飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

心の糧

2020年12月03日 16時03分34秒 | 人生論
八木重吉の詩。

忍びてゆけ 突破しながら行け
頭を低く垂れ低く垂れ
死ぬことが出来ぬほどしつこく行け

くものある日 くもはかなしい
くものない日 そらはさびしい


蟲が鳴いている
いまないておかなければ
もう駄目だというふうに鳴いている
しぜんと 涙をさそはれる

うつくしいこころがある
恐れなきこころがある
とかす力である
そだつるふしぎである

自分に恥ずかしくなく生きていきたい
自分がたまらなく好きだというふうに生きていきたい
精いっぱい苦しさに向かっていきたい
荒波強風に向かって突進していきたい
ずるくなりたくない
綺麗に生きたい

Saitani