは悪いことをしていないから。

 ✕思わない。 ・自分たちのかわいがっている鳥には特に愛情はないから。
       ・昔の人は狩りをして生活していた。
       ・もし鳥を全部とってはいけないとなると自分たちも困るから。

④との様が鳥を狩ることは悪いことですか。
 悪い  ・命があるから
 悪くない ・生活の一部だから

⑤子どもたちはなぜ「よわむし太郎」をふつうの「太郎」にかえたのですか。
 ・自分たちが世話をしている鳥を命をかけて守ってくれたから。
 ・命をかけて正しいと思うことをやりとげたから。
 ・勇気をだしてとの様をとめたから。
 ・いやなことをされても仕返ししない太郎が毅然たる態度をみせたから。
 ・子どもたちが自分たちのことを太郎が真剣に考えていることがわかったから。

⑥太郎から学ぶ、本当の強さとはなんですか。
 ・弱い者を守ることが強さにつながる。
 ・仲間の気持ちを大切にする気持ち。
 ・相手によって自分の主張をかえないこと。

★授業メモ
①主題名に「正しいと思ったことは自信をもって」を書かれているが、この題材の中にある正しさトは何か。
 太郎が行おうとした正しさ、すなわちとの様の言うことを聞かずに狩りをやめさせること。
 この行為に、正しさはあるのか。
 生き物を殺生することが全部いけない、だから、鳥を殺すことは悪であり、それをとめることに正義はあるという考え。
 たとえ、それがの様であっても。

②しかし、太郎がなぜ鳥を殺すことをとめたのか。
 それはこの鳥が子どもたちや自分がかわいがっている鳥だからであり、もし、通常の野生の鳥であれば命までかけて太郎はとめたかどうか疑問が残る。
 このあたりも子どもたちに聞いてみたい。
 太郎は一般的な正義ではなく、かわいがっている鳥と子どもたちのために止めたのであり、正義のために止めたわけではない。

saitani


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4年生 道徳科 「まっ、いいか」でいいのかな 実践案

2025年02月10日 08時36分13秒 | 道徳科
4年生 道徳科 「まっ,いいか」でいいのかな 実践案

1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること 「規則の尊重」
〇3・4年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
〇4年生「まっ,いいか」でいいのかな(日本文教出版)

2 設定
(1)場面
①公園でのボール遊び……気をつけていれば、いいのかな。
②図書館での小さな会話……小さい声ならいいのかな。
③山の上の広場でのゴミの山……みんなもやっているなら、いいのかな

3 展開
①設定を確認する。
・三つの場面が書かれている。
・各場面で困ることが起きそうな気がする。
・何か迷惑をかけている感じは今はしない。

②各場面にはルールが書かれています。
 どんなルールですか。
 ・公園……ボール遊びは禁止です
 ・図書館……しずかにしましょう
 ・山の上の広場……ゴミはもちかえりましょう

③これらのルールを登場人物は守っていますか。
 ・守っていない。

④確かに守っていませんね。
 では、なぜルールがあるのに守れないと思いますか。

 ・自分たちくらいボール遊びをしてもいいだろうと思っているから。
 ・ボール遊びをしても、人にけがをさせなければいいと思っている。
 ・小さな声なら人に迷惑をかけていないからいいと思っている。
 ・静かにするとはまったくしゃべらないことではないと考えているから。
 ・みんなも捨てているから、一人くらい捨ててもいいと思っている。
 ・捨てても誰かが片付けると思っているから。
 ・ゴミ箱がないからしかたないと考えているから。

⑤これらの理由は納得できますか。
 できる人は〇、できない人は✕と書きます。
 また、その理由も書きましょう。
 ・〇 自分も同じように考えてしまうから。
    いけないと思ってもやってしまうのが人間だから。

 ・✕ ルールを破ることはよくないから。
    人に迷惑をかけている、迷惑をかける可能性があるから。
    その行為をしたらどういうふうに人に迷惑をかけるのかを考えていない。
    みんなのやっているからという理由はよくない。そんなことをしたらルールを破る人が次から次へと出てくる。
    ゴミは持ち帰りが常識だから。

⑥ルールを守らせるために強い罰(罰金とか)を与えたらどうかという考えに賛成ですか、反対ですか。
 ・〇 罰金を科せばやめると思う。
    お金を払うのはいやだからやめると思うから。
  
 ・✕ 罰金でなくなるなら、交通違反もなくなる。
    罰金でルールを守るなら、世の中から犯罪はなくなる。
    罰で守らせようという考えではどんどん罰が重くなっていく。
    その罰金で何かみんなの役に立つことをすればいいから。
 

⑦なぜここに出ているようなルールが必要なのですか。
 ・人に迷惑をかけるから。
 ・他人にけがをさせる可能性があるから。
 ・気持ちよくみんなが使うことができないから。
 ・自分が出したごみにより、山がきたなくなるのはいけないことだから。

⑧ルールを守るにはどんな考え方や気持ちが大切だと考えますか。
 ・自分の行為が人に迷惑をかけていないかの振り返りの気持ち。
 ・こうしたらこうなるという想像力。
 ・判断の基準を人がどうのではなくて、自分自身が善悪の判断をする気持ち。
 ・周りの人がやっても、自分一人でも正義を通すつよい心。
 ・ルールを守る心が大切。
 ・自分勝手な判断をしない冷静な気持ち。

⑨いま出された考え方の中で一番自分が大切で、これからも大切にしていきたいものを選んで、その理由もノートに書きましょう。


saitani
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6年生 道徳科「自分を守る力って?」

2025年01月30日 05時27分46秒 | 道徳科
6年「自分を守る力って?」【節度、節制】学習指導案

1 教材について
①A 主として自分自身に関すること「節度、節制」
②5・6年の目標・・・・安全に気を付けることや、生活習慣の大切さについて理解し、自分の生活を見直し、節度を守り節制に心掛けること。
③6年生「自分を守る力って?」(日本文教出版)
2 あらすじ
 ヒデキはお母さんにおつかいを頼まれましたが、トシオに誘われてサッカーをした。
 その後、スーパーに行こうとしたら中学生が、「財布を落として困っているんだ。君、お金を持っているんだよね。貸してくれないかな。」と言われた。
 ヒデキは困るy。
また、他にも似たような場面。
①真っ暗な道を急いで帰っていたら自転車にぶつかりそうになった。
②知らないお兄さんから、「かわいいから写真を撮っていいかな?」と言われた。
 連れて行かれるわけではないので、「いいよ。」と返事をした。
③知らないお姉さんに道を聞かれた。道だけ教えたが、「わからなくなったときのために、携帯の番号を教えて。」と言われたので、番号を教えた。
④おじさんの家で、お酒に酔ったおじさんが、「飲んでみるか。」と勧めてきた。タバコはだめだけどお酒は少しぐらい大丈夫かなと思った。

2 展開

(1)発問 いろいろなトラブルの場面がでてきます。
      なぜ、そのどんなトラブルがおきているのか考えながら聞きます。

(2)通読する。

(3)発問 前文をあわせて5つの場面があります。
      それぞれどんなトラブルがあるのかを考えます。
      この文の第は「自分を守る力って」です。
      各場面では「自分の何を守る」必要があると思いますか。
 ※自分のお金を守る
 ①自分の命を守る
 ②自分の個人情報を守る
  自分の命を守る
 ③自分の個人情報を守る
 ④自分の健康を守る
  自分を犯罪から守る

(4)発問 生活していたり、世の中には例えば今考えたような危険が身近にあります。
      でもこれらの危険から自分を守るために様々なルールや決まりがあります。
      みなさんの命や個人情報、健康を守るために具体的にどんなルールがありますか。
      ・法律…一旦停止のある場所ではとまる
      ・学校のルール…帰宅時間は守る
              学校には関係ないものをもってこない
      ・家庭のルール…ゲームができる時間を決める
              「いかのおすし」のきまり
      ・社会のきまり…未成年は飲酒してはいけない

(5)発問 みなさんを守るためにいろんなルールや決まりがあります。
      このルールさえあれば、みんなは守られると思いますか。
      守れると思う人は◯、守れないと思う人は✗とノートに書きます。
      ※守れないという立場が多数。

(6)発問 では、きまりやルールのほかにどんなことが必要だと思いますか。
      ・ルールを取り締まる人。例えば警察官とか。
      ・きちんとルールを守っているか監視する人。
      ・スクールガードの人たち。
      ・学校の先生の活動
      ・保護者の見回り

(7)発問 これらのことは皆さんを守るためには必要なことですが、すべて共通して、「自分以外の人に守ってもらう」という考え方です。
      これよりも大事なことがありますが、わかりますか?
      ・自分の安全や命は自分で守るという気持ち。

(8)発問 では各場面で、どんな「自分を守る力」があれば自分を守れると考えますか。
      各場面ごとに、ノートに「◯◯する力」と書きます。
      ※やるべきことはきちんとする力
       勇気をもって断る力
      ①暗くなる前に家に帰るという規則を守る力
      ②知らない人に不用意に自分の情報を教えてはいけないと判断する力
      ③道を教えて親切にしたが、番号を教えることも親切の一環だと思い、番号を教えたことが危険なことの入り口だと判断する力
      ④タバコはだめだけど、お酒はいい、と自分で勝手に理由をつけて、自分の都合のよい考え方を改める力

(9)発問 どの場面も、「これくらい大丈夫」「少しくらいなら」「大きなことにはならない」といった気の緩みからトラブルはおきます。
      では、どんなときに決まりやルールを守ろうとする心が緩みやすいと思いますか。
      ・自分の行動や考え方をきちんと落ちつてい理解していない時
      ・悪い友達や自分が犯罪に巻き込まれるような環境にいるとき
      ・悪い友達とつきあっているとき
      ・いつも落ち着いて判断してない時
      ・正しいことを教えてくれる人は間違いを正してくれる友達と付き合っていない時
      ・自分の目標や信念を明確にもっていないとき
      ・困った時に相談できる人が近くにいないとき

(10)発問 これらの考え方で一番大事にしたいという考えを選んで、その理由も書きましょう。
      ・困ったときに相談できる人が近くにいないとき。
       自分はこれからもいいことを教えてくれたり、間違ったことをきちんといってくれる友達を大切にしていきたいと思います。

saitani

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6年生 道徳科「消えた本」

2025年01月25日 05時25分52秒 | 道徳科
6年生 道徳科「消えた本」

1 設定
(1)主題名
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
5・6年の目標・・・・法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り、自他の権利を大切にし、義務を果たすこと。2

(2)題材 6年生「消えた本」

(3)場面
  ①あずさは、図書館のHPから読みたい本を予約した。
  ②人気の本だったので、5人待ちで1か月経って、やっと本を借りることができた。
  ③夢中になって最後まで読んだが、借りたことを忘れがちになってきた。
  ④「そろそろ返さないといけないけど、図書館には本がたくさんあるし大丈夫だよね。」とあずさは考える。
  ⑤その時、お母さんが市の広報誌を見せてくれた。
   『市では図書館全体で約2万冊、約2561万円分の未返却本の返還請求権を放棄した』と書いてあった。
  ⑥意味を聞くと、「返してくださいというのをやめた」ということだった。
  ⑦市の図書館の本は、みんなの税金で買われている。
  ⑧あずさは、2万冊も消えた本の事実について考える。
   これが続いたらどうなるのだろうと考え、大急ぎで本を返しに行った。


2 展開
①通読する・
 ・主人公のあずささんが出てきます。
  あずささんが考えていることを想像しながらお話を聞きます。

②登場人物を確認する。
 ・あずさ
 ・お母さん

③場面 ※前記の①~⑧を確認する。

④図書館で問題が起こっていますがどんな問題ですか。
 1つは、あずさは夢中になって最後まで読んだが、借りたことを忘れがちになってきた。
  「そろそろ返さないといけないけど、図書館には本がたくさんあるし大丈夫だよね。」とあずさが考えて本を返すことを遅らせていること。

 2つめは、 『市では図書館全体で約2万冊、約2561万円分の未返却本の返還請求権を放棄した』という事実。

 3つめは、市の図書館の本は、みんなの税金で買われていることから税金の無駄遣いになってしまうこと

⑤約2万冊の本が返ってきませんでした。
 では、どんな気持ちが理由でこんな問題が起きてしまうのでしょうか。
 ・自分一人くらい大丈夫だろう。
 ・1日くらい遅れても許してもらえる。
 ・遅れても困る人はいない。
 ・本の値段なんて高くても2000円くらいだから、大したことない。
 ・何万冊もある本の一冊なんてだれも気がつかない。
 ・本を借りるのは権利なんだから遅れてもかまわない。
 ・返さなければただでこの本が手に入る。都合がよい。
 ・たとえ叱られても、図書館ならそんなにきつくは叱られない。
 ・「忘れていた」と言えば許してもらえる。

⑥(前の発問に対する子供たちの考え)こんなふうに考える人が一人、二人ならいいかもしれませんが、これが2万人いたらどうなりますか。
 ・図書館の本がどんどんなくなってしまう。
 ・返さない人が多く、それをまねてさらに返さなくなる人がいる。
 ・他のルールも守られなくなり、社会が荒れていく。
 ・信用できない人が2万人いるなんて、そんな地域にすみたくなくなる。

⑦世の中には権利と義務という言葉があります。
 このお話だと、権利とは「市民なら本をかりられる」というものです。
 では、義務はどんな事柄になりますか。
 ・借りた本は期日までに返す。

⑧本を借りられるという権利と本を期日までに必ず返すという義務、どちらを優先すべきですか。
 ・権利派
  権利なんだから優先されるのは当然である。
  義務をはたさなければ権利を行為できないという考え方はおかしい。

 ・義務派
  まず義務を果たす意識がないと世の中がどんどん悪くなっていく。
  必ず返すという前提があって図書館はなりたっている。
  前提はなんのかを考えれば義務が先行するのは当然。

⑨本を返さなかった2万人もの人たちに足りなかった心や考え方は何だったと思いますか。
 ・公徳心
 ・公共心
 ・人のものを大切にする心
 ・みんなの物を大切にする気持ち。
 ・自分勝手をすると人の迷惑になるという気持ち。
 ・権利を行使するなら義務を果たすべきだという考え。
 
⑩本を返さなかった人たちはもちろん悪いと思います。
 でも、今あなた方想像してくれた気持ちは2万人の人だけになるものでしょうか。
 私たち一人一人にもあるのではないでしょうか。

⑪みんなのものを大切にするためにはどんな心が一番大切だと自分は考えますか。
 ノートに書いて、なぜそう考えたのか理由も書きましょう。
 ・自分のものよりみんなの物を大切にする心。
  自分のものはうっかり壊れたりしても自分が嫌な思いをするだけだけど、みんなの物は多くの人に迷惑がかかるから。

 ・税金で買ったような物は、大切にする。
  大切な税金で買ったといういうことはみんなで買ったということだから。

 ・社会のルールを守る心。
  社会のルールをきちんと守らないとみんなが幸せに生活できないし、人が困ったり、怪我をしたりする事故が起こるから。

saitani
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道徳科おける定形発問群

2025年01月18日 05時59分25秒 | 道徳科
これまで自分なりの多くの道徳科における実践案を考えてきた。
自分の場合は、まったく指導書にあるような展開例はまったくみない。
なぜ見ないかというとだいたい書いてあることが予想できるからだ。
意味がないとは言わないが、簡単に言うと面白くない。
言い方を変えるとどうしても国語的な発問群が並んでいるからだ。
根本として、国語科は心情を問うが、道徳科においては行動の是非を問わなければならないという原則からも大きく逸脱している。
だから見なくても指導書の展開が予想できる。

あと考え方が主人公に対する一元的なものに偏りすぎている。
現実社会の多様性や複雑性を全く考慮していない。
だから子どもたちは本気で考えないのだ。
当たり前のことを当たり前になぞるだけの授業になっている。
親切は大事、友情は大切に育てる、そんなことは誰もが知っている。
そのことを改めて確認するような授業が指導書の展開である。

サークルで学ぶある先生がこれまでの実践をもとに発問群をまとめてくれた。
自分の実践が少しでも人の役に立てていることを実感できる。
情報発信は自分のためにしていることだが、自分も普通の人間なので、リアクションを期待することも多い。
しかし、実際に感想等を寄せてくださる方は、体感で20人に1人である。
それでも自分の信念として、継続して情報発信はするが、やめてしまおうと考えるときもある。
なぜなら、本人が望んでいないことは発信してもありがた迷惑なだけと考えるからだ。

しかし、この先生の気持ちを本当にありがたい。
これからも少しでもまた役に立ちたいと思う。

以下は個人的な実践を通しての私案である。


1 題材の内容設定を確認する。
①登場人物 ②場所 ③時間
※これは国語科における展開と同じで、題材をきっかけとする以上最低限把握する必要がある。
 このあと題材の中でどんな問題があるのか、偉人系であれはどんな葛藤があるのか、ターニングポイントとなったことは何か、トラブルの原因はどこにあるか、登場人物の行動経過はどんなであるかを考える時に必要となる。
※場面はきっちりと教科書画像を利用して分けて理解させる。

2 価値の方向づけに関する発問群
①◯◯な経験はありますか。(ねらいとする価値につながるもの)
②◯◯とはどんなことですか。(価値観を直接問う。例…親切はなんですか、正義とはなんですか)
③◯◯をみたことはありますか。
※◯◯しなかった、◯◯してしまったことはありますかというようなネガティブな導入は行わない。

3 主発問
①◯◯という考えに賛成ですか、反対ですか。また、そう考えた理由はなんですか。
 ※なぜそう考えたのかが価値観の変容に関することなので大切。
②◯◯するには、どうしたらよいですか。(最善策を問う。方法論に関する議論をする。)
③◯◯でも、そうしますか。(実際に起こりうる困難や障害、葛藤、対極、例外などを示しながら。理想と現実のギャップを埋めるのが実際の生活)
※例…席を譲る時に断られたり、そんな歳ではないと怒られたりします。それでも譲りますか。
④なぜ、◯◯をしなくてもいけないのですか。◯◯してはいけないのですか。(行為の意味を必ず問う。日常の中の無意識を意識化する。)
⑤◯◯するとどうなりますか。(価値観を実際に行動に移した時のメリット、デメリットを考える。)
⑥本当に○○ですか。(価値観を揺さぶる。例…席を譲ることは本当に良いことですか?)
⑦この○○(行動)は本当に正しいと言えますか?(再度思考を促す)
⑧○○で一番悪い(責任がある)のは誰ですか?また、そう考えた理由はなんですか。(責任の重さの軽重を考えさせる。世の中の責任問題で五分五分
はほとんどない。)
⑨○○には、どんな願いが込められていますか?(行動の裏にある価値観を抽出する)
⑩○○することは無駄ではないですか。○○した方が良いのではないですか?(既成の価値観を揺さぶる)
⑪○○にあって、○○にないものはなんですか?(一面的な見方を考え直させる)
⑫もし、○○なら、行動できますか?(状況的に厳しい環境に置かれても正しい価値観に基づいて行動できるかを問う)
⑬なぜ、○○は必要なのですか。(価値の実態の本質を問う)
⑭○○はなぜこのような困難を乗り越えることができたのでしょうか。(偉人系)
⑮本当にそれだけで行動できたのですか。(さらに深める)
⑯○○と○○の違いはなんですか。(価値観を細分化する)

4 価値の一般化に関する発問
①これからの生活で○○についてどんな考え方をすることが大切だと思いますか。
②○○するときに気をつけることはなんですか。
③このお話の中で自分の生活に活かせることはなんですか。(偉人系)
④○○という考えで、自分がすぐにできそうななんですか。
⑤自分を高めたり、成長させたりするためにはどんな心構えが必要だと考えますか。

5 まとめ
①討論の中でねらいとする価値レベルに到達すれば特にまとめる必要はない。
②象徴的な言葉を紹介して、意識の中に残るようにする。(例…本当の友達とは、自分とは別にもう一人の親友がいる関係のこと)
③その道のエキスパートの言葉を引用する。

このような発問群を整理しておくと公式的にどんな題材にも使用することができて、話し合いが深まる。


saitani




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5年生 道徳科「約束」(謙虚な心で)実践案

2025年01月17日 05時06分45秒 | 道徳科
5年生道徳科「約束」実践案。

1 通読する。
・書き込みによるトラブルが出てきます。
 何が原因だったのかを考えながら聞きます。

2 設定を確認する。
(1)登場人物
 ・陽菜…結衣が約束に時間に遅れてきた事に腹を立ててグループトークに悪口を書き込む。
 ・結衣…急用で約束の時間が守れずに陽菜を怒らせてしまう。
 ・陽菜の母親…結衣のおばあちゃんが急に倒れてしまったことを陽菜に告げる。

(2)場所・時
 ・金曜日の夕方…日曜日、図書館で待ち合わせをすることを学校で約束する
 ・日曜日の朝…陽菜→図書館・結衣→病院
 ・日曜日の夕方…陽菜→自宅・結衣→自宅
 ・月曜日の朝…学校
 ・月曜日の午後…自宅→結衣の家


3 展開
①発問 陽菜と結衣の間にはどんな問題が起こっていますか。
・結衣が約束の時間に図書館に来なかったことにより陽菜が起こっている。
・腹を立てた陽菜はグループトークに結衣の悪口を書いて仲間に広めている。
※このふたつの問題が起こっていることを確認する。
 同時にこの問題を扱わないようにする。
 なぜなら、この2つの問題に対する解決方法が異なるから。

②発問陽菜と結衣は仲良しのようだけど、本当の友達と言えますか。
 言えるという人は◯、言えないという人は☓とノードに書きます。
 ※おそらく半分くらいずつの比率になると予想される。

③発問 両方の立場の人に聞きます。
 「本当の友達なら◯◯するはず」という書き方で、ノートにできるだけたくさん先のトラブルを回避するための行動を書きます。
 時間は5分です。
 ※両者を客観的に俯瞰させて、善後策を考える。
  そのことにより実生活でも自分事として捉えることができる。

 【陽菜の立場で】
 ・本当の友達なら、結衣が来なかった時点で何度も理由を確認するための連絡をいれるはず。
 ・本当の友達なら、連絡がとれないなら自宅まで行って、確認するはず。
 ・本当の友達なら、腹が立ってもグループトークに悪口は書かないはず。
 ・本当の友達なら、腹が立っても他の人を巻き込んで相手を悪者にするようなことはしないはず。
 ・本当の友達なら、そもそも理由もなしに約束をすっぽかすような人ではない、きっとよっぽどのことがあったんだと心配するはず。

 【結衣の立場で】
 ・本当の友達なら、すぐには連絡できなくても時間に行けないということを何とか知らせることができたはず。
 ・本当の友達なら、夜にでも陽菜の家に行って、謝罪をしたはず。
 ・本当の友達なら、グループラインの書き込みを見て、何か誤解があったんだと考えるはず。
 ・本当の友達なら、書き込みを見ても、こんなことを簡単に書ける人ではないと考えるはず。

④発問 「本当の友達ならこうするだろう」という考えがたくさん出されました。
     これらの考え方を聞いて、親友として付き合っていく上で大切なマナーや配慮をみんなで考えます。
    ノートに自分が考えたマナーを5つ以上書いて、書けた人は先生にみせにきます。
    ◯をもらった人はさらに考えます。

⑤指示 自分が考えた親友のマナーを発表します。
 ・相手の意見にまず耳を傾ける。
 ・腹が立ってもネットに悪口を書き込まない。
 ・悪口で仲間を集めるような心貧しいことはしない。
 ・負の仲間を募ることにより群れをつくるようなことはしない。
 ・いつも相手の立場で物ごとを考える。
 ・最後まで相手のことを信用する。
 ・信じられないのは、自分の覚悟が足りないせいだと考えて相手を責めない。
 ・やるべきことは最後までどんな障害があってもやり通す。
 ・誤解されたと思ったらすぐにその誤解を解くようにする。
 ・問題を後回しにしない。

⑥発問 たくさん親友のマナーが出されました。
    この中で自分だったら一番大切にしたいマナーはどれかを選び、その理由は書きます。
 ※これは人それぞれ自分の考え方の違いにより分かれるので自由でいい。

⑦指示 今日の授業の感想を書きます。

saitani
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4年生 道徳科「金色の魚」授業案

2025年01月16日 05時34分01秒 | 道徳科
1 通読する。
・漁師のおじいさんとおばあさんが出てきます。
 二人の言動に注意してお話を聞きます。

2 設定を確認する。
①登場人物
・漁師のおじいさん
・おばあさん
・金色の魚

②場面
・まずしい漁師のおじいさんが金色の魚をつかまたが、逃がしてあげる。
・おばあさんは金色の魚からおけをもらう。
・おばあさんは金色の魚から新しい家をもらう。
・おばあさんは金色の魚からお金をもらう。
・おばあさんは金色の魚に女王様にしてもらう。
・おばあさんは金色に魚に海の王様にしてほしいと願うがかなわず、元のようなそまつな生活にもどる。

3 展開
①おばあさんは金色の魚からなにを欲しいと言って手に入れましたか。
・あたらしいおけ
・あたらしい家
・お金
・女王様になること
・海の王様になりたいと言ったがなれずに、元の生活にもどる。

②金色の魚は、なぜ最初は望みをきいてあげていたのに、最後の願いである海の王様にしてあげず、もとの貧しい生活に戻してしまったと思いますか。
・欲深いから、こらしめるため
・要求がどんどんエスカレートしたから。
・これ以上願いをきくと更に要求がエスカレートするから。
・つきあいきれないと思ったから。
・おばあさんがだめな人間になってしまうから。

※おばあさんがどんどん要求して困り、もう願いは叶えられないことを分からせ反省させるため。

③おばあさんは多くの物やお金を手入れ、そして地位もてにいれました。
 多くの物や地位を欲しいと思うことは悪いことですか。
 悪いことと思う人は×、別に悪いことと思わないというひとは○とノートに書きます。
 また、そう考えた理由も書きましょう。
 
 ・悪い 欲張りすぎだから  
     物があっても幸せにはならないから。
     人から楽して何かを手に入れることは悪いことだから。
     努力して手に入れいないと意味がないから。

 ・悪いことではない
     誰でも物はほしがるもの。
     お金をほしがることも特別ではない。
     誰でも物・お金・地位はほしがる、自然なこと。
     お金があっても幸せになれないから。
     自分で努力して手に入れたものではないから。

④みなさんは、いろいろなものを欲しがったり、お金を持ちになりたいと思ったり、偉くなりたいと思いませんか。
思いますよね。
それはこのお婆さんと一緒ではありませんか?
私は、ものやお金を欲しがったり、えらくなりたいと思うことは悪いことではないと思います。
でも、このお婆さんは悪人だと多くの人が言いました。
では、別に悪事でもないのに、悪いと思ってしまったのは、何が足りなかったと思いますか?
・このお婆さは犯罪を起こしたわけでもないので悪くはないけど、自分の力でなんとしようとしなかった。
・あまりに多くのものを欲しがりすぎた。
・相手の都合も聞かずに、欲しがった。
・おじいさんを頼りすぎている。

⑤では、自分の望みや希望を叶えるときに必要なこととはなんだと考えますか?
・自分の努力
・いい大学に入ること
・自分が本当に目指したい事とは何なのかをよく考えること
・しっかり勉強すること
・誰にも負けない資格や能力を持つこと
・人の力を頼らないこと

⑥自分の欲しいものを手に入れるには次のことが大切だと言われています。
カッコの中にはどんな言葉が入ると思いますか?
全て漢字二文字です。
※子供達に提示する時には括弧内は伏せておく。

(1)明確な【目標】を設定すること…それを手に入れること自体が目標ではない。目的は何かを明確にする。
(2)【計画】を立てること…計画をきちんと立てれば一度に多くのものが手に入らないことはわかる。
(3)継続的に【努力】すること…他人を頼ることなく自分の力が重要であることがわかる。

「何かを手に入れたいと考える時に、思うがままに簡単に手に入れれば、自分にとって価値の少ない簡単な満足感しか手に入れることはできないと思います。何かをほしいと思ったときには、モチベーションを維持し、失敗を学びの機会と捉え、前向きな姿勢を保つことも重要です。」

⑦今日の授業の中でこれからの生活に活かせそうなことを考えて感想を書きましょう。

saitani




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道徳科における板書

2024年12月02日 10時21分25秒 | 道徳科
自分は基本的には板書にこだわりをもっていない。
最近よく聞く構造的な板書という言葉もあまり意味がないと感じている。
だから若手にその点を指導することは少ない。
ただし、知識として知っておく必要はあるし、一度は取り組んでみることは必要だ。
自分の能力高める基本として若いうちは「この方法をやってみるといいよ」という方法は一度はやってみる。
そうするとその方法の良い点や問題点が見えてくる。
教えてもらったことをやらないというのは、出されてた料理を美味しそうではないから口にしないということと同じだ。
相手に対して失礼な行為だと自分は思う。
その方法はその先生が一生懸命研究し、実践を積んてこられた賜である。
その授業をやりもしないで「興味がない」と判断することは人間としての資質に欠ける行為である。

したがって若手の教員には一応は指導をする。

道徳の板書型には大まかに言って次のようなカテゴリーがる。
これらの型を題材にあわせて使っていく。

1 心情曲線型
 主人公の心情に合わせてて挿絵の高さを変える。
 通常は後半に行くにしたがって高くなるのがセオリー。

2 葛藤型
 中心発問で主人公の心の葛藤を問う。
 二者択一で子どもたちに立場と理由を考えさせる。
 展開にもよるが通常は、中道の価値観は認めないでどちらかを選ばせる。
 そのときにはものごといつも五分五分はないよね。
 今の時点で4、6であるのなら6の立場を選んでというように言う。

※1,2については主人公に焦点を当てて、心情を問うていく展開。
 時間的に余裕があれば他の登場人物についても問うと多角的に考えられる。
 心情を負いながら価値項目に迫る。

3 イメージマップ型
 価値項目について自由に連想することを発表させる。
 教師は関連付けながらイマージマップを作成する。
 そこから共通項を見つけ出して、新しい価値観を学ぶ。

4 対比型
 最初と最後の違いをまず明確にして、そのきっかけとなったことは何かを話しあう。
 そのきっかけは人によって異なる場合もあるが、それは個々の価値観の違いなので特に統一はしない。

※人と社会との関わりの項目に使用する。
 色々と考えを広げたり比べたりすることで内容項目に迫る。

5 比較型
 偉人の生涯をいくつかの場面に分けて板書する。
 その中でどの場面が一番内容項目に迫っていたかを考える。
 ネームプレートを貼らせて立場を明確にする。
 中心に発問を書き、周りを四分割等にしてそこに貼らせる。

6 過去未来型
 偉人の過去と未来を比べて何がきっかけだったのかを考える。
 黒板を対角線に矢印を書いて、過去から未来を把握させる。
 そこに今の自分と未来の自分を重ね合わせて自我関与させる。

※これは偉人を扱った題材にあてはまる展開。
 どこに感動したのか、なぜ感動したのかを考える。
 一部分を切り取るよりも、長いスパンできっかけとなったできごとを押さえる。

こんな風にカテゴリーを整理して、授業しようとする題材はどの型にはてまるのか考える。
そして、板書計画をたてることも必要である。

saitani

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一秒の言葉

2024年11月12日 05時03分34秒 | 道徳科
子供たちには言葉を大切にしてほしいと願っている。
言葉が自分の人生をつくり、人間関係を形成していくからだ。
乱暴な言葉や品のない言葉をつかえば、乱暴な行動をとるようになり、下品な人間になっていく。
これは真理である。

相手に認めてほしいなら、相手が理解してくれるような言葉遣いをする必要がある。
社会は縦社会である。
平等ではない。
上下関係が歴然として、その上下を守らなければ相手にされない。
だから敬語が遣えるのは必須なのである。
敬語は社会へのパスポートと言っていい。

こんな授業を担任時代によくした。
既出であるが再度考えてみる。

発問 みなさんが普段の生活の中で、挨拶を含め、自分が言ったり、聞いたりする短い言葉にはどんなものがありますか。

・こんにちは さようなら ねえねえ おはようございます
・ばいばい いただきます ありがとう ナイス ごめん ヤッホー
・ただいま またあした 行ってきます おまえ ふーん
・やだ ふざけんな

発問 生活の中で、このような短い言葉の中で言われてうれしかったのは、どんな言葉で誰に言われました。

・ありがとう 家の人から言われた
・ごめんね 何か迷惑をかけられたときに友だちから
・頑張ろう じぶんがくじけそうになったときに友だちに励まされた

発問 逆に、言われて悲しかった言葉は何で、どんな場面でしたか。
・だめだよ 何かよいことをしようとしたときに
・無理だよ 新しいことにチャレンジしようとしたときに
・できないよ テストで悪い点数をとったときに
・やっぱりだめだったね 何か失敗したときに

説明 今からある言葉を紹介します。
   SEIKOという時計メーカーのCMで紹介された詩です。
   括弧に何が入るか考えてみてください。

「一秒の言葉」小泉吉宏作

「○○○○○○」→はじめまして
この一秒ほどの短い言葉に一生のときめきを感じることがある
「○○○○○」→ありがとう
この一秒ほどの言葉に人の優しさを知ることがある
「○○○○○」→がんばって
この一秒ほどの言葉で勇気がよみがえってくることがある
「○○○○○」→おめでとう
この一秒ほどの言葉でしあわせにあふれることがある
「○○○○○○」→ごめんなさい
この一秒ほどの言葉に人の弱さを見ることがある
「○○○○○」→さようなら
この一秒ほどの言葉が一生の別れになる時がある

一秒に喜び 一秒に泣く
一生懸命 一秒

説明 一秒足らずの短い言葉が、相手の心や態度を変える。
   ひょっとしたら相手の人生を変えてしまうかもしれない。
   そんなことを考えたことはありますか。
   言葉は使い方しだいで、「花束」にもなれば「ナイフ」にもなるものなのです。
   言葉はそれだけ力をもっているということです。

saitani
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする